段取り編27 聞くのはタダ。ただしタダな相手はそんなにいない。
世はゴールデンウィークでニュースを見れば、全国津々浦々で観光客が戻った、インバウンドも戻ったと言う話で持ちきりだった。
テレビで海外に渡航する観光客の様子だったり、長期休暇名物高速大渋滞の模様&新幹線満席の様子も随分久方ぶりに見た様な気がする。
行動制限自体は去年2022年に解除されていたが、去年は「恐る恐る」と言った感じで、インバウンドもコロナ禍前と比べれば物足りないレベルでフル活動にまでには至っていない印象だったので、ようやく全面的にコロナ前に戻れる感覚があった。
確かにこのコロナ禍がようやく一段落して、皆が「当たり前の日常」に回帰出来ると言う事がここまで有難い話なのか、と私も含めて思っているはずだ。
恐らく今年の夏も今回のゴールデンウィークと同じ様に今までの分取り戻すぞ、と言わんばかりの出国ラッシュになるだろう。
となれば、羽田空港に行く都営浅草線&京急空港線だって鬼混みになる事が予想されるし、アメリカでもあらゆる観光スポットで混雑が予想される。
実際、自由の女神のクラウンツアーは早々にソールドアウトになっていたし、現地でもある程度の混雑は予想して対応した方が良いだろう。
となると、交通渋滞は気になるポイントの一つとなる。
タクシーやリフト等で移動する、バスを使って移動する、となって渋滞にハマってしまった場合、というリスクはやはり頭の片隅に置いといた方が良いだろう。
インストールしたアプリで予想所要時間とかは出て来るのだが、実際問題それがどれ位「正確」なのか、ズレ幅がどれ位あるのか、に関しては正に『現地で行き当たりばったりで使ってみないと判らない』状態だからだ。
となるとやはり『ベースキャンプ』となる拠点選びは各目的地へのアクセスで使い勝手の良い場所、というのは間違った考えでは無い事が改めて確認された事になる。
選定基準を考えてから数日、様々なホテルが候補に挙がって来てその中から取捨選択する難しさを味わっていた所、
「ねぇ、今日これから時間取れるかな?」
と妻が聞いて来た。
「ん?別に良いよ。で何処か行きたい所あるの?」
「うん、昨日の新聞広告でスーパーのチラシが入っていたんだけど、実はゴールデンウィーク特売で結構お肉やら野菜やらがお買い得状態なんだよねぇ。で、これが1か所だけじゃなくって複数のスーパーでそれぞれ別々のお買い得情報があって・・・」
「ほほう・・・なるほど、要は久方ぶりに『獲物を狩りに行こうぜ』って話だな」
とニヤリと笑って返す。
すると、妻も同じ様にニヤリと笑いサムズアップする。
そうなのだ。
コロナ禍の間生協を使った宅配がメインだった我が家の生鮮食料品の購入手段がコロナ禍明けで各スーパーをストレス無く普通に回る事が出来る様になり、その時の旬のと言うか『価格が』旬の生鮮食料品をゲットする事が我が家のルーチンに再度組み込まれる事になったのだ。
幸いな事にちょっと頑張れば徒歩圏、という距離で7店舗もスーパーがある環境で生活していると、新聞に折り込まれるチラシでも各社差別化していてそれぞれの得意分野が違っている為、その時の各スーパーが得意とする分野の『お買い得な獲物』を如何にゲット出来るか、という狩猟民族真っ青な『狩り』が月に数度開催される運びとなって、今日がその日に該当する。
何故『狩り』が2人一緒で行われるのかについては、1人よりも2人の方が物理的に運べる物量が違う、1人1会計で1パックのみという制限がある『獲物』であっても2人でそれぞれ別会計であれば2倍ゲット出来る等々身も蓋も無い話が理由ではあるのだが、こうして2人して外に出歩く機会がコロナ禍で無かった時期があったのでそれを少しでも取り戻したい、という意識もあったりする。
