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段取り編40 「えーっと『抗争か臆病風で逃亡か、どっちが良いんだオイ?』『どっちも(最後は俺が勝つから)いいぜ、この野郎!』って意味ですね!」「オメェぜってぇ、ちげーだろ」

 えーっと、念の為前回のタイトルBeef or Chicken?に関して、チキンがスラングで「臆病者」「軟弱者」的な意味合いがあるのは有名なのですが、Beefに関しても実はスラングとしての意味合いがあって、特にアメリカのカラーギャング等の人達やラッパーの歌手等が「抗争」「もめ事」「喧嘩」を意味するスラングとして愛用?しているそうです。


 ・・・昭和のオジサン初めて知ったよ・・・

 先日『R Lounge』『Keens Steakhouse』『Legal Sea Foods – Downtown Crossing』の3件のレストランメニューの和訳が終了し、残りが『Ostra』と初見ワード続出でラスボス扱いな『Havana Central Times Square』の2件って事になり、その残り作業を終わらせる事にした。


 先ずは『Ostra』

 Today’s Shellfish、Raw、Cooked & Chilled、Caviar Selections、First Courses、Chef’s Composition、STEAKS、Side Dishesとジャンル分けされていて、ここでオミットするのはToday’s Shellfish、Caviar Selections、そしてSTEAKSになる。


 Today’s Shellfishは生ガキなので、リスクヘッジの為に泣く泣く諦めるしかない。

 最終日の夜なので食べても良くね?って思いもあるのだが、万が一「大当たり」して副賞で「トイレとお付き合い3日券」授与とかなったらシャレにならんから、やっぱり今回は諦めるしかないか。

 Caviar Selectionsはお値段が凄まじいのと、キャビアとウォッカのマリアージュが堪能出来るのが3人の中で私しかいないので自動的に却下となる。


 つか父の場合、昔頂きもののキャビアを家で食す機会があった時に、1~2口食べたかと思えば、おもむろに茶碗を持って炊飯器の所に行き飯を盛ったら、その上にキャビアを乗せてマフマフと口に頬張り「うん、やっぱこの喰い方が一番旨ぇな」とか抜かしてたから、とてもじゃ無いがここでは頼めない。

 

 STEAKSに関しては、前日の『Legal Sea Foods – Downtown Crossing』と同じで海鮮を中心に食事をしたいから、と言う理由でお引き取り頂く事になる。


 まあそもそも、最終日の夜って事もあるので静かな環境の下、3人で色々話しながら食事を進める事が優先順位として高いので、そこまでどれを食べるか諦めるかの選択でゴチャゴチャするつもりも無かったりする。


 Rawについては、

・Hamachi Crudo

 Citrus Vinaigrette, Cilantro Aji Aioli, Jalapeño Oil Mexican Chiltepin Pepper

 ハマチのクルード。

 シトラスを使ったヴィネグレットソースにコリアンダーを使ったアイオリソース、チルテピンペッパーという結構辛い唐辛子を入れたハラペーニョオイル等で食すメニューの様だ。

 サッパリした食感のクルードに3種のソースによるアクセントがポイントになるだろう。

 

・Yellowfin Tuna Tartare

 Yuzu, Ginger, Soy, Cilantro Pickled Beech Mushrooms Nori-Sesame Wonton

 キハダマグロのタルタル。

 柚子、生姜、醤油の味付けにコリアンダー漬けブナ茸の海苔ゴマワンタンを添えて、となっている。

 タルタルをそのまま食べるのも良し、パンやクラッカーに乗せて食べるのも十分素晴らしい酒の友となるだろう。


・Faroe Island Salmon Tartare

 Smoked to Order, Lemon Scallion, Shallot, Caviar House Brioche

 フェロー諸島産サーモンのタルタル。

 オーダーに応じて燻製もする様だ。付け合わせとしてレモンネギ、エシャロット、そしてキャビアハウスブリオッシュと書かれているのでキャビアが乗せられているブリオッシュ(バターと卵を多く使った口当たりの軽い発酵パンの一種)と言う事か?

 恐らくこのブリオッシュにレモンネギ、エシャロットと共にサーモンタルタルを乗せてバクリと頬張るのがジャスティスな食べ方なのだろう。

 読んでいると、ワインも良いがもっと強い酒も欲しくなって来る逸品に思える。


・Sea Bass Tartare

 Black Winter Truffle Carpaccio Fennel Pollen Crostini

 シーバスのタルタル。

 黒冬トリュフのカルパッチョ フェンネルポーレンクロ

 シーバスだからスズキの事だろう。トリュフを使ったカルパッチョなのは判るのだが、Fennel Pollen CroがFennel=ウイキョウであること以外良く判らない。

 多分付け合わせの野菜でフェンネルが使われている、と言う事なのだろうがPollen Croってのがどうにも判らない。


 Cooked & Chilledのジャンルでは、

・U-10 Shrimp 6 pieces

 House-Made Horseradish Cocktail

 シュリンプカクテル。

 これはマストオーダーになるだろう。 


・Alaskan King Crab

 Dijonnaise, Lemon & Crème Fraîche

 アラスカ産キングクラブ。

 ディジョンネーズと言うマスタードの風味を効かせたクリームソースをベースに、レモン、サワークリームの様なクレームフレッシュを入れたソースで食す様だ。


 お次のFirst Coursesについては、

・Small Leaf Heirloom Kale

 Caesar Dressed, Pumpernickel Croutons, Parmesan

 ケールのサラダ。

 シーザードレッシング、パンパーニッケルクルトン、パルメザンチーズというシーザーサラダの必須条件を満たしたサラダになる。


・Crisp Snow Pea

 Carrots, Delicata Squash, Radish, Parmesan, Apple Cider Vinaigrette

 クリスピーなサヤエンドウ、となっているが恐らくスナップエンドウの事だと思われる。

 ニンジン、デリカタスカッシュ(クリーム色の皮にグリーンのストライプがついた横長の実)、ラディッシュと共にパルメザンチーズ、アップルサイダービネグレットソースを掛けて食す様だ。


