励む
ハッスルハッスル。
そんな訳で絶賛妊活中の旦那ちゃんと嫁ちゃんなのであった。
嫁ちゃんはお薬や基礎体力の向上、どっからか妊活体操など取り入れ妊活に取り組んでいる。
そして2人は検査結果がでて話し合いをしていた。
「で」と旦那ちゃん。
開口一番、嫁ちゃん。
「はい。結果、精子はたくさん泳いでるそうです」
「んだ」
「だけど・・・」
「むっ」
「元気がないって」
「ん~」
「先生、お互いの相性は良いって言っていた」
「何の?」
「アレとアレ」
「ふむ。後は努力という訳か」
「そうね」
「だけど、お互い高齢っちゃ高齢だしな」
「うん」
「無理せん範囲で、根詰めないようにしないと」
「うん」
2人の妊活は具体的な明るい家族計画へと移行する。
まずはタイミング療法。
その日の前後はハッスルする!
いたってシンプル。
「旦那ちゃん・・・今日」
「うん、分かった」
「今日いいみたいよ」
「今日・・・眠た・・・くないっ!」
などと2人はピンポイント・ハッスルハッスルした。
結構これジャブのように来る機械的作業のような感じが否めない。
だけど、その先にあるものの為に励むのだ。
しかし、状況は芳しくない。
兆しも光も見えてこない。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「旦那ちゃん」
「ん?」
「人工授精治療やってみる?」
「なにそれ?」
「スポイトで元気な精子を入れる」
「ええっ!」
「比較的安価で出来るみたいよ。やってみよう」
「う、うん」
「しゃ、俺今日から精子スポイトマン」
「うん、そうね」
「ガビーン」
こんな感じで日々妊活は続いて行くののだった。
励みマッスル。