表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/20

夜明け

ん?


朝か。


昨日の夜。

悪霊と大乱闘の末に悪霊と俺のポルターガイストパワーが激しくぶつかってピカッとなってから意識を失っていたらしい。


幽霊になってから意識が飛ぶとは思いもしなかった。


辺りを見回したが家のなかはシーンと静まり返っている。


おーい、とかげー!

生きてるかー?


あ、アニキおざっす。

生きてるかって言われたら死んでるっすけど。


それもそーやな…

とりあえず無事で何よりやな。


あのあとどーなったんすか?


わからん、俺も今まで意識飛んどった。


家族はまだ帰ってきてないっすね。


そーやなー。

裸足でダッシュしていったけど大丈夫かな?


もちろん一生もんのトラウマでしょ。


命助かったし、良しとしよう。


俺らも何とか助かりましたね。


ほんまやなー…

あっ!悪霊どこ行った!?


ほんまっすね!

指輪にも気配ないっすね。

消し飛んだんすかね!?


いや、それはないと思うけどな。

俺らが無事でアイツだけ消し飛ぶってことはないやろ。


じゃあ、家族追っかけてったんすかね?


ありえんことないけど…

あんだけ暴れたから流石に消耗してるはずやで。


じゃあ、どっかで俺らみたいにのびてるんすかね?


そう考えんのが妥当やな。


にしても昨日は凄い一日でしたね。


呪怨とリングとエクソシストの夢の共演やったからな。


大体アニキのせいっすけどね!


なんでやねん!お前の方が散々悪のりしとったやないか!

俺は一生懸命悪霊と戦ってただけやで。

全部悪霊が悪いんやん!


確かに家族の魂食べようとしたのは私やけど。


せやろ?俺はそれ止めようとしたんやで!


でもリングみたいになったのは貴方が私をテレビに閉じ込めたからでしょ?


アニキ?


お前がガタガタせんとスッとテレビから出たら良かったやん!


出れなかったからあんな感じなったの。


呪怨みたいに布団の中に潜り込んだんお前やん!


悪夢見せてそのまま魂食べようと思っただけですー!

パクってませんー!


アニキ!


とかげ!お前は黙っとけ!

ウワー!盗っ人猛猛しいやっちゃで!

素直にパクったって言えよ!


パクってませんー!

オマージュですー!


オマージュってなんやねん!

横文字使うなや!


それによつん這いで追いかけたのだって貴方が背中に飛び付いたからだし!


アニキ!


お前止めんのにしゃーなしやん!

てゆーか、なんやとかげウッサイな!


ん?


とかげ?


アニキ、あれ。


とかげが促した先にあったのはイチゴに手足を付けて顔を描いた感じのセンスの無いキーホルダーだった。


「「マジかっ!!」」

とかげとハモった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