表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
駄文目録  作者: やまむら
2/8

キシネンリョ

少しずつ。


※ポジティヴな人はお帰り頂いた方が、お互いに幸せです

「あ、天気が良いや。死のう」

桜が咲き誇る、ある晴れた日の事、首を吊ってみたが失敗に終わった。


短いタオルを捻り、クローゼットの取っ手に通す。タオルで作った輪っかに首を通して、カラダから力を抜く。重力に逆らわない重さは、少しずつ生を止めていった。だが、途中で苦しくなって止めてしまった。

そもそも本気で死のうとはしていなかったのだから、当たり前と言えば当たり前である。

行動に移し完遂した人々は、一体どれだけの苦しみがあったのだろうかと思う。


あれから少しばかり時間が経った。何とか今も生きている。

直後は気持ちが少し軽くなった。だが、結局は同じ思考に帰っていた。人の思考は慣れ親しんだものに帰結し易いと言うが、確かにそうだと首を振れる。

ならばと考え、思考を変えようと日々奮闘している。


しかし、首に纏わり付いた紐は、より一層締まるばかりだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