・Crisp Calamari “Rhode Island Style”

 Spicy Shellfish Brodo, Roasted Garlic & Lemon Aioli

 クリスピーカラマリ「ロードアイランド スタイル」。

 まあ恐らく揚げたイカにスパイスで味付けした貝の煮汁、ローストガーリック、レモンアイオリソースで食すメニューになる。

 これまた、ド鉄板メニューイカフライをシャレオツにしたメニューで、これまた美味しいに決まってるじゃんって逸品だったりする。

 

・Crispy Native Oysters

 Cornichon Remoulade, Spicy Aji Aioli

 クリスピーネイティブオイスター

 これはカキフライの様なモノなのだろうか?

 コルニションと言う大き目のキュウリの一種をピクルスにしたレムラードソース、これはマヨネーズをベースににマスタード、ピクルス、ケイパー、ハーブなどを加えたソースになる。

 それにスパイシーなアイオリソースも添えている様だ。


 個人的にこれも惹かれるのだが、揚げ物系は2人共簡単に腹マンになってしまうから、メニューの中でどれか1~2品位に留めておく必要があるだろう。


・Grilled Spanish Octopus

 Lemon, Olive Oil, Crispy Salt Capers, Raw Sweet Vidalias

 スペイン産タコのグリル。

 グリルしたタコにレモン、オリーブオイルがかけられ、クリスピーソルトケッパーと生スイートビダリア玉ねぎが添えられている様だ。

 タコは3人共好物なので、これもオーダー候補に入って来る。


・Sirloin Carpaccio

 Pickled Heirloom Mushrooms, Black Truffle Aioli, Parmesan

 サーロインのカルパッチョ。

 ピクルスにしたキノコ、黒トリュフ入りのアイオリソース、パルメザンチーズ

 サーロインをカルパッチョにする何とも贅沢な逸品。

 

 キノコのピクルスと黒トリュフ入りアイオリソースの組み合わせは、間違い無く赤ワイン泥棒になるだろう。

 

・Ricotta Gnocchetti

 Maine Lobster, Beech Mushrooms, Black Truffle

 リコッタ ニョッケッティ。

 メインロブスター、ブナ茸、黒トリュフ

 リコッタチーズのニョッキ(ジャガイモと小麦粉で作られるショートパスタの1種)って時点で旨いに決まってるメニューなんだが、そこにロブスター、ブナ茸、黒トリュフの組み合わせってレオニダス、ハンニバル、項羽が3人同時にやって来たレベルの攻撃パラメーター全振りな組み合わせじゃないか。

 

 とは言え、私は兎も角他の2人じゃニョッキとか絶対に直ぐにお腹いっぱいになってしまうから、今回はパスかなぁ・・・


・Saffron Tagliatelle

 Alaskan King Crab, Lemon, Jonah Crab Nage

 サフラン タリアテッレ。

 アラスカ産タラバガニ、レモン、ジョナクラブ ナゲ

 タリアテッレとは平打ちパスタの事で、そこにタラバガニ、ジョナクラブ(イチョウガニの一種)が入っているサフランレモンソースで味付けされている様だ。


 カニ好きなら、このパスタも絶対に好きになるだろう。

 これも頼みたいが3人で1皿をシェアする形にするかな。


 注記でGluten Free Pasta Alternative Availableとあるので、グルテンフリーのパスタもオーダー出来る様だ。


 メインであるChef’s Compositionは、

・Grilled Faroe Island Salmon

 Pink & Black Peppercorn Crust, Okinawa Sweet Potato, Autumn Market Vegetables, Squash Brodo

 フェロー諸島産サーモンのグリル。

 ピンク&ブラックペッパーコーンクラスト、沖縄産サツマイモ、秋の市場野菜、スカッシュブロード

 ペッパーコーンクラストってのはよく焼き物の外側に付いている香辛料の粒々なアレの事だろう。

 サーモンの表面にコーティングされている様だ。

 付け合わせがサツマイモとその他野菜。スカッシュブロードって事は柑橘系のソースと言う感じかな?


・Grilled Sea Bream in Trevisano Leaf

 Extra Virgin Olive Oil, Lemon, Snipped Herbs, Seasonal Accompaniments

 トレビザーノの葉で焼いた赤鯛。

 エキストラバージンオリーブオイル、レモン、ハーブの細切り、季節の付け合わせ

 Trevisanoでググると写真が何点か出て来て、どうも紫白菜?って感じの野菜が出て来た。

 恐らくSea Bream、赤鯛をトレビザーノの葉っぱで包んでグリルしたものにハーブの細切りを乗せ、オリーブオイルやレモンでサッパリと味付けした逸品の様だ。

 

 恐らく赤鯛の味わいとトレビザーノの旨味が合わさり、白ワイン系がガシガシ進むメニューな様な気がする。


・Roasted Local Monkfish “Saddle”

 Truffle & Pomme Purée, Local Exotic Mushrooms, Shallots, Fine Herbs

 ローストした地元産アンコウ「サドル」。

 トリュフとポムのピューレ、地元産のエキゾチックなマッシュルーム、エシャロット、上質なハーブ

 ローストしたMonkfishアンコウを馬のサドル(鞍)に見立てた逸品。

 その「サドル」にマッシュルームやエシャロット、ハーブを添え、トリュフとリンゴのピューレを掛けるメニューになっている様だ。


 ここのレストランはどのメニューも非常に繊細で品がある盛り付け方をしているので、観ているだけでも楽しいものがある。


・Salt Crust Branzino

 Extra Virgin Olive Oil, Lemon, Snipped Herbs, Seasonal Accompaniments (For Two… Please Allow 50 minutes)

