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【詩集】Shangri-La

北星

作者: 野鶴善明


 灯りの消えた寝台車の通路

 折り畳みの椅子に腰掛けて

 夜の車窓を眺めた

 雪をかぶった暗い田んぼ

 雨戸を閉めた家

 車輪が雪煙を巻き上げる


 窓に映った僕の顔

 歪んだ僕の顔

 君の笑顔を破ったのは

 この僕だ

 君が悪いわけじゃない


  北の空に

  ひときわ明るく輝く星よ

  消えそうな僕の後悔を

  なにも言わずに預かっておくれ



 轍が続く雪の道

 不意に現れては流れる踏切

 警告音が胸に突き刺さる

 僕が逃げただけのこと

 僕が弱いだけのこと

 君が悪いわけじゃない


  北の空に

  ひときわ明るく輝く星よ

  あのひとの凍える悲しみを

  なにも言わずに預かっておくれ



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― 新着の感想 ―
[良い点] はぁ、余りの感動に語彙力ゼロです。 スゴイ! しか言えない私を許して下さい。
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