嫁ちゃんの休暇
お話は戻ります。
旦那ちゃんは、不本意ながら自称転職のプロである(笑)。
ある日、嫁ちゃんに心構えを説いた。
「いいかい。なにより大事なのは自分の心と身体だよ。ここさえ壊れなければ何度でもやり直しが効くから。どーんと構えときなさい」
「ありがとう。うん、知ってる」
「さよけ」
嫁ちゃんの退職後、旦那ちゃんは会社に扶養の手続きをする。
そっかあ、そっかあと思いつつ。
一家の大黒柱、実感と気合が入る。
嫁ちゃんは職安に通い、失業保険の手続きと仕事探しをはじめた。
彼女曰く、しばらくはゆっくり過ごすんだそう。
朝はテレビ小説をみて、家事をして、得意の編み物をする。
何気ない日常と専業主婦となった日々。
それは嫁ちゃんにとって、久しく訪れた心と体を癒す長めの休暇だった。
そんなある日の夕食にて。
「あのね~テレビ小説の桑田さんの歌が頭にこびりついちゃって」
「毎日、見てるもんね」
「そう。面白いもん」
「そっか」
「うん」
「・・・どう」
「どうって?」
「その気持ちとか心」
「うん。吹っ切れてるよ」
「そう」
「たまに思いだすこともあるけどね」
「そっか」
旦那ちゃんは、ハンバーグを口にほおばる。
「こらっ、食べ始めはサラダからでしょ」
「へーい」
ふーむ、上手く書けません・・・だけど、やるぜい。