 Branzinoとはヨーロピアンシーバス(スズキの一種)のことで、Salt Crustとあるので差し詰め「スズキの塩釜」といった感じか。

 エキストラバージンオリーブオイル、レモン、ハーブの細切り、季節の野菜付け合わせとなっているが(2人分で50分ほどお時間をいただきます)となっているから、頼むとすればメインディッシュとしてだろう。

 塩釜とは何とも贅沢な逸品だ。

 結構あっさりとした味付けになるだろうから、父には相性が良いメニューなのかも知れない。

 場合によっては選択肢に入るかも。


・Roasted Cornish Game Hen

 Seasonal Market Vegetables, Pommes Puree, Natural Pan Jus

 Cornish game henってのが調べてみると「コーニッシュ狩猟鶏」でコーニッシュとホワイトプリマスロック鶏の交雑種からつくられた、狩猟鶏と命名されているが特定品種のブロイラー鶏の一種らしい。

 つかそんなの今まで聞いた事も無ければ知りもしないよなぁ。


 付け合わせが、季節の市場野菜、ポムピューレ(マッシュポテトの一種)、それにNatural Pan Jus、Jusがフランス語でソースの事らしい。

 でググってみるとどうも肉と野菜をローストした時に出る旨味の汁に肉、野菜を煮た出汁を加え、加熱し煮詰めたソースの事らしい。

 

 正にこのソースとパンがあれば赤ワインの1~2本簡単に開けられるものなんだが、今回においては海鮮料理の方を優先したいので、恐らくパスする事になるだろう。


・Pan Roasted Branzino

 Garlic & Lemon Baste, Heirloom Potatoes, Vidalia, Radish

 フライパンでローストしたヨーロピアンシーバス(スズキの一種)

 ガーリックとレモンのソース、エアルームポテト(赤色のジャガイモ)、ビダリア(ビディリアオニオン)、ラディッシュが添えられている。


・Paella “Valenciana Style”

 Spain’s Bomba Rice, Saffron, Maine Lobster, Shrimp Mussels, Clams, Octopus, Squid, Chicken Confit, Chorizo

 パエリアである。

 具材としてスペイン産ボンバライス、サフラン、メインロブスター(アメリカンロブスター)、エビ、ムール貝、ハマグリ、タコ、イカ、チキンコンフィ、チョリソ、とあるので海鮮マシマシなパエリアとなっていてとても美味しそうだ。

 問題はパエリアがどれ位の皿の大きさになるのか、と言う点だったりする。

 多少の量なら私一人でもなんとかなるんだが・・・ 


・Broiled Twin Maine Lobster

 3 lbs, Roasted Hen Of The Woods Mushrooms, Squash Espuma, Brussel Sprouts, Yukon Potatoes, Drawn Butter & Lemon

 ロブスターの炙り焼き。

 3ポンド(1350g)の炙り焼いたロブスターにローストしたヘン・オブ・ザ・ウッズ・マッシュルーム、スクワッシュ(カボチャの一種)のエスプーマ(泡)、芽キャベツ、ユーコンポテト、バター&レモンになる。

 恐らくこのお店でのメインがこの一皿になる。


 3人で割って1人450gなのだが、3ポンドもある大型のロブスターになるから外殻の重さが結構あったとしても実質的に食べる事が出来る身の部分はそこそこあるはずだ。

 逆に小ぶりのロブスターだと外殻の重さ分、身が少なくなるから仮に同じ重量分を頼んだとしても、基本的に大きいロブスターで数が少ない方が小さいロブスターで数が多い方よりも身の量が多い事になる。


 で付け合わせのSide Dishesが

・Seasonal Market Vegetables・(季節の市場野菜)

・Shishito Peppers・(ししとう、海塩仕立て)

 Sea Salt

・Broccolini・(ブロッコリー、松の実と唐辛子添え)

 Pine Nuts, Chilies

・Joyberry Farms Mushrooms・(ジョイベリーファームのマッシュルーム、ガーリック&タイムの味付け)

 Garlic & Thyme

・Pommes Purée・(ポムピューレ(マッシュポテト))

・Sea Salt Fries・(海塩フレンチフライ)

・Truffle-Parmesan Fries・(トリュフパルメザンフレンチフライ)


 となっている。

 まあ、サイドを頼む必要があるとすれば青野菜になるかな。

 イモ系だと確実に腹が膨れるから止めておいた方が良いだろう。


◇     ◇     ◇     ◇     ◇


 そして遂に『Havana Central Times Square』である。


 やっと最後になるのか、と言う幾許かの安堵感をぶっ飛ばすレベルな不安感の主因は、メニューの内容も調理法も全く何にも訳が判らん状態だから、恐らく全部のメニュー、食材、調理法についてそれこそゼロから調べないといけない、と言う点だろう。

 正にグーグル先生頼みます状態だったりする。

 一体どんだけ時間が掛かるんだろう・・・


 先ずはAppetizersから。


・Cuban Appetizer Sampler

 Empanadas (2), chicharrones de pollo, masitas, maduros & tostones. Served with chimichurri.

