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いろいろありまして

 なかなかね~。


 話を書こうと思っても、なんでしょう正直全然思いだせないといいますか、書けないんですよね~。

 当時を思いだしたくない?心の中では書きたくない?どうなんでしょう。

 こりゃあ、いかんなあ~。

 という事で、そろそろ〆に入る時が来たようです(笑)。



 そんなこんなで、嫁ちゃんの休みはそろそろあける頃。

 彼女はぼちぼちと職安で仕事を探すようになっていた。

「なかなかやりたい仕事が見つからないのよね~」

 そう言う嫁ちゃんに、旦那ちゃんは、

「年齢的なものもあるからね。選り好みは出来ないよ」

「うん、わかっている」

「別に専業でもいいんじゃ」

「いやいやいや~旦那ちゃんの稼ぎだけでは」

「なんですとう」

「冗談よ。こういうの(休みが)慣れていないから、そろそろ動かんとね」

「そうかい」

「そうよ」


 妊活は次なる段階へ入っていた。

「体外受精?」

 そう聞く旦那ちゃんに嫁ちゃんは頷いた。

「そう。元気な旦那ちゃんのお精子を取り出して、スポイトで入れるの」

「・・・そこまでする?」

「そこまでしようよ」

 数回チャレンジをしたが、結果はうまくいかずにいた。

 嫁ちゃんの話を聞く度、体外受精は大変そうで、旦那ちゃんは申し訳ない気持ちになる。

そんな2人は疲弊していたので、ある日のこと妊活は間を空けようという話になった。


 9月、鹿児島県の甑島に旅行へ行く。

 フェリーに車を乗せ、下甑島へ向かい、そこは何もない風光明媚な自然豊かなところだった。

 甑島国定公園で展望台から景色を一望し、旅館に到着する。

 無料の電動自電車レンタルサイクルがあったので、2人は夕景の海沿い道を走り、海街や砂浜なんぞを散策する。

 このあたりは釣り人達のメッカで、釣りバカ日誌のロケもあったとか。

 それから近くに灯台があるのを知って、電動だしと軽い気持ちで坂道をのぼる。

 これが凄い昇り坂で、電動アシストが役に立たず、必死のバッチごぎで、フラフラと坂道をのぼる旦那ちゃんと嫁ちゃん、ようやくたどり着いた灯台は、まあ、そりゃあ絶景だった。

 夕食は海の幸に舌鼓。

 翌日、森進一さんの名曲「おふくろさん」の石碑を見る。そこにはボタンがあり、押すとかの曲が流れる。

「じゃ、モノマネしようかな」

 と、旦那ちゃん。

「できるもんならやってみ」

 と、嫁ちゃんが言うので、変なプレッシャーを感じた彼は戸惑っていた。

 イントロが流れ、歌がはじまる。

「早く歌ってよ~」

 嫁ちゃんのサド気質が炸裂(笑)。

「おう」

 旦那ちゃんはエアマイクを片手に熱唱する。

「恥かしか~」

 嫁ちゃんはニヤニヤ笑っている。

「森〇一です」(モノマネで)

 旦那ちゃん、なんとか応戦する。

 それから漁港で昼ごはんして、滝を見に行き甑島を後にし家路へと着いた。


 それからほどなくして、嫁ちゃんの就職が決まった。

 ちょっぴりだけ長い休み。

 妊活はそれ以降、無理しないで行こうという結論に至った。

 新たなはじまり。

 いろいろありまして~旦那ちゃんと嫁ちゃんのエピソード3おしまい。



 ありますよね~。

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