すべての女性が一匹の悪魔を連れるとするならば、美少年は17匹を連れている
⚔️廃城の戦い、そして運命を決めた宿命の激突 ⚔️
魔王の城――かつて世界を支配した闇の中心。
今は廃墟と化し、静寂の中に重々しい魔力が満ちている。
勇者は、ひとり、鋭い視線を前方へ向けて歩を進める。
「ここが…最後の戦いの場か。」
城内には魔力が濃く漂い、かすかな風が吹き抜けるたびに、亡霊たちが彷徨っているかのような錯覚を覚える。
そして――
「……そこにいるのは、魔王か？」
闇の奥からゆっくりと姿を現したのは、ひとりの騎士だった。
鎧に刻まれた無数の戦傷。
静かに構えられた剣は、まるで長い戦いの果てにすべてを悟ったかのように、どこか静かな威厳を放っていた。
この男は、死を纏っていた。
「……私は魔王ではない。」
低く、落ち着いた声が響く。
「だが――ここを通る者は、私の剣を受ける覚悟がある者だけだ。」
勇者は剣を構え、息を整える。
「ならば、剣で語り合うしかないか……。」
そして―― 轟！！
剣と剣が激しくぶつかり合い、廃城全体に衝撃が走る。
⚔️ 戦いの激しさが増す！しかし、誤解を生む空気 ⚔️
剣が交わるたびに、その戦士の誇りと技量が剥き出しになる。
勇者は圧倒的な手応えを感じていた。
この骸骨剣士――ただの魔王の部下ではない。
「貴様…強いな。」
静かな声が、剣と剣の合間からこぼれる。
骸骨剣士は微かに笑い、低く答えた。
「フッ…貴様こそ、見事だ。」
戦いの激しさは増していく。
しかし――
勇者が息を整えながら剣を振るい、静かに呟いた。
「お前の剣筋…美しいな…。」
骸骨剣士は、一瞬、目を細める。
「そうか…貴様は、私の動きが好きなのか？」
⚔️ 戦闘の合間に妙な間が生じる ⚔️
一瞬、剣を交えたまま、互いに目を合わせる。 静寂が落ちる。
……
……
骸骨剣士の翠色の瞳が、僅かに勇者を見つめる。
勇者は息を整えながら答える。
「貴様…なぜか、視線の使い方が巧妙だな。」
骸骨剣士は僅かに微笑む。
「貴様こそ、見惚れているのではないか？」
⚔️ 戦いの最高潮！しかし、どう考えても誤解を生む空気 ⚔️
二人の剣が交錯し、廃城に破壊の音が響き渡る。
勇者は剣を構えながら叫ぶ。
「ならば、決着をつける時だ！」
骸骨剣士は剣を振るいながら微かに微笑む。
「ああ…剣で語り合えるのも、悪くはない。」
最後の激突―― 轟！！！
剣が弾かれ、骸骨剣士が膝をつく。
勇者は剣を構えたまま、静かに呼吸を整える。
「……貴様ほどの戦士に出会えたこと、悪くないな。」
骸骨剣士は淡く微笑み、答えた。
「私も…同じことを思っている…。」
⚔️ 戦士の誇りと父の愛、未来へ託す決断 ⚔️
廃城の中心――剣戟の余韻がなおも漂っている。
骸骨剣士は静かに膝をつき、手にした剣をゆっくりと地面に立てた。
勇者は剣を構えたまま、その姿をじっと見つめる。
「……見事だ。」
骸骨剣士が低く呟く。
勇者は息を整え、静かに剣を下ろした。
「……貴公もな。」
しばしの沈黙――
骸骨剣士は目を閉じ、深く息を吐いた。
「私は……剣を振るうことでしか生きてこなかった。」
「不肖の身なれど、息子を育てたつもりだ。」
言葉に滲む戦士の誇りと、父としての葛藤。
「剣の扱いは教えた……だが、父として何が正しかったのかは……分からん。」
勇者はじっと骸骨剣士の言葉に耳を傾ける。
「戦うことしか知らぬ私が……息子に何を残せたのか、考えたこともなかった。」
骸骨剣士は剣の柄を握りしめながら、静かに言葉を紡ぐ。
「それでも……私の息子が、生きている姿を、見られればそれでいい。」
勇者は骸骨剣士の言葉の奥にある想いを感じ取った。
「……貴公の息子を、俺に託すというのか？」
骸骨剣士はゆっくりと勇者を見つめる。
「貴公は……ただ戦うだけの男ではないな。」
勇者は目を細め、微かに笑う。
「それは……貴公も同じだろう。」
骸骨剣士は静かに立ち上がり、勇者の前へと歩み寄る。
「頼む……あの子を、導いてくれ。」
その言葉に込められた、父としての最後の願い。