 ・・・先ず「エンパナーダ」ってのが具入りのパンまたはペイストリーってのが初見だったりする。

 「チチャロネス・デ・ポロ」がフライドチキンチャンク。

 これはラム酒、パプリカ、ライムジュース、ニンニク、ウスターソース、各種スパイスで鶏肉をマリネし、小麦粉を付けた後揚げる、とあるので唐揚げの様な感じなのだろう。

 「マシータス」は豚肉の塊を小口に切ってそこにライムジュース、ニンニク、玉ねぎ、各種スパイスでマリネってその後鍋に入れて豚肉自体から出る油で焼き色が付くまで煮揚げる、と言った揚げ角煮の様なメニューに思える。

 でも、これ同じ単語「masitas」で小麦粉の生地を油で揚げた菓子の様なものでも出て来るんだよね。

 「マドゥロス」はプランテンと言うバナナの様な植物を揚げたもの、となっているが画像で観ると揚げバナナって感じがする。

 「トストーネ」はバナナを一旦揚げてからもう一度揚げたもの、となっているので、2度揚げのバナナ、と言う事になるのだろうか?

 「チミチュリ」はパセリ、ニンニク、オリーブオイル、ワインビネガー等が入ったアルゼンチン発祥のソースとある。


 ・・・スゲェな、ここまで全部のメニュー、調理法が初見だよ。

 逆に言えば、こういう機会が無ければ中南米のメニュー等知る機会も無かった訳で、これ幸いと捉えるべきなのだろう。

 そう思わなきゃやってらんねぇし、本当に調べるのめっちゃ大変だけど・・・


・Empanada Sampler

 Our famous yuca pockets filled with your choice of: beef picadillo, 3-cheese (v), chicken sofrito, ropa vieja (+1), and shrimp sofrito.

 Pick any three

 「エンパナーダ」に入れる具材が3種類まで選べる様だ。

 「ビーフピカディージョ」は牛挽肉にトウガラシ、玉ねぎ、ニンニク、オレガノ、クミン、トマトソース、フォン、オリーブ等を入れ水分が飛ぶまで炒めた具材。

 「3-cheese」は純粋にチーズ3種類なのだろう。

 「ソフリット」はイタリア料理に用いられる香味ベースだそうで、材料的には玉ねぎ、ニンニク、場合によってセロリやニンジン、アーティチョーク等をみじん切りにしてオリーブオイルで炒めた具材、だそうだ。

 だから「チキンソフリット」「シュリンプソフリット」はそれぞれに鶏肉、エビが入っているのだろう。

 「ロパビエハ」はRopa Vieja「古い服」と言う意味があり転じて、古くなった服の様に解された牛肉料理でキューバを代表する料理なのだそうである。

 材料は牛肉、玉ねぎ、ニンニク、塩を水と一緒に煮込んで牛肉が柔らかくなったら解し、その解した肉を今度は玉ねぎ、ニンニク、ピーマン等を炒めたものに混ぜ合わせ、ローレルの葉、クミン、トマトピュレ、ペッパー等に牛肉を煮た時の茹で汁を加えながら煮込んだ料理、となっている。


・Caribbean Wings

 Jerk spiced chicken wings served with blue cheese.

 酒の御供、チキンウィングで味付けが「ジャークスパイス」と言うオールスパイス、チリペッパー、ハーブ等を混ぜ合わせたジャマイカ料理でよく使われるスパイスシーズニングの事らしい。

 ブルーチーズと共に食すそうだ。


・Calamares Fritos

 Tender calamari dusted in seasoned flour and fried till crisp. Served with sweet tomato sauce.

 これまた酒の肴のド鉄板、イカフライである。

 甘いトマトソースが添えられている様だ。


・Masitas De Cerdo

 Deep fried marinated pieces of pork, with cebollitas, tostones & chimichurri.

 英語での紹介が「フライドポークチャンク」となっているメニュー。

 小口に切った豚の肩肉にニンニク、オレガノ、ペッパー、塩、ライムジュース、オレンジジュース等を入れて混ぜた後フライパンで炒めた後水分を入れ、その水気が飛ぶまで煮揚げる料理な様だ。

 「セボリータ」は小さな玉ねぎの酢漬け、「トストーネ」「チミチュリ」は先程調べた通り。

  

・Chicharrones De Pollo

 A bucket of fried chicken thigh pieces (on-the-bone), tossed in our garlic mojo & lime, served with Havana Central's guava-bbq sauce and our special hot sauce.

 骨付きの鶏もも肉を揚げたものに、ガーリックモジョ(モジョはディップの様なソース)とライムを添えて、グアバ バーベキュー ソースと特製ホット ソースで食す様だ。


・Tortillas y Guac Caseros

 Avocado mixed with diced tomato, onion and cilantro. Served with our homemade yellow-corn tortilla chips.

 単純に「Caseros」でグーグル先生に聞くと「アルゼンチンの街の名前だよ」と有難い御説明を受けたので、正確には何なのか判らないのだが、写真等で推測すると「Guac」がワカモレなのが判ったから、恐らくアボガドディップに賽の目にカットしたトマト、玉ねぎ、コリアンダーを加え、トルティーヤチップに付けて食すメニューな様だ。

 普通に軽食としてビールの御供に最高な奴じゃねーか。


・Maiz Estilo Havana

 Zesty corn-on-the-cob dusted with Latin cheeses & Cuban spice.

 「Maiz」がスペイン語で「トウモロコシ」、「Estilo」はポルトガル語で「スタイル、方法、文体」、「Havana」がスペイン語でキューバの首都、何が何だか良く判らん名前で、「Zesty corn-on-the-cob」でピリッとした刺激的な味の軸付きトウモロコシとなってるから、写真の内容を観るに恐らく味が付いた煮汁で加熱したトウモロコシにラテンチーズとキューバスパイスをまとわせ輪切りにした料理、と言う事になるのだろうか?


