真夏の昼の現実
蝉の鳴く音が喘ぎ声にも聞こえてくる夏休み。
大は友達の浜口克也とカラオケに居た。
「なぁ大、春ちゃんともうシたの??」
「当たり前だろ。もう18だぜ??付き合って2日で突き合うのが普通だと思うよ。」
克也はオレンジジュースを一口飲んだ。
「あれ、大って童貞だっけ?」
大はどこからか湧き出てくる殺意を抑えた。
「そうだよ。何度も言わせんな。」
大にはかつて両思いの悦子という幼馴染がいた。
保育園から中学まで同じだった。
中学では大と悦子はバスケットボール部に入り、一緒に帰っていたりしていた。
中学二年生の当時、悦子は克也と付き合っていた。
克也は高校で知り合ったが、悦子と中学のときに塾が同じで、克也からアプローチしたらしい。
確かに悦子は小柄で可愛くて、胸もそこそこあった。モテる理由もわかる。
だが、悦子は間違った判断をした。
克也が、ウチに来ないかと呼んできて、喪失したらしい。
そして、中ニで身籠った。
克也は責任が取れないと、すぐに堕ろすことを勧めた。
悦子も身勝手な行動を反省し、授かった命はこの世に生まれることなく死んでいった。
その後、克也と悦子は別れ、二度と会うことはなかったらしい。
その話を当時、悦子本人から聞いていた大は、信じられなかった。
悦子がそんな軽い女だと思っていなかったと。
悦子から聞いた話だから信憑性は高いと思われるが、克也の他にも数々の他校生とハメまくる、淫乱ドスケベガバガバマ○コのファッキンガールだったらしい。
それを聞いたときは不謹慎極まりないが、正直クッソムラムラした。
その一件があってから、悦子とはなんでも相談し合える存在になり、気付けば両思いになっていた。そして、大の専属オカズにもなっていた。