情報
どんな感じかな?
旅人氏から依頼を受けた私。
こういう依頼は自然と図書館へ足を運ばせてしまう。
「資料・・・ないんだよな・・・・・・」
もともと、探偵は断片的であろうと少なかろうと
“情報”をつなげて推理するのが仕事だ。
要するに推測して突き止める。
しかし、今回はその“情報”がないときた。
どう推理すればいいんだか・・・・・・
そんなことを考えていると図書館についた。
私は中へ入りカウンターにいた一人の女性に声をかける。
「すまない、秘蔵倉庫をみたいのだが・・・・・・」
「あ、鼎さんじゃないですか!秘蔵倉庫ですか?いいですよ今案内します」
この図書館には何度か世話になっていてこのカウンターをやっている女性も
昔私に依頼をしてきた女性だ。それ以来一般客が見れない秘蔵倉庫を簡単に
見れるのだ。
案内された私は、彼女に「一人で考えたい」と言って帰らせた。
「さて、物色させてもらうか」
私は二千とある本を片っ端から読みはじめた。
「手がかりなしか・・・・・・」
ほんの数時間ですべて読み終えた私は最後の本を棚に戻し
出口へと、足を運ばせた。
「ちッ、今回は結構厄介な依頼を受けてしまったようだ・・・」
ぶつぶつと文句を言いながら歩いているとカウンターの女性が駆け寄ってきた。
「鼎さん!お探しのものは見つかりましたか?」
「いや、何一つとしてなかったよ」
「そうですか・・・」
「なかなか厄介な依頼だ」
「頑張ってくださいね、鼎さんならきっとできます!」
「ありがとう」
私は彼女に別れを告げ、図書館を後にした。
「資料がない、となると聞き込みだな」
私は隣町へと足を運んだ。
こんな感じです。