 お次はSoups, Salads & Sandwiches。


 「Ensalada」がスペイン語で「サラダ」の事を指すので、「Ensalada De~」で~のサラダ、と言う事になる。


・Asopao De Pollo

A classic hearty Cuban chicken soup with white rice, yuca & garden vegetables.

 「Asopao de Pollo」で調べるとPuerto Rican Chicken Stew、と出て来るのでこれがスープに該当するメニューな様だ。

 米、ユッカ(キャッサバ芋)、野菜が入ったキューバ伝統のチキンスープで、レシピを調べるとスパイス等でシーズニングした鶏肉をフライパンで炒め、炒めたピーマン、赤ピーマン、玉ねぎ、ニンニク、トマトペーストを加えた後に米、角切りトマト、チキンブロス、月桂樹の葉、赤唐辛子フレークを加えて煮込み、最後にエンドウ豆とオリーブを加えて軽く煮込んだ後、コリアンダーを加える、となっている。


・Ensalada De La Casa

Mixed greens, tomatoes, red onion & Cuban croutons, tossed in a balsamic vinaigrette.

 グリーンサラダにトマト、赤玉ねぎ、キューバクルトンを足して、バルサミコ酢を加えたヴィネグレットソースをかけたもの、となっている。


・Ensalada De Aguacate

Avocado over mixed greens, tomatoes, Spanish olives & red onion, tossed in a balsamic vinaigrette.

 グリーンサラダにアボガド、トマト、オリーブ、赤玉ねぎを足して、同じくバルサミコ酢を加えたヴィネグレットソースをかけたもの、な様だ。


・Ensalada de Pollo a la Parrilla

Grilled chicken breast over mixed greens, avocado, tomatoes, red onion, black beans & corn, tossed in our signature citrus coconut vinaigrette.

 グリーンサラダに焼いた鶏むね肉、アボガド、トマト、赤玉ねぎ、黒豆、コーンを足して「シトラスココナッツヴィネグレットソース」で食すサラダ、とあるがシトラスが柑橘系でココナッツミルクが加えられたヴィネグレットソースと言った味になるのか?


・Ensalada de Salmón en Salsa de Mango

Grilled salmon with a sweet mango glaze & salsa over mixed greens, tomatoes, Spanish olives & red onion, tossed in a balsamic vinaigrette.

 焼きサーモンにマンゴーの汁とサルサを加えたのをグリーンサラダに乗せ、トマト、オリーブ、赤玉ねぎを足して、バルサミコ酢を加えたヴィネグレットソースをかけたもの、となる。

 とは言え、私がマンゴーのアレルギーなので、これはNG。


・The Frita Burger

A thick handmade patty of ground beef & spicy chorizo, grilled & smothered with a 3-cheese blend. Topped with lettuce, pickles, tomato-mayo sauce & piled HIGH with fried potato sticks.

 「Frita」がキューバ発祥のハンバーガーなのだそうだ。

 味付けした牛ひき肉パテにチョリソをトッピングし、3種のチーズをたっぷりと掛け、レタス、ピクルス、トマト、マヨネーズソースを加え、ポテトフライをたっぷりと乗せている、とある。


・Sándwich Cubano Clásico

Slow-roasted pork, smoked ham, Swiss cheese, pickles & mustard, pressed on Cuban bread

 キューバパンにゆっくりとローストした豚肉、スモークハム、スイスチーズ、ピクルス、マスタードを挟んだサンドウィッチ、となっている。


・Sándwich De Pollo Extraordinario

Grilled chicken breast, Swiss cheese, roasted red peppers, lettuce, tomato & savory mayo.

 焼いた鶏むね肉にスイスチーズ、ローストした赤玉ねぎ、レタス、トマト、マヨネーズを挟んだサンド、と書かれているので、恐らくサンド系では一番ローカロリーな印象を受けた。


 で次がEntrees & Sides。


 先ずはEntreesから、


・Ropa Vieja

The classic Cuban dish! Braised shredded beef with peppers & onions

 先程Appetizersの中で「Empanada Sampler」の中身の具材で3種類まで選べる中でロパビエハが出て来たので、それの事なのだろう。

 Entreesの一番最初に出て来ることからも、キューバ料理の中でも一番メジャーな料理に該当するのだろう。


・Pernil Asado

Succulent slow-roasted pork topped with pickled onions. Our Chef’s mother’s recipe.

 じっくりとローストしたポークにピクルスオニオンをトッピングした料理で、このお店のシェフの母親のレシピなのだそうだ。

 レシピでググると豚すね肉や肩ロース肉にコリアンダー、オレンジジュース、ライムジュース、ニンニク、オレガノ等のペーストを擦り込み、6~7時間位時間をかけてじっくり焼き、表面が乾燥しない様に定期的にブロードを塗る作業を続ける、とか物凄い手間の掛かるBBQだったりする。

 写真で見ると、その後プルドポークの様に解す作業を行っている様だ。

 こう言うの個人的にポイント高いんだよね。


・Vaca Frita

Marinated steak sautéed until crispy with lime, cubanelle peppers, garlic & onions. Served with cilantro rice & a fried egg (al Caballo)

 直訳すると「揚げた牛」なのだそうな。

 メジャーなレシピだと、牛モモの近くに位置するお腹の筋肉である「フランク」や牛肋骨の内側にある横隔膜とつながる薄い筋肉である「スカート」の部位を使用する料理で、フランク ステーキに塩とガーリック パウダーをたっぷり塗り、圧力鍋に水、玉ねぎ、ニンニクと共に入れ加熱、その間オレンジ、レモン、ライムのフレッシュジュースを混ぜ、クミン、オレガノ、コショウ等のスパイスで柑橘系タレを作って置く。

