神様の加護を貰う場合、蹴りも一発くらいは貰うかもしれません
いつもお読み下さりありがとうございます
過去のエッセイ「神様とのご縁…」に出てくる神社ではありません。
よろしくお願いします
神様、信じますか?
普段神様を信じていない人でも、初詣に行ったら「今年も良い年でありますように」くらいは言いますよね。
日本人は宗教に属してはいなくても、ほんわかした信心があり、心のどこかで八百万の神、罰当たりなど「あるだろう」と、思っている人が多いと思います。
何故、神様を信じられないかというと。
「見た事ないし、毎年こんなにお願いしても叶った事がない」のが、理由の大半だと思います。
でも、神様は「願った事をなんでも叶えてくれる魔法使い」ではないわけで…
それなりに努力した人、相応しい人の願いが叶うように、お手伝いをしてくれる存在なのではないかと、私は思っています。
近所に住むお爺さん。
お爺さんよりもうちょっとお若い感じですが…その方は、小さな神社を守る氏子だそう。
「この神社にあるお稲荷さん、○○稲荷って言うんだ。俺○○。俺ここの氏子な」そう教えてくれました。
そこは小さな神社で、社務所はあるけれど人は常在しておらず、開けるのはお祭りとお正月くらい。
それでも近所の人がお参りをし、お爺さんを含めた数人がたまに掃除をしたり、親しまれています。
そんな氏子のお爺さんとの会話です
「この前な、神社に生気なくフラフラ〜って入って行く奴がいてな、気になって見に行ったんだ。したらな、ぼーっと木を見ているわけよ、だからな、俺そいつの足をパカーンっ!って蹴っ飛ばしたわけよ」
お爺さんは木を見上げる若い男性に、何か感じたのかもしれません。それでもいきなり蹴るとは…笑
「ええっ!(笑)いきなり蹴っ飛ばしたの?(笑)なんでそんな事したの?その人びっくりしたでしょう?ダメじゃない?」
私はおかしくて笑いながら聞きました。
お爺さんは、その男性にちょっと怒っているようでした。
「だってよ、ここで首でもくくられたらたまんねーだろ?だからよ、こうしてやったんだ」と、言ってお爺さんは蹴っ飛ばす仕草をした。
首を。なるほど…確かにそれは大変。
「でな、俺、何かあったのか?って、そいつの話を聞いてやったんだ。そしたら生きていくのが辛いとか言ってな、駅前に占いの館が出来ただろ?あそこに行きたいって言うんだよ。だから金持ってんのか聞いたら500円しかないって。占いに金使うなんてくだらねぇって言ってさ、俺、社務所開けてやってな、ここのお守りを買わせたんだ300円だからな。そいつもありがとうございますって帰って行ったわ」
ああ…羨ましい。
その人、神様から加護を貰った事、気づいたかな。
私はそう思いました。
だって、たまたま社務所の鍵を持つ人が、たまたまその場にいてくれなかったら。お守りは買えなかったんですよ。
神様、お爺さんに氏子の仕事をさせたんだな。と思いました。
それでね、駅前の占いの館、調べてみたんです。
最初の10分5000円で、1分延長毎に500円追加。
あっ。
びっくりしましたね?笑
「たっか!」私もびっくりしましたよ。
占いの館が建つ土地はいわくつきだけど、占ってみて大丈夫だったんだろうと思っています。
外車を並べて…儲かっているみたいですしね。
神様の加護に気づくか気づかないかは、その人次第だなーって思います。
その人がその後どうなったかはわかりませんが、努力して良くなっているといいなと思います。
神様にもよりますが…
神様から加護を頂く時、蹴りの一発くらい貰う覚悟は必要かもしれませんね。
拙い文章、最後までお読み下さりありがとうございました。