家を買いたい
前回仲間になったハーフエルフのエルザ。ゼル(正)の良心によってかくまうことになったが、今回の話で女性2人が家を買いたいと言い出した。この状況をどうするのか
俺は今、4日目を迎えようとしている。だが寝付きがものすごく悪い。なぜなら、2人の寝相が悪いからである。ミケは手癖が悪い、エルザは足癖が悪い。本当に王女とは思えないほどに。
2つベットがあったからそっちで寝ようとしたが、次は寒かった。これが3日目の夜。
朝起きて、日課のように能力を発動させる。4日目は銀貨5枚とスキルポイント30だった。連続ログインボーナスでスキルポイント20だった。なんかしょぼい
※銀貨残り38枚
外を見てみても昨日ほどではないが武装したハーフエルフが多い。
(ここを根城にしてたらいつかバレるよな)
「ぜるしゃん、今日は早いですね」
「ん?寝ぼけてるのか?」
ミケは寝ぼけてるし、エルザはまだ大の字で寝ている。これはいろいろ待たないといけないようだ。
そっから、数十分後、やっと2人が完全に起きた。
「お前らに話したいことがある」
「何ですか?ゼルさん」
2人は首をかしげる。
「単刀直入に言うが、町を出て拠点を変えようと思っている」
「なぜですか?」
「ここにいれば、エルザの居場所がいずれバレてしまうだろ?」
「わ、私は時がきたら連行される身だ、そんなことしなくても」
「だから、お前は俺のパーティーメンバーなんだから自分のことも大事にしろ」
「でも、いずれ迷惑かけるし…」
「大丈夫だ、あんまそういうの気にするな」
「え?」
「ゼルさんもそう言ってるのですから、今は3人の時間を楽しみましょう」
「そ、そうですね」
「それで、ゼルさんは次の拠点どか決めてるんですか?」
「それが問題なんだけど、みんなはどうしたい?」
「うーん、迷いますね。エルザはどこがいい?」
「エルザって…まぁ、見つかりにくいって言ったらちょっと町から外れた集落どかじゃないかしら?」
「町はずれの集落か、良いなそれ。それで行こう」
「今日は引っ越しの準備と資金集め、そしてできれば周辺の情報を集めておきたいな」
「あと、1ついいかしら」
「なんだ?」
「引っ越し先でもこういう宿に3人で止まるのか?」
「そうしようと思うが、でも所持金次第では部屋を変えたりできるが」
「所持金次第では家も買えるか?」
「はい?」
「家で住みたいのだ」
「家?買いたい?何言ってんだ?」
「それはいい案ですよ!エルザ!」
「お前はなんで乗り気なんだよ!」
「だって、考えてみてください。家を買ってしまえば宿代だって支払わなくていいし、もし、ハーフエルフの兵士の人たちが来ても隠し部屋どか作ってごまかせるじゃないですか、それにそれにプライベートなことだってしたいですし」
「その買う金はどこからあるんだ」
俺の発言にミケは完全に石像状態になっていた。
「あ、あのこれ私の今あるお金なんですけど」
「いいのか?」
今にも破裂しそうな袋を受け取り、開けてみると金貨が山ほど入っていた。
「何だこれ?!」
「私が出ていくのを察してくださったお母さまが預けてくださいました」
「これどのくらいあるんだ?」
「金貨100枚ほどですかね」
「ミケ、家の相場ってどのくらいだ?」
「新しく建てるなら金貨は500枚以上、古いのだと金貨100枚くらいですね」
「古いって言うと空き家ってことか」
「そうです」
「ここらへんで治安が良くて最低限の生活ができる町どか集落はないのか?」
「えっと、確か2つか3つ隣の町は警備が1番少ないって言われるほど治安がいい地域だった気がします」
「そこまでどのくらいかかる?」
「歩いて、2日ぐらいですかね」
「そうか、ひとまずそこに行ってみるか」
「エルザ、それでいいか?」
「良いですけど…」
「ですけど?」
「家は私が決めます」
「もちろん!」
俺とミケの声がハモった。声が重なっていてもかわいい声だった。
そして俺たちは新しい家を買うことに決め、町に向かうのであった。