 圧力後の牛肉をプルドビーフにして解し、切った玉ねぎ、ニンニクと共に炒める。

 その後柑橘タレを加えカリカリになるまで炒める料理でやはりこれもキューバを代表する名物なのだそうだ。

 一緒に盛り付けているcilantro riceはレシピによると長い品種のコメを使い、生米をオリーブオイルとニンニクで炒め、その後水、塩、ライムの皮と一緒に煮る。

 煮た後は蒸らす時間を設け、その後ライムジュースと刻んだコリアンダーを混ぜる、とある。

 結構あっさりした味わいのご飯なんだな。

 フライドエッグが上に乗っているが、こう言うご飯や肉の上にフライドエッグを乗せる事を「al Caballo」と言う様だ。

 スペイン語で直訳すると「馬に」「馬を」とあるから、ご飯や肉を馬に例えその上に卵料理を「乗馬」させる様を指した言葉なのだろうな、と思った。


・Pollo Al Ajillo

Chicken breasts sautéed with garlic, fresh parsley, olive oil & white wine

 「ポヨ・アル・アヒージョ」はニンニクをたっぷり使ったスペインの家庭料理だそうで、レシピ的には鶏むね肉を塩、こしょうで下味をつけ、オリーブオイルを投じたフライパンで薄切りにしたニンニクを弱火で炒め、香りが立ったら取り出し、その後同じフライパンで鶏肉を中火で焼く。

 両面がきつね色になるまでじっくりと焼いた後パセリ、パプリカ、ローリエの葉等を加え、さらに炒め合わせ、白ワインを加え、アルコールが飛ぶまで煮詰める。

 最後に取り出して置いたニンニクを戻し、全体を混ぜ合わせて完成、と言うメニューらしい。


 ドシンプルだが、鶏肉が喰いたい、ニンニクとハーブが効いた鶏肉でキンキンに冷えた白ワイン/スパークリングワインをバカスカ開けたいんじゃぁっ、って時にはこの手のメニューは正に最強の戦友となるだろう。


・Arroz Con Pollo

A classic Cuban dish of boneless, skinless chicken cooked in savory saffron rice with peas, onions & pimentos

 「アロス・コン・ポーヨ」はこの説明だと「骨なし皮なしの鶏肉を風味豊かなサフランライスで煮込み、エンドウ豆、玉ねぎ、ピーマンを加えたキューバの伝統料理」とある様だが、調べてみるとスペイン、ラテンアメリカとカリブ海の島々そしてアメリカ合衆国のニューメキシコ州に定着した料理、とあるので原型はスペイン発祥で、カリブ海の地域に広がった結果今の様な味に変化したのだろう。


 レシピ的には鶏肉に塩コショウ、ニンニク、クミンを擦り付け下味をつけ、オリーブオイルを入れたフライパンで表面に焼き色がしっかりと付くまで焼いたら、一旦取り出し、そこに玉ねぎのみじん切りを投じ炒める。

 玉ねぎが透明色になる頃にターメリック、アヒ・アマリージョ(キイロトウガラシ)、パンカーペッパーペースト(深いコクと燻製のような香りが特徴の、ペルー産唐辛子「パンカペッパー」をペースト状にしたモノ)を加え更に炒め、ペーストになるまで細かくしたコリアンダーを入れる。

 コリアンダーまでしっかり加熱出来た後、チキンブイヨンを注ぎ、中火から弱火で煮る。

 鶏肉は火が通ったら取り出して置く。

 残った具材、汁等を、研がない米と一緒に炊飯器に入れ、水とエンドウ豆、玉ねぎ、パプリカ等と一緒に炊飯。

 炊き上がったら取り出して置いた鶏肉を炊飯器に入れ蒸らし温め直す。

 最後に鶏肉を解し混ぜ合わせる。


 とあるから、鶏肉の炊き込みご飯の様なイメージで良いのだろう。 

 や、これも旨そうだ。


・Costillas Glaseadas con Salsa de Guayaba

A half-rack of our sweet & tangy guava-glazed St. Louis-style ribs served with mango salsita on top.

 説明文の直訳だと「甘くてピリッとしたグアバをまぶしたセントルイス風リブのハーフラックにマンゴー サルシータを添える」とある。

 レシピで調べてみると「Costillas Glaseadas」ってのがポークリブの事の様だ。

 で、「セントルイス風リブ」とあるから「セントルイススタイル」という、BBQ界隈では有名、世間ではほとんどの人が知らない、肋骨の長い部分だけを骨山ごと外した一枚の塊になっているスペアリブの事で、これを海外ではオーブンで豪快にBBQやるのがデフォらしい。

 「Salsa de Guayaba」で調べるとレシピ的には細かく切ったグアバペーストとバター、ビネガー、水を鍋に入れ焦げない様に絶えずかき混ぜながら加熱するソース、と出て来た。

 って事はソースは甘酸っぱいソースって事になるのだろうか?