デートと言うには余りにも所帯じみていて安っぽいのだろうが、実は2人共この時間を結構気に入ってたりするのだ。
まあ実際問題、お値段的には結構お得だし、2人で共通の目的『お買い得な獲物を大量ゲット』実現の為に共同作業をするのは楽しい時間だし。
そうと決まれば早速準備に取り掛かりたいところだ。
本人曰く『今時そんなの使う奴はいない』という理由で使わなくなった息子のリュックを用意して、それとは別に銀フィルムが内側に貼られている保冷袋も冷凍庫でカチンカチンに凍らせた各種保冷剤を複数入れて準備万端、更に複数の折り畳みのトートバッグも用意して、購入する品目が多かった時の為の段取りを図る。
妻の方もお買い物用の財布と、各種ポイントカードが入ったカードホルダーを用意、買い物に必要な装備『以外』は全てデッドウェイトになるから全ていつも使っているバケツカバンから外し極力軽量化出来るように段取りする。
息子も部活に出かけていて戻りは夕方以降だから『何時何時までに戻らなくてはいけない』と言う縛りも無い。
「ではでは」
初夏の紫外線予防の為に念入りに日焼け止めを塗った妻が私に準備は出来たか?と問う。
おうよ、こっちも準備万端だ。
さっきゴミもまとめたし、窓も全部閉めたし。
「・・・では、オホン・・・オーシ!行くゾ!?テメーら!!出発だ!」
「うん、何時も毎回思うんだけど、君、年いくつ?」
「・・・」
とたった2人で誰も聞いていない外から見たら寒ぅい掛け合い話をしながら外に出る。
この時期はスギ花粉の時期もほぼ終盤になっているので、普通にマスクのみで対応が出来るのがスゲェ嬉しい。
気候的には1年の中で1番良い季節と言われ、熱くも無く、寒くも無い。新緑が萌える、過ごし易く、心地良い風が顔を撫でる時期。
個人的にも花粉の影響も無くなる今の時期は、ああやっとあの2月から続いた地獄の様な日々から脱却出来るのか、と言う思いも強く、となればやはり嬉しさの方が勝り体の重さで足取りは本来重い筈なのに何時もよりも軽やかに感じられるってもんなのだ。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
いやはやよもやよもや、ここまで重くなるとは思わなんだ。
結局、2人してあちこちのスーパーで『狩猟』をした戦果として山の様に買い込んだ野菜だ、肉だ、果物だ、乾物だ、調味料だ、お菓子だ、とよくもまあここまで買えたな、という戦利品の数々が机に所狭しと並んでいる。
差し詰め、バイキングが略奪行為で奪った戦利品を自慢げに机に並べている様な感覚すら感じる『戦果』なのだが、休んでいる暇がある訳でも無く、冷蔵&冷凍に回す為の下準備が必要になる。
妻がお徳用で買って来たビッグサイズひき肉をラップで均等に小分けにして更にジップロックに入れ、購入日とひき肉の種類、各重量をマジックで書いて冷凍庫に仕舞う作業を行っている間、私の方ではダイニングテーブルの上に新聞紙を敷き、その上にまな板を設置、洗って白い部分だけ切り分けたネギの束をペーパータオルで水分を拭きとり、切り分ける作業に掛かっていた。
ネギを左端から2cmほど中に入った個所から筋の真ん中部分に包丁を縦に入れスッと繊維に沿う形で最後まで切る。
そのまま90度手前に曲げて同じ事をすれば4分割の完成。
後は右端から細かく切る事で、ネギのみじん切りが大量に生産される事になる。
それをネギ8本分。
ジップロックで言えば2袋分を切って切って切りまくってやった。
これだけ切っても、万能ネギダレとか作ったら半分以上無くなってしまうんだよねぇ。
だから、ニラとネギでそれぞれ安い方で万能ダレを作る様にしていたりする。
