反磁性エネミーズ
ライフが1000まで減ってしまった。
幸いなことに、バトルマスは少ないため、発動することはそれ以降なかった。
現在の状況
ミハイル(知的な男性)
ライフ4500→2000
所持アイテム無し、カード一枚所持
アリア(女性)
ライフ4000→1000
所持カード無し、骸の箱所持
ゼノン(臆病な男性)
ライフ4000→2500
所持アイテム無し、カード一枚所持
キュクロス(俺!)
ライフ1000→2000
所持カード、アイテム無し
アレクサンドロス(勇敢な男性)
ライフ4000→4000
所持カード、アイテム無し
「さぁて…次は僕の番ですねぇ…。」
ゼノンは歯を見せて笑うと、カードを取り出し、発動を宣言した。
効果は1000の位と100の位の数字を入れ替えるというもの。
発動宣言後、ミハイルも発動を宣言した。
「いやー、怖いね。持っててよかったよ、回避手段。」
効果はシンプルで、自分のみ相手の効果を回避できるというもの。
現在の状況は一変、一人を除いて所持カードもアイテムも無し
ミハイル
2000→2000
アリア
1000→100
ゼノン
2500→5200
キュクロス
2000→200
アレクサンドロス
4000→400
「状況が一変!面白いですねぇ〜!
さぁ、ここで少し刺激を注入していきまShow!」
いきなりそう宣言すると、デュエルフィールドへ移動し、アレクサンドロスとアリアのデュエルが始まった。
「ほぉ…。悪ぃな、俺が一抜けしちゃうけど、許してくれ。」
「そう易々と、負けるつもりなんてないわ。それに、コレもあるしね。」
彼女は納めていたダガーを取り出し、正面から構えた。
宝箱の様な見た目のアイテムマスで入手した骸の箱を開くと、中からは骨の山が飛び出し、やがて人型となった。
「も〜…さっきのなんだったの…?なんも無いし!」
ただひたすらに暗い空間を歩いている。
奥の方から僅かな光が見え、駆け寄ると、ドアの隙間から光が漏れ出ていた。
「なんだろ、これ。」
ドアをおそるおそる開くと、女性がくつろいでいた。
「あ…失礼しました…。」
「ちょっとぉ…!アナタのこと、待ってたのよぉ?」
閉めようとしたところを強引に止められ、部屋の中に引き入れられる。
私の手に大事そうに握られている骨を見ると、フフ、と鼻で笑った。
「それ、なぁに?ワンちゃんにでもあげるの?」
「違う、これは私の大切な仲間…だと思うんだけど…。」
確証は無いから少し不安だけど、骨があったらそう思うに決まってる。
「あの骨の大男でしょ?あれ、私がバラバラにしちゃったぁ。」
「え?そんなハズないよ。だってギルガメッシュは強いもん。」
そんなことがあるワケない。
本当にこの世界で一番強いと思う。
そんなギルガメッシュが特別強そうでもない人に負けるなんて。