 味は何と無く想像でいるのだが、これを頼むときにはマンゴーサルサは別皿にして直接入れないでくれ、とオーダーする時に頼む必要がある。


・Arroz Con Camarones

Shrimp in savory saffron rice with peas, onions & pimentos

 「アロス・コン・カマロネス」は南米風のエビの混ぜごはん、の事な様だ。

 メニューの説明文だと「風味豊かなサフラン ライスにエビを添え、エンドウ豆、玉ねぎ、ピーマンを添え」とある。

 一見、ピラフやパエリアと同じ様に見えるのだが、作り方は予め油やニンニクを入れて炊き上げたご飯を使う、と言う点が違う様だ。

 味付け的にはトマトピューレ、パプリカパウダー、チリペッパー、コンソメ、白ワイン、ローリエ、パクチー等を使用する様で、水分をある程度飛ばしたソースに茹でエビ、炒め野菜、炊いたご飯を混ぜ塩コショウで味を調え、最後にライムやレモンをぶしゃー、ってイメージらしい。


・Churrasco a La Parrilla

Grilled center cut skirt-steak, served with crispy onions, mango salsita, & chimichurri sauce

 「a la parrilla」が網焼き、と言う意味で、メニューの説明直訳だと「グリルしたセンターカットのスカートステーキ、クリスピーオニオン、マンゴーサルシータ、チミチュリソース添え」とある。

 やぁ、ここもマンゴーサルシータっすかぁ。

 マジでアレルギーだとこういう所で苦労するよなぁ・・・

 「Churrasco」はまあ、シュラスコなんだろう。

 スカートステーキとあるから上記「Vaca Frita」でも使用している可能性のある部位で牛肋骨の内側にある横隔膜とつながる薄い筋肉の部位をステーキにしたのだろう。

 これを頼む時にはドロッとしたソースを別添えにして、私は普通に塩コショウで食す必要があるな。


・Salmón Glaseado en Salsa de Mango

Grilled Atlantic salmon finished with mango glaze & salsita

 アトランティックサーモンのグリル。

 これ自体とても美味しそうなんだが「finished with mango glaze & salsita」って時点でアウト。

 しかも写真を見てると、別添えになっていないから、父や息子が頼む分には問題は無いけど・・・


・Camarones Al Ajillo

Sautéed in garlic, fresh parsley, olive oil, and white wine

 「カマロネス アル アヒージョ」で調べると「メキシコチレ(唐辛子)を使用したエビのアヒージョ」となっているので、味は何と無く想像出来る。

 メニューの説明文でも「ニンニク、フレッシュパセリ、オリーブオイル、白ワインでソテー」とあるから、アヒージョの汁を中心部に盛ったサフランライスに吸わせる形で、エビと共に酒の肴にするのがジャスティスなメニューに思える。

 サフランライスが酒の肴と〆の逸品を兼ねるタイプのメニューに思える。

 これも個人的に候補に入れたい。


・Pimentos Rellenos

Bell peppers stuffed with rice, chickpeas & vegetables, topped with melted Manchego cheese

 「ピミエントス レジェノス」自体がスペインのバルでは定番メニューの一つらしい。

 肉厚の赤ピーマンをオーブンで加熱&皮むきしたのに、様々な詰め物ここでは「米、ひよこ豆、野菜」を詰め込んで、加熱して溶かしたマンチェゴチーズをこれでもかとおごったメニューで、いやぁ、こら見ているだけで酒が飲みたくなる逸品だな。


・Mar y Tierra

Grilled skirt steak, served with chimichurri & shrimp in garlic sauce.

 メニューの説明文だと「グリルしたハラミステーキに、チミチュリとエビのガーリックソースを添えて」とあるし、写真で見てもその様に見えるから、牛肉とエビの両方をお得に1皿で食べたいって人にはコスパ良いメニューなんだと思う。

 写真の内容から「Churrasco a La Parrilla」と「Camarones Al Ajillo」のハイブリットって感じかしら?


 まあ多分、うち等の場合は「だったら牛もエビも両方頼めば良いじゃない」で両方喰っちゃうんだろうけど・・・


・Salmón y Camarones

Grilled salmon & shrimp in a savory garlic sauce, served with tostones.

 メニューの説明文だと「グリルしたサーモンとエビを風味豊かなガーリックソースで味付けし、トストーネを添えてお召し上がりください」とあるので、トストーネの上にガーリックソースをたっぷりとまとったサーモンとエビを乗っけて、豪快にバリバリ喰らうメニューっぽい印象を受けた。

 右手にワイングラス、左手にサーモン&エビが乗ったトストーネって物凄い贅沢な絵面で、これまた、酒が止まらないメニューなんだろうなぁ・・・ヤベェどれ頼めば良いか判らなくなって来た。


・Costillas y Alitas

Four Guava Glazed Ribs with mango salsita & four Caribbean Chicken Wings.

 写真で観ると「Costillas Glaseadas con Salsa de Guayaba」のポークリブ4本と、サフランライス、そしてAppetizersであった「Caribbean Wings」の組み合わせ、と言う肉民族御用達コンボ。

 兎に角、色んな肉が喰いたいんじゃぁってニーズを完全に満たしてくれるメニューになる。

 私がこれを頼む時には「Costillas Glaseadas con Salsa de Guayaba」のマンゴーサルサを除くか、別添えで貰うようにオーダーする必要がある。


・Trio de Amantes del Cerdo

A feast of our most popular pork dishes! A tower of Masitas, Pernil & Guava Ribs.

 フライドポークチャンクこと「Masitas」マリネした豚脚または豚肩肉をゆっくりローストした「Pernil」そして無敵のポークリブ「Costillas Glaseadas con Salsa de Guayaba」がまるで酒クズアフタヌーンティーセットよろしく3段重ねのタワーで盛られて来ている。

 や、これは一人旅の時にコレ頼んだら絶対に記憶失くすまで飲みまくった挙句、正体失くして現地でもしもしポリスメン事案になる事必定の禁断メニューじゃないですか。 

 メニューに出ているこの写真だけで酒が飲めそうになってしまう。


・Tour of Havana

Three of our most popular dishes! A tower of Pernil, Ropa Vieja & Chicharrones de Pollo.