どっちも豆腐や鍋や焼き魚、スープにかけたり蒸し野菜のつけ汁、はたまた薄味の煮物とかの「味変」にも使えたり兎に角便利な我が家のマストアイテムだったりする。
ポイントとしては切る前にペーパータオルで洗った時の水分を拭きとる作業をサボらない事。
これサボると冷凍庫でその水分がガチガチに凍ってしまい料理に使う時使い勝手が悪くなってしまうからだ
当たり前だがネギ切ってりゃ涙も出て来る。
『零れる涙をぬぐうことなく』と言えば聞こえが良い文学の一表現にも見えなくも無いのだが、その実態は鼻水も一緒にダバダバ出て来る正直マジ勘弁な状態な訳で、でも一々鼻をかんで>また手を洗って>また作業に戻って、というのがエンドレスなのは正直時間の無駄なので、涙流しっぱなし、ズゴーッズゴーッと音を立てて鼻すすりまくりという人様に到底お見せ出来ない&お聞かせ出来ない環境で作業をする事になるのだ。
まあ、これが夏場だったら夏季限定の恋人、扇風機さんで空気の流れを作り硫化アリルの成分をブン流す事が出来るんだが、彼女は今の時期まだ納戸で『冬眠中』なので、甘んじて汁地獄を堪能するしかない。
多分隣の部屋で聴いていたら、オークがイビキ掻いてシェスタしている様にしか思えんのだろうなぁ・・・
他にも色々な野菜や肉の下準備等の作業を終え、一通り冷蔵庫、冷凍庫、納戸に収納が完了し、ようやくひと段落出来る状態になったのでお茶の時間となった。
や、流石にマジで疲れるわ、これ。
でもこんだけ買いこみゃまるまる1週~10日間は買い物不要だね。
「一応、念の為、お義理で君の希望を聞いてみるね。お茶と御茶菓子どんなのが良い?」
「えーと、今の気分だったらぁ・・・そうさなぁ・・・ギンギンに冷えたビールに枝豆とか?」
「ん、判った。ジャスミンティーと羊羹ね」
さり気無く入れたボケ3割本音7割を妻がナチュラルに無視してお茶の用意をする。
その間、肩の所がずっと痛いので見てみたら、ああやっぱり赤くなっていたよ。
まあ、そりゃリュックももう入りきれない位パンパンに詰めまくって、それでも足りない分を大きめのトートバッグで補完して、それをずっと肩掛けで移動してたから、まあそうなるわな。
そうこうする内に妻が急須とスティック羊羹を載せたお盆を持って来た。
ダイニングテーブルに置かれたお盆に載せられたガラス製の急須の中には結構な量のジャスミンパールが奢ってあった。
というより最初の頃、ジャスミンティーを入れる時にジャスミンの珠をケチり過ぎて味も香りも物足りない失敗をした経験から、結構入れないと美味しく無いと言う事を学んで以降、ジャスミンティーを入れる時には茶葉をケチらない事にしたのだ。
それにジャスミンティーの場合1回で4~5煎位は楽しめるから、なおの事最初に投入する茶葉は惜しまない方が良いのだ。
中でジャスミンの華が開いて見た目にも美しい薄橙色の液体が入った急須を手に取り、私と妻の湯飲み茶碗双方に少しずつお茶を注ぐ。
黄金色した甘露がトロトロと注がれ淡い湯気が立つ。
ホワンと柔らかい華が開く香りが鼻腔をくすぐり、喉が渇いていたからか喉がヒクリと鳴った。
丁度2人分のお茶を注ぎ切った時に妻がお替わり分のお湯が入ったポットを持って来て席に座った。
「はい、どぞどぞ」
熱を帯びて熱くなった湯飲み茶碗の端っこを持って熱い思いをしながら妻の目の前に置く。
やっぱり熱い物を持つ事は苦手だ。
妻が隣の席に座り、それぞれに湯飲み茶碗と羊羹のスティックが置かれた状態で
「ではでは」
「「頂きます」」
と合掌して相伴に預かる。
普段我が家では買う機会が無い贈答用で有名なとらやの羊羹を妻が頂きもので貰ったのを堪能する機会が得られたのだから、この機を逃す訳にはいかない。
早速『おもかげ』と書かれた黒色した小箱から羊羹を取り出す。