勇者はしばし迷い――そして、静かに頷いた。
「……分かった。俺が……受け継ごう。」
骸骨剣士は僅かに微笑む。
「貴公なら……息子の未来を託せる。」
そして―― その瞬間、勇者の眼差しに、ひとつの決意が宿る。
これが、すべての始まりとなる瞬間だった。
⚔️倒されたはずの魔王、復活の刻 ⚔️
廃城に沈む静寂。 骸骨剣士は戦いの場を離れ、遠くからその余韻を感じ取っていた。
剣戟の音は、すでに消えている。
「……終わった…か？」
勇者と魔王の決戦。
その激しさは骸骨剣士にも伝わっていた。
鼓動すら持たぬその体でも、確かに感じていた。
そして――
「……魔王の気配が、消えかけている……。」
長きに渡り世界を支配していた魔王。 その影が、今まさに消え去ろうとしている。
骸骨剣士は静かに目を閉じた。
「これで……息子も、未来へ進める。」 だが―― 次の瞬間、空気が変わった。
「――フフッ……貴様、私を消せると思ったか？」
闇の奥から響く声――
それは、倒されたはずの魔王のものだった。
骸骨剣士の瞳が鋭く光る。
「……まさか……。」
闇が揺らめき、静寂の中から一つの影が浮かび上がる。
かつての威厳はない。
その体は弱々しく、傷にまみれ、完全な姿ではない。
だが、「魔王」は、そこにいた――！
「この私が……敗北するなど、あり得ぬ。」
魔王はゆっくりと骸骨剣士へと歩を進める。
「しかし……この有様では、貴様にすら笑われるな。」
骸骨剣士は剣の柄に手をかけながら、魔王をじっと見据えた。
「……貴様の力は、消えかけている。それでも蘇ったか。」
魔王は苦しげな笑みを浮かべる。
「貴様が……裏切らなければ……こんな……ことには……！！！」
魔王の言葉が、怒りと憎しみに染まる。
「貴様が、あの場で勇者を斬っていれば……この私が、こんな惨めな姿を晒すことはなかったのだ！！！」
骸骨剣士は静かに息を吐く。
「……貴公は、私に怒りを向けるのか。」
魔王は低く呟く。
「当たり前だ……この私が貴様を生み出したのだぞ……？」
「貴様は、私の力によって存在しているのだからな――！」
骸骨剣士の瞳がわずかに揺らぐ。
魔王の復活。
それが何を意味するのか――
この瞬間、彼は悟った。
⚔️ 魔王の粛清、戦士の最期 ⚔️
廃城に響く冷たい足音。
魔王は、衰えた身体を引きずりながら、それでも威厳を纏って骸骨剣士を見据えた。
「……貴様が私を裏切らなければ、こんなことにはならなかったのだ！！」
怒りと憎しみを滲ませながら、魔王の目が赤く光る。
骸骨剣士は静かに剣を握り直す。
「……私は裏切ったわけではない。」 「ただ、息子の未来を守りたかった。それだけだ。」
魔王の表情が歪む。
「フン……愚か者め。」
次の瞬間―― 轟！！
魔王の手から、闇が噴き出す。
「神蝕の力――貴様の存在は、私によって生み出されたものなのだからな…！！！」
骸骨剣士の体が、ふと沈む。
――その身体に、亀裂が走る。
「……この力……。」
「お前の支配が消えれば…俺も消える。それは分かっていた。」
骸骨剣士は、静かに微笑んだ。
「だが、それでも……息子が生きている姿を、見られれば、それでいい。」
魔王は冷酷に笑う。
「ならば、消えよ。」
闇が骸骨剣士を包み込む。
身体が、崩れ始める。
骸骨剣士はゆっくりと勇者の方を振り向く。
「……頼む……私の息子を……導いてくれ……。」
最後の言葉――静かに紡がれる。
勇者は、拳を強く握りしめ、目を細める。
「……貴公の想い……俺が受け継ぐ。」
骸骨剣士の姿は、闇の中に消えていった。
――そして、すべてが静寂に包まれる。
廃城には、魔王の不気味な笑みだけが残っていた。
「フフ……貴様の甘さが、全てを狂わせるのだ。」
その言葉が、深く響く―― そして、それは確かに主人公の運命を決定的に狂わせていくのだった。
⚔️ 戻る勇者、間に合わなかった運命 ⚔️
不吉な予感が走った。
勇者は、戦いの場を離れた瞬間、胸の奥に違和感を覚えた。
「……何だ…？」
剣を握る手に、微かな震えが走る。