 はい、酒クズアフタヌーンティーセットその2ですね、誠に有難う御座います。

 組み合わせはセットその1とバッティングするのが「Pernil」、それ以外だと古くなった服の様に解された牛肉料理「古い服」こと「Ropa Vieja」、そしてフライドチキンチャンクである「Chicharrones de Pollo」これが3段重ねタワーでお越し下さる。


 その1,その2の組み合わせが世界中で量産の暁には、連邦なぞあっという間に叩いてみせるわ!と豪語もしたくなる、酒クズの聖地巡礼メニューにノミネート確定だったりする。


 何はともあれ私達に上記その1、その2はオーダー必須なメニューなのではないだろうか?


・Bandeja Vegetariana

Stuffed Pepper (1), Havana Street Corn, Garlic Broccoli, Maduros & Tostones with chimichurri.

 バンデハ・ベジタリアーナ

 バンデハってのがスペイン語で「トレイ」を意味していて、ベジタリアーナがベジタリアンってなるので「ベジタリアンの為のトレイ」と言う意味になる。

 内容的には詰め物入りピーマン、ストリートコーン(チーズやクリームソース、マヨネーズで味付けた中米でよく食べられる焼きトウモロコシ。お好みでホットソースやライムを添える)、ガーリックブロッコリーに「マドゥロス」「トストーネ」「チミチュリ」ソースの3連コンボの組み合わせになる。


 最後ががSides。

・Moro

Cuban black beans, rice, bacon & herbs.

 モロ。

 キューバの黒豆に米、ベーコンとハーブとある。

 アロースモロが黒豆と米で炊くごはん、となっているので同じ様な感じなのだろう。


・Maduros

Sweet plantains

 「マドゥロス」ですね。

 まあプランテンも、ここでしか食べる機会が無い食材ではあるので、他のメニューで美味しかったら

サイドで頼む可能性もあるかも知れない。


・Tostones

Fried green plantains

 「トストーネ」

 やはり、カリブ海のレストランではMadurosとTostonesは必須のアイテムなんだろう。


・Batata Fritas

Sweet potato fries

 ググって写真なんかで見ても普通にフレンチフライなのだが、材料がジャガイモでは無くサツマイモってのが相違点なメニュー。

 そう言えば昔グアムに行った時にもハンバーガーショップで付け合わせのポテトをスイートポテトフライに変更出来た記憶があるから、海外では決して珍しいものでも無いのだろう。


・Papas Fritas

French fries

 まごうこと無きフレンチフライ。

 ただ、ここまで美味しそうな酒の肴の一個旅団に囲まれると、フレンチフライでお腹を膨らませるのが非常に勿体無い気もする。


・Brócoli Al Ajillo

Garlic broccoli

 ガーリックブロッコリー。


・Col Rizada al Ajillo

Garlic kale

 ガーリックケール。


・Yuca Majada

Mashed Yuca

 マッシュポテトにしたユッカ


◇     ◇     ◇     ◇     ◇


 いやぁ、マジ時間掛かったわぁ・・・

 やっぱり、中南米&カリブ海地域の料理とかはタコス以外の経験値が今までほとんど無かった状態だったから、全てがゼロからの翻訳作業になってて大変だったなぁ。


 つかここまで世界中の料理の事についてほとんど知る機会も無かった、と言うのは何か今までスゲェ損した気分だったりする。

 日本の居酒屋やレストランで定番のメニューを見ながら「ほー、いいじゃないか。こういうのでいいんだよ、こういうので」と安堵する日常は基本的にとても好きだし、貴重な存在だと思っている。

 その事に不満は一切無い。が、他方で全く冒険もせずリスクも負わないで、新たな未だ見ぬ素晴らしい酒クズメニューとの出会い等ありえないってのもまたゆるぎない事実な訳であって、そういう意味では今回の段取り作業で「初めて知った」メニュー、食材、調理法の数々は、私個人にとって非常に新鮮な刺激になったのは間違い無い。

 

 今回の段取り作業で得た知識を持って現地に着いてメニューを広げれば、間違い無く一騎当千のツワモノ共が「私を呼んだ?」「俺を頼め」「我を召喚せよ」と私に迫って来るのだろう。最高のマリアージュとなる様々な美酒と共に。

 ああ、その多種多様の素晴らしい仲間達の中から選ばなければならない悩ましさの何と幸せな事か!

 そして、この世の全ての美酒や美味を知る事無く人は死なねばならん事の何と不幸な事か!


>酒クズアフタヌーンティー


 ググるとアホほど写真がワンサカ出て来て凄いですよね。本家アフタヌーンティー発祥の3枚舌の御国の方達が映像を見た暁には、失笑と舌打ち、とめどなく流れる皮肉の大英博物館を堪能出来そうです。

 でも、同じクラスター所属の愛すべきブリカス酒クズ共はこの狂気なアフタヌーンティーを見せたらぜってぇサムズアップして喜ぶと思うんだよなぁw


>量産の暁には、連邦なぞあっという間に叩いてみせるわ!

 

 や、旦那の御国じゃそんなのが量産化出来る国力があればそもそも独立戦争なんてならなかったんじゃないんですかねぇ?とか量産化した所で支えるロジがとっくに崩壊してるやん、とかお嬢さんマジ嫁さん似でホントに良かったね、とかツッコミどころ満載なセリフなんですけど、それでも閣下のあのキャラ好きなんでついつい許しちゃうんですよねぇw


>「ほー、いいじゃないか。こういうのでいいんだよ、こういうので」


 井之頭五郎と言うキャラクターが持つストロングポイントって飲食漫画で「下戸」と言うキャラ設定である所なのかも、って思っていたりします。

 食べる事と飲む事が一緒だと、限りある漫画のページ内で食レポに集中出来ないって言われてみれば確かにそうだよなぁ、と感心した次第だったりするんです。

 ですんで、この作品を読む時には脳内設定を継ぎ足して「このメニューに合う酒は・・・」と補完しながら楽しんでいます。


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