銀のフィルムでパッキングされている本体の端を指で切り取ると、色見本でいう所の羊羹色とは比べ物にならない位の漆黒色した羊羹が出て来た。
その姿を見ただけで乾いているはずの口の中に唾が満ち、思わず飲み込む。
「いやぁ、漱石が『撫でて見たい』とか抜かしてたのも判らん訳では無いなぁ・・・」
と言うと妻が
「えーっ?漱石ってあの夏目漱石ぃ?そんな事言ってたの?」
と言いながら箱を開ける。
「まあ、本人が言ってた、と言うより作品の中で書いていた内容だよ。『草枕』と言う作品内で羊羹の事を『別段食いたくはないが』とかツンする一方で羊羹そのものに対してデレしまくっていて、挙句の果てにゃ『撫でて見たい』と来やがった。糖質ジャンキー面目躍如だね」
「なんか、そこまで甘いものが好きだなんて意外な感じ」
「んにゃ、超絶甘いモン好きな糖質ジャンキー。『吾輩は猫である』の作中にパンに砂糖を乗せるってシーンがあったり、空也餅って餅菓子が登場していたり、団子喰うシーンが出ていたりで、甘味にまつわるエピソードがてんこ盛りだったりする。それに明治時代に流行ったイチゴジャムに本人ドはまりした挙句、1か月で8缶も食っちまったりしてたらしい」
「うわぁ・・・何と言うか上手く言葉が出て来ないんだけど・・・うわぁって感じ」
まさか漱石も令和の時代に自分の食生活でドン引きされるとは思ってもみないだろうなぁ・・・
銀フィルムの底の方を押し羊羹を押し出す。
貧乏性なのか一口で半分以上を一気に頬張る様な事は出来ず、端の方だけを口にし中切歯でゆっくりと押し切る。
ねっとりとした心地良い弾力と抵抗が歯に伝わり切り取った羊羹が口に収まる。
黒砂糖の野趣溢れる甘さと羊羹のぬとぉっとした口触りが舌を甘く蕩かし、次の瞬間には痛さを感じる程唾液腺が全開しそこから唾液が口腔内にドッパドッパと止め処も無く溢れて来た。
その痛さと口腔内の心地良さとの二重背反に思わず眉間にシワが寄り体が強張りうめく。
「・・・冗談抜きでうめぇ。本気でうめぇ。ホントに食べたい時が食べ時なんだろうけど、今改めて思ったよ。単に疲れているからだけじゃねぇ。体が、心が、魂がとらやの羊羹を欲していたのだとっ!」
「うん、よく味わってねぇ。君のは1本だけだからねぇ」
と大げさに感激する私をガン無視しながら妻はもうほとんど1本目の『夜の梅』をもっちゃもっちゃと食べ終わっていた。
「うぉおいっ!ちょっおま、もう少しゆっくり味わおうよ!」
「えー?普通に美味しく味わってるよ。まだあるから私は2本目を食べようと思ってたの」
と彼女は次の獲物である『新緑』を手にニッコリと微笑む。
まあねぇ、私は御相伴の立場だしカロリーだ健康だ体重だともろもろ言われているから1本だけなんだけどさ。
本当は2本目食べたいんだけどさ。
仕方が無いから逆にこっちは1本をゆっくりじっくりと堪能する事にしよう。
「ところで、ホテルの件で色々調べてたみたいだけど、決まったの?」
と今さっき開けたばかりの2本目が見る見るうちに食べ終わりそうになっている妻がジャスミンティーを啜りながら言う。
何かしぐさを観ていると3本目に手を出そうかどうか一寸迷っている様子。
マジかよ。
「ああ、両都市共に5件位に候補を絞った所。これから最終選考ってとこかな」
「ふーん、ちなみにどんなとこ選んだのか見せて。選んだ選考基準も併せて」
「ん、判った」
大事に慈しみ惜しみながらチビチビ食べていた羊羹の残りを一旦皿に置いといて、机の上にノートパソコンを置き立ち上げる。
立ち上げている間にジャスミンティーを飲む。
鼻がもう慣れてしまったのか、第一煎の頃の強い香りはあんまり感じなくなってしまったが、それでも爽やかな味わいは私好みだし、二煎、三煎と味わいも香りも変化していく様を堪能出来る贅沢は休日の過ごし方として、悪くないと思った。