何かが――違う。
何かが――終わっていない。
勇者は振り返り、廃城へと視線を向けた。
そして――
「……まずい…！！！」
全身に焦燥が走った。
駆け出す。
剣を背負い、全力で駆ける。
「貴公……！！」
駆ける足音だけが、冷たい廃城に響いた。
何かが崩れる音。
何かが消えていく気配。
――間に合え。
頼む、間に合え……！！
しかし―― 廃城の中心へとたどり着いた瞬間、勇者の目に飛び込んできたのは 闇の中に消えゆく骸骨剣士の姿 だった。
「――ッ！！！」
声にならない叫び。
拳を握る。
息を詰める。
骸骨剣士は、消えゆく闇の中で、最後の視線を勇者へと向ける。
「……頼む……私の息子を……導いてくれ……。」
その言葉が――深く響いた。
勇者は拳を強く握りしめる。
「……貴公の想い……俺が受け継ぐ……！！」
しかし、もう遅かった。
骸骨剣士の姿は、完全に闇へと溶けていった。
残されたのは、ただ冷たい静寂と、魔王の不気味な笑みだけ。
「フフ……貴様の甘さが、すべてを狂わせるのだ。」
勇者は静かに剣を構え、目を閉じる。
「……だが、俺はこの運命を背負う。」
この瞬間―― 彼は決意した。
全ての始まりとなる、その誓いを。
そして、その決意こそが、主人公の運命を狂わせていくのだった。
⚔️世界の秩序が決まる時、新時代の幕開け ⚔️
白亜の神殿――この地には、かつて世界を救った者たちが集まっていた。
勇者、亜人の戦士、天使の司祭、精霊の巫女、そして神々の使い。
戦乱の果てに平和が訪れた今、彼らは新たな道を決めなければならない。
だが、その平和が新たな混乱を生む可能性もあった。
「――だからこそ、これからの世界を導く仕組みが必要だ。」
王国の宰相が重々しく口を開く。
「戦乱の中で乱立していた職業も、これからは統制しなければならない。」
天使の司祭が神殿を見渡し、静かに語る。
「秩序がなければ、世界は再び乱れる。個々の力ではなく、組織とルールの時代へ移るべきだ。」
亜人の長は腕を組み、低く呟いた。
「……俺たちは自由を求めて戦った。だが、それすら統制するというのか？」
精霊の巫女が静かに微笑む。
「自由と秩序は両立できる。それぞれの種族と職業が、適切な役割を果たすための仕組みがあれば――。」
そして、神の使いが一歩前へ出る。
「力ある者は時に邪な道へ進む。だからこそ、導く者が必要なのだ。」
その言葉に、場が静まり返る。
「勇者と英雄たちを『候補生』とし、正しい道へ導く仕組みを作るべきだ。」
「個人の力ではなく、組織として世界を守る時代だ。」
長き議論の末――ついに決定が下された。
世界は、 「ギルド制」へと移行する。
すべての職業が登録制となり、管理者のもとで育成される。
そして――英雄もまた、訓練される者として新たな道を歩むことになる。
こうして、魔王討伐後の新たな世界の秩序が決定されたのだった――。
⚔️ 勇者候補生、暗黒騎士への転身 ⚔️
ギルド本部の大広間。
静寂が漂う中、勇者は鋭い眼差しで主人公を見つめていた。
「……貴公の才能、疑う余地はない。」
王国の騎士たちも、管理者の天使も、その場に集まっていた。
「本来ならば、貴公は勇者としてギルドに登録されるはずだった。」
しかし―― 主人公は、静かに口を開く。
「……俺は、暗黒騎士になる。」
その言葉に、場がざわめく。
「……何？」
天使の司祭が眉をひそめる。
亜人の戦士たちも動揺を隠せない。
だが、主人公は堂々と言い放った。
「俺は勇者として育てられた。剣術も、戦いの心得もすべて教わった。」
「だけど……俺が目指すのは親父のような騎士だ。」
「貴公の父は、かつて魔王の戦いの中で散った。"勇者"ではなかった…。」
「それがどうした？」
主人公は、剣の柄に手をかけた。
「親父は戦士だった。誇り高き暗黒騎士だった。」
「俺は、親父の道を継ぐ。」
勇者は、ふっと笑った。
「……その選択、貴公が決めたことならば、それもまた誇りだ。」
ギルドの管理者たちは困惑する。
「勇者候補生が暗黒騎士になるなど、例がない……。」
「彼は勇者として育成されていたのだぞ……？」
だが、勇者は静かに言い放った。
「貴公は、俺の養子であり、俺が育てた戦士だ。」
「制度がどうであれ、貴公が選んだ道こそ、"正しき誇り"だろう。」
主人公は微かに笑う。
「俺は、親父と同じ誇りを持つ暗黒騎士として、この世界を歩いていく。」
その瞬間、彼の運命は決定的に狂い始めた――。
⚔️ 誇り高き暗黒騎士の宣言、そして世界の総ツッコミ ⚔️
ギルド本部、大広間――
主人公は、騎士たちの視線を浴びながら、堂々と立っていた。
「俺は暗黒騎士になる。」
力強く放たれたその言葉に、場が静まり返る。
管理者たちはざわめき、勇者は静かに微笑む。
「貴公が選んだ道ならば、それもまた誇りだ。」
そうだ。彼は父の道を継ぐ。
暗黒騎士として、この世界を歩んでいく――。
そして―― 主人公は拳を掲げ、高らかに宣言した。
「そして俺は理想の殿方（姫？）を探し出す！！！」
場が、静止する。
……数秒の沈黙。
暗黒騎士だけど、元勇者に育てられた勇者候補生で、姫じゃなくて殿方を探してる……。
すると――
「……ボーイズラブ（BL）か！！！」
王国の騎士、天使、亜人たちが一斉にツッコむ！！
ギルド本部全員の総ツッコミが響き渡った。
主人公、ポカンとする。
「ん？そうなのか？」
天使の管理者は額を押さえながら、低く呟く。
「……なんてことだ、秩序が崩壊する……。」
王国の騎士団の一人が唖然としながら叫ぶ。
「暗黒騎士としての誇りはどうした！？貴様は何を考えている！？」
すると―― 育ての親の元勇者が、僅かに言葉を詰まらせる。
「……その、まあ……うむ……。」
何か言おうとするも、完全に言葉が詰まっている。
主人公は首をかしげる。
「えっ？暗黒騎士でも理想の殿方（姫？）を求めちゃいけないのか？」
ギルド全体が混乱に陥る。
「いや…それは……。」
「もうどう考えても、常軌を逸しているだろう！ 」
「一人で一体いくつ個性<ジョブ>持つんだよ！！」
この瞬間――
完全に言葉を失った世界は気づいた。
「この男、完全にズレている……！！！」
⚔️ 暗黒騎士の旅立ち、理想の殿方を求めて！ ⚔️
ギルド本部、大広間―― 混乱と動揺の余韻がまだ場に漂う中、管理者たちは深いため息をついた。
「……異例の暗黒騎士だが、まあ……育成は完了しているし、自由に旅立てばいいか。」
そう告げられた瞬間、主人公の目は輝いた。
「つまり！ついに俺は自由に旅立てるんだな！！！」
育ての親の元勇者が静かに主人公を見つめる。
「貴公の選んだ道を進めばいい。ただ……」
「……あまり、ややこしい方向へ行くなよ……。」
しかし、主人公はワクワクが爆発していた。
「理想の殿方に出会える旅…楽しみすぎる！！！」
その瞬間――
ギルドの管理者たちは、冷たい汗を流した。
「この男は、本当に大丈夫なのか……？」
しかし、それを気にすることなく、主人公は高らかに宣言する。
「今こそ、俺の理想を求める旅を始める時…！！！」
そして、世界は彼を送り出した。
もう、誰も止められない――。
彼の誇り高き暗黒騎士としての旅が、今始まる！！
その目的は――理想の殿方を求めて！！
⚔️ 暗黒騎士、世界を揺るがす伝説へ ⚔️
広がるファンタジー世界――
騎士団、王国、ギルド、村々に平穏が訪れたはずだった……。
……しかし。
「あの黒き騎士、また現れたぞ！！！」
叫びが響き渡る。
村の近くの廃城――
囚われの身となった王国の姫を巡り、騎士団とギルド非加盟の亜人族が激しく戦っていた。
そこへ――
「待て！！その囚われの者は中年男性か！！？」
突如、黒き鎧を纏った騎士が現れる。
亜人の戦士は呆気にとられる。
「……は？」
騎士団の戦士たちは混乱する。
「何を言っているんだ！？囚われているのは王女だ！！！」
主人公は数秒、沈黙する。
「……違うな。撤収だ。」
次の瞬間――
彼は一切の興味を失い、戦場から立ち去った。
騎士団、亜人族、姫本人までが沈黙する。
「……え？」
「……何だったんだ、今の……？」
しかし、この光景はこれが初めてではなかった。
各地の戦場、魔族の拠点、ギルドの救助依頼…彼は必ず現れるが、期待を裏切られれば即座に撤収する！！
こうして、世界の秩序は微妙に狂い始めていた……。
⚔️ 勇者候補一行、運命の地へ⚔️
王国ギルド本部。
勇者候補の一行――
戦士・アリシア
賢者・ソフィア
魔法使い・ミレイは、新たな依頼を受けた。
「村人たちが、妙な騎士について困惑しているらしい。」
依頼書にはこう記されている。
「戦場に突然現れ、魔族を瞬時に殲滅する。しかし、囚われの者が若い女性なら即撤収する。」
戦士・アリシアは 眉をひそめる。
「何それ……？」
賢者・ソフィアは冷静に分析する。
「囚われの者が女性なら撤収……つまり、この騎士の目的は救助ではなく、別の何か……？」
魔法使い・ミレイは震えながら呟く。
「何それ……怖すぎる……。」
依頼の内容が不可解すぎる。
しかし、村人たちは確かに困惑し、助けを求めている。
「とにかく行こう。何かがおかしい。」 こうして、勇者候補一行は運命の村へと向かう――！！
⚔️ 村に到着、そして主人公との初遭遇 ⚔️
村へたどり着いた勇者候補たち。
そこには焦燥と混乱に包まれた村人たちがいた。
「勇者様！助けてください！」
アリシアが剣を構えながら駆け寄る。 「何があったの！？」
村人は絶望の表情で叫ぶ。
「村の娘が攫われたんです！」
「なるほど、救助が必要ね……！」
しかし、その場に漆黒の鎧を纏った騎士が立っていた。
その男は、村人の悲痛な叫びを静かに聞き入れた――
村人 「勇者様！助けてください！」
主人公 「勇者とは全く関係ないが、困っている人をむげに見捨てるわけにもいかない。ときに、その攫われた村人は中年男性か？所帯持ちか？」
村人 「は？」
村人A 「えっ？いや…！それはさておき、とにかく助けてください！村の若い娘がさらわれてしまったんです！」
主人公 「娘…？ふむ…ならばその娘の父親がいるな？その父親が四十代の熟練した騎士か、商人として財を築いた所帯持ちならば、話は別だ。」
村人B 「何の話してるんですか！？普通に助けてください！！」
主人公 「まあまあ、焦るな。救出はするが、理想の王妃（？）への道は険しいということだ。」
村人C 「何の道！？」
村人A 「ちょっと待て！我々は助けを求めているのだぞ！」
村人B 「この人、ひたすらおじさまに夢中になってる気がするんだが…」
主人公 「いや…決して間違ってはいない。熟成された男の香りこそ至高…。」
村人C 「いやいや！そんなのどうでもいいから！！村の娘が攫われたんだよ！！」
主人公 「その娘の父親は？」
村人A 「なんで父親の話になるんだ！？とにかく助けてくれ！！」
村人D「おい、勇者様！しっかりするんだ！！」
主人公 「勇者ではないが、確かに今この場でしっかりしなければならないことは理解した。…理想の王妃（？）を探し出すためにな
。」
村人全員 「違ぁぁぁぁぁぁぁう！！」
そして、言葉を発した。
「攫われた者は……中年男性か？」
場が完全に静止した。
村人「は？」
勇者候補「は？」
⚔️ 村人 vs 主人公の価値観、混乱が加速する ⚔️
村人たちは震えながら主人公を見つめた。
「……おい、もう一回言ってくれ……」
主人公は堂々と答えた。
「だから……囚われた者は中年男性か？」
村人 「違う！！！！！」
勇者候補（戦士・賢者・魔法使い）は 全員即座に頭を抱えた。
「ねぇ、戦士としての誇りとか、そういうのないの！？！？」
「助けることが目的じゃないの！？！？」
「なんで選別するの！？！？！？！？
しかし、主人公は 一切動じることなく頷いた。
「つまり……理想の殿方ではない、ということか……。」
村人 「だから違う！！！！！」
⚔️ 勇者候補 vs 主人公、価値観の大激突 ⚔️
戦士・アリシア 「いや待て！！お前、何かズレてるぞ！！！」
賢者・ソフィア 「この戦いの本質を理解していないわね……。」
魔法使い・ミレイ 「いやいやいや！！戦場でこんなこと言う奴、見たことない！！！」
だが――主人公は堂々とした態度で答える。
「いや、至高の美とは、血と汗と歴史に刻まれた渋さ……そう、まさに鍛え抜かれた騎士団長のような――」
村人Ａ「だから違う！！！！！」
村人Ｂ「もうやめろぉぉぉぉ！！！！！」
勇者候補一行は全員頭を抱えた。
「こいつ……完全に異常者なのでは……！？」
⚔️ さらなる混乱、村人の絶望が深まる中、 勇者候補一行 vs 暗黒騎士、ついに価値観の大激突 ⚔️
勇者候補 「ぐぬぬ…！貴様は本気でそのような邪道に生きているのか！？」
主人公 「邪道？いや、貴公らの王道のほうがむしろ特殊だろう。私は普遍の美を追求しているだけだ。」
戦士・アリシア 「いや、普遍じゃないよね！？明らかにニッチだよね！？」
賢者・ソフィア 「むしろ、彼の思考こそが異次元の神の領域なのでは…？」
勇者候補 「やめろ！妙な悟りを開くな！！」
主人公:「愛だよ。そう、全人類をまとめるのは愛。神が人類を慈しむのも愛。そして、渇いて飢えた底の知れない闇を救うことができるのも愛。私はそのために君たちを救う。」
村人たち:「………（神のような慈愛に満ちた瞳に、一瞬心を揺さぶられる）」
村人A:「いや、おまえ変態じゃん！！！」
村人B:「あっぶね！！流されるところだった！！！」
村人C:「変態がいっぱしの聖人ぶりやがって、語ってんなよ！！！」
主人公:「ぬ！？変態ではない！BLだ！腐男子だ！！」
村人たち:「いや、同じだよ！！！」
⚔️ 討伐隊 vs 暗黒騎士、隊長の混乱 ⚔️
隊長:「おお、貴公か！貴公が来てくれたのならば、勝機がある！」
主人公:「隊長…！命の危機と聞いて…！！」
隊長:「ああ、我ら討伐隊は限界だ…！」
主人公: 「ならば、救うべきはこの場にいる者の命…そして理想の王妃（？）だ！」
隊長:「は？」
⚔️ 巨獣、猛威を振るう戦場 ⚔️
戦場に轟く獣の咆哮。
空を裂くような凶暴な叫びが響き渡り、大地が震える。
巨大な魔獣――その禍々しき体躯は城
ほどの大きさを誇っていた。
その鋭い爪が地を薙ぎ払い、戦場の地形を変えるほどの衝撃波を生み出す。
ギルドから派遣された冒険者たちと、亜人の戦士部隊。
彼らはの巨大な魔獣の猛威を前に、奮闘していた。
「押されるな！隊形を維持しろ！！！」
亜人の獣騎士が吠え、長槍を掲げる。 しかし――その瞬間。
「グォォォオオオオ！！！！！」
巨大な魔獣が猛り狂い、その一撃が部隊の中心へ直撃する！！！
ズガァァァァァァン！！！！！！
戦場が大崩壊した。
無登録の冒険者たちは吹き飛ばされ、亜人の部隊も次々と倒れた。
空気が裂けるような衝撃波――
まるで地獄の門が開いたかのような咆哮。
誰もが息を呑んだ。
誰もが――絶望するしかなかった。
しかし。
「……黙れ。」
たった一言。
⚔️ 黒き閃光、戦場を支配する ⚔️
刹那――黒き疾風が閃く。
主人公の漆黒のマントが大気を切り裂き、巨大な魔獣の咆哮が断ち切られる。
ギィンッ！！！
剣を振るった――その瞬間、時が止まった。
冒険者たちが目を見開く。
亜人の戦士たちが息を呑む。
勇者候補たちが震える。
次の瞬間――
ズバァッ！！！！！
黒き刃が閃光のように駆け、魔獣の厚い皮を貫いた。
「グゥゥオオォォォ！！！！！！」
魔獣の雄叫びが響く――しかし、それは 絶叫に変わっていた。
主人公の剣がただの斬撃ではなかった。
彼の刃は戦場を支配する一撃だった。
黒い疾風が舞い、魔獣の体躯が大地へ沈む。
鋼のような鎧の皮膚が割れ、魔獣の咆哮が消滅する。
たった数秒。
戦場を支配していた巨獣は、完全に討伐されていた。
⚔️ 勝利の余韻…と思いきや、全てを台無しにする発言 ⚔️
隊長:「す、すごい…！」
勇者候補一行:「つ、強すぎる…！」
冒険者たち:「おお…!! まさに伝説の英雄…！」
主人公:「さあ、救われた者よ！私は君の名を聞こう！理想の王妃（？）となるその名は…！」
救出された娘:「えっ？私？名前はリリアだけど…」
主人公:「なんっっっだよっっ!! 女かよっっっっ!!!!」
全員:「いや、当たり前だろッッッッッッ!!!!!」
隊長:「何言ってんだコイツ」
⚔️ ついに限界を迎えた隊長 ⚔️
隊長:「……いや、ほんと何言ってんだコイツ」
主人公:「隊長、今のこの場は愛に満ちている。私と貴殿で理想の未来を築くとき…！」
隊長:「だからもう帰れって」
勇者候補:「いや待て！こいつを今ここで処理しないと、未来が歪む気がする！」
主人公:「女子は黙ってろよッッッッ！！！！」
助けられた娘・リリア:「ひい!!ごめんなさい…。」
隊長:「いや、君じゃない。主人公に言ってるんだ。」
主人公:「ああ…なるほど、これは運命の試練か。隊長よ、貴殿を試すための…！」
隊長:「試される覚えはねぇよ！！！！」
⚔️ 戦闘突入！しかし狂気が暴走 ⚔️
戦士・アリシア :「加勢する！もう、決闘などどうでもいい!!」
賢者・ソフィア:「手加減するな！今度こそ息の根を止めろ！」
魔法使い・ミレイ:「今なら、暗黒魔法とか使えそう…（禍々しいオーラ）」
隊長（真っ白に燃え尽きながら遠くを見つめる）:「みんな…、無事に、帰れるかな…。」
戦闘開始！しかし——
主人公:「…………」
全員:「？？」
主人公:「ふぅ……んむぅ…、んふぅ…ほぅ……ん…。」
勇者候補:「…？？？何だ今さら！？覚悟はできてるんだろう！？」
主人公:「いや…その…ちょっと……。君たちの怒りは理解した…。しかし…私はただ、その…、年齢差というか…、人生の深みというか…その…」
戦士・アリシア:「何だ？言え。」
主人公（顔を赤らめながら小声で）:「君が…年を重ねた未来を想像してしまっただけなんだよ…ッ！」
全員:「！！！！！！！」
勇者候補:「やっぱ、殺すッッッッッ!!!!」
隊長:「（もう何も言わない。静かにうなずく）」
⚔️ 隊長の限界、そして更なる混乱へ ⚔️
魔法使い・ミレイ:「隊長が既に燃え尽きてるのに、さらにカオスが増していく……。」
隊長（真っ白に燃え尽きた目）:「………………。」
その後―― どうにか村に帰り着いた。
討伐隊は満身創痍。 勇者候補一行もぐったりしながら馬を引きずる。
村人たちが駆け寄り、安堵の表情を浮かべる。
「無事だったか！」
「モンスターを撃退して、娘を救出できたんだな！？」
戦士・アリシアは馬から降りるのも面倒そうにため息をつく。
「ええ…まぁ、戦い自体はね……。」
賢者・ソフィアは深いため息をつきながら村人を見つめる。
「でも…精神的には限界よ……。」
魔法使い・ミレイは震える手で水を飲みながら、静かに呟く。
「人間の思考って…こんなに壊れ得るのね……。」
すると、村人たちの不穏な会話が聞こえてくる。
「おい。聞いたか？まただってよ…。」 「気味が悪いな…。気持ちわりぃ。」 「生きたまま巨獣に丸呑みにされたみてーな、絶望の顔してたってよ…。」
主人公（突然現れる）:「ほう…つまり、極限の恐怖によって生まれた美しき哀愁というわけか…！」
村人:「は？いや、そういうことじゃねーだろ…」
主人公:「それはつまり…その亡骸の主は、年季の入った騎士団長のような風格を持っていたのでは？たとえば、白髪混じりの渋い中年男性だったのでは…！？」
村人:「いや、おまえおかしいだろ！！！」
村人B:「恐怖の話してんのに、何でそっちの話になってんだ！！！」
⚔️ 村人たちの絶望、そして主人公の狂気 ⚔️
村人A:「いや、もう、ホントに何の話してんだおまえ！！！」
主人公（キリリとした真剣な目）:「この世の美とは、血と汗と歴史に刻まれた渋さ…そう、まさに鍛え抜かれた騎士団長のような——」
村人B（村人Aの肩を掴みながら）:「おい…もうやめとけ…こいつは手遅れだ…」
村人A（震えながら）:「くっ…俺はただ恐怖の話をしたかっただけなのに…」
村人C:「くそっ！違う方向の恐怖に精神を蝕まれるとは思わなかった…！！」
主人公:「おや？つまり、君たちはこの至高の美を認めたということか…！」
村人全員:「認めねぇぇぇぇぇぇ！！！！！」
⚔️ 隊長、勇者候補一行、分析を試みるが絶望する ⚔️
隊長:「で…お前たちはどう思うんだ、あの暗黒騎士について。」
戦士・アリシア: 「…正直、強さは本物。圧倒的だった。だが…」
賢者・ソフィア:「私たちが戦闘で死にそうなところを助けたというのに、その直後の発言が『なんっっっだよっっ!! 女かよっっっっ!!!!』だった。こんな戦士、見たことがない…。」
魔法使い・ミレイ:「もう理解ができない。何を考えているのかも不明。もはや異世界の生物のようだ…。」
勇者候補:「待て！冷静になろう！ここで私たちが彼を分析すれば、彼が何者なのか分かるはずだ！」
隊長（遠くを見ながら）:「無理だと思うぞ…（燃え尽きた灰のような目）」
勇者候補: 「いいか！彼の行動を整理するんだ！！！」
戦士・アリシア:「モンスター討伐 → 人々が歓喜 → なのに、彼は隊長に求婚」
賢者・ソフィア: 「決闘 → 圧倒的勝利 → なのに、急に『40年後が楽しみだ…』と頬を赤らめて鼻血」
魔法使い・ミレイ:「村人救出 → 感動のシーン → なのに、『女子は黙ってろよッッッッ!!!!』」
勇者候補:「…」
全員:「…………」
隊長:「ほらな、無理だろ？」
勇者候補:「くそっ！！どう分析しても異常者としか出ない！！！」
⚔️ 村人と討伐隊、異常者の分析を諦める ⚔️
隊長:「つまり…ヤツは誰よりも強く…誰よりも混乱を生み出し…そして誰よりも勇者に近い存在…」
戦士・アリシア:「まあ…その通りなんだけどね…」
賢者・ソフィア:「認めざるを得ないというか…不本意というか…」
魔法使い・ミレイ:「結論として、私たちの敗北ね…（遠い目）」
勇者候補:「くそぉぉぉぉぉ！！！！！」
隊長:「だが安心しろ。ヤツは完全に別の世界を見ている。私たちのことなど眼中にはない。」
勇者候補:「それが余計にムカつくんだよ！！！」
⚔️ そして、異常者が登場 ⚔️
勇者候補:「それが余計にムカつくんだよ！！！」
主人公（どこからともなく登場）:「ぬ？どうした？」
戦士・アリシア:「うわ、また来た！！！」
主人公（腕を組んで頷きながら）: 「思い描いていた40年後の自分が、漢香がむせ返るほど薫るイケオジではなかった
のか？」
勇者候補一行:「はああああああ！？！？！？！？」
賢者・ソフィア:「何で私たちの話が突然そんな方向に飛ぶの！！？」
魔法使い・ミレイ: 「もうほんとダメ…頭痛がする…」
隊長（顔を覆いながら）:「ああ…これが世界の破滅の兆しか…」
勇者候補:「だからおまえを討伐するんだよ！！！」
主人公（キリリとした表情）:「ならば…その決断の背景にあるのは愛か…！」
全員:「黙れえええええええ！！！」
⚔️ 燃え尽きる隊長、そしてさらなる混乱 ⚔️
隊長（白目を剥きながら:「……………。」
戦士・アリシア:「……隊長、完全に終わってるわね……。」
賢者・ソフィア: 「戦場にいたときよりも今のほうがダメージ食らってるわよね……。」
魔法使い・ミレイ:「……人間の限界って、こんなにリアルに見えるものなのね……。」
その時―― 村人たちが騒ぎ始める。
「ちょっと待て！！村の西側で何かおかしな動きが……！！」
「魔物が…違う、何かがおかしい！普段の行動じゃない！」
「うわぁぁぁ！！！誰か止めろ！！！家畜が森の方へ走っていく！！」
村人たちが 次々と叫びながら動き回る。
突然の異変により、 村の空気が一気に騒然とする。
異常な行動を見せるモンスター。
何かを求めて彷徨う者たち。
静寂の村が、混乱へと変わる。
勇者候補一行（急ぎ足で）:「戻るぞ！この異常な動き…何かが起こる！」
戦士・アリシア:「うん…これはただの魔獣の行動じゃない…。」
賢者・ソフィア:「もしかすると魔王側の前兆か…？」
魔法使い・ミレイ:「とにかく報告しなきゃ…！」
主人公（完全に別の思考でついてくる）:「うむ…動き出した運命の予感…！」
勇者候補一行（振り向いて）:「は！？何でついてきてんだおまえ！！！」
主人公（目を輝かせながら）:「運命に導かれる者は、時に道を選ばぬもの…