「しかし、二煎、三煎でも美味しいな、ジャスミンティーは」
「でしょでしょ。今日買い出しの途中にお庭にジャスミンを植えていたお家があったでしょ?ああ、今の時期にまだ咲いていたんだぁって驚いたから、今日のお茶はジャスミンティーが良いなーって思ったの」
「しっかしまあ、一本通り入った所に咲いていたのをよく気が付くよな。俺なんか言われてその家から道路に突き出していたジャスミンの枝の所に鼻を近づけてクンカクンカしてようやく判ったレベルなのに」
「あの香りが何でわっかんないのかなぁ・・・あれだけジャスミンの香りがするのが判らないって君のお鼻相当重症なんじゃないの?」
単に貴方の鼻が犬並なんでしょ?というツッコミは心の中だけにして置いた。
家庭円満の秘訣その108だったりする。
そうこうする内にパソコンが立ち上がり、お気に入りに放り込んで置いた各ホテルのページを順に紹介しながら特徴や選定理由を説明する。
「まあ、君の考えた選定理由が間違ってはいないのは安心材料ね。概ね、ホテル選びの時に気を付けなきゃいけない点は最低限押さえていると思うし」
とお茶を飲みつつマウスでホテルの情報を見ながら妻が言う。
やぁまあ、直接言う事は避けるけど、なんでそんなに『上から』なんすかね。
「で、折角だから貴方の見解も聞いておきたい。別の視点から見た意見ってのはこういうのを決める時に役に立つケースが多いから」
「ん、そうねぇ・・・」
とマウスを動かしながらそれぞれのホテルの細かい情報を確認する。
「君達は別にバスタブが無きゃ死んじゃう人達じゃ無いでしょ。ドライヤーは自宅から持って行かないと夜も眠れない程のこだわりがある人達でも無いし、アイロンなんてそもそも存在自体気にもしない人達だろうし・・・」
と指折りしながらエライ言われ様な事をつぶやく。
まあ、でも事実ではあるし反論のしようが無い。
「・・・でも敢えて言うなら、部屋の広さかなぁ」
うん、そうだよね、そういう視点が欲しかったんだよ。
彼女に聞くのはタダだし、聞く事で得られる自分が想像していなかった予想外の情報や見解ってのは結構バカに出来ないものがあるし。
>『価格が』旬な生鮮食料品をゲットする事
それでも同年夏から冬にかけての異常気象等が原因となる野菜の価格高騰はビックリするものがありました。お買い得情報が全くお買い得じゃなかった、という日々がデフォになったのはある意味衝撃だったと言えます。
>オーシ!行くゾ!?テメーら!!出発だ!
はい昭和ヤンキー永遠のバイブル「疾風伝説 特攻の拓」ですね。
昭和の頃って今の人には信じられないだろうけど、漫画の様なキャラいたんですよ、現実に。
でも、私達よりも更に年長のコテコテ昭和初期仕様な人達の若い頃はもっとバイオレンス全盛の頃だったので、ヤンキー漫画がむしろ裸足で逃げちゃうレベルの血生臭い時代だった様で、昭和どんだけ~とドン引きする次第。
何か昔は「出発」をデッパツと言ってたの航空業界だった、って話があるんですけどマジなんですかね?
>とらやの羊羹
や、アレ本当に美味しいですよね。昔よりも今の方が和菓子全般好きになったかもしれません。
どら焼き然り、豆大福然り、葛餅然り・・・ヨウカンヲクレ
酒も菓子もジャンクフードも全部大好きですって、医者からすれば目ん玉ひん剥く食嗜好なんですけどねw
>超絶甘いモン好きな糖質ジャンキー
ですんで、個人的には漱石の甘味への欲求は物凄く理解出来たりするんですよね。
でも、鷗外の様に饅頭茶漬けを極めるにはまだまだ私自身の甘味道も道半ばなのかも知れません。
もっとも極めようとする事が果たして良いのか悪いのかは判りませんが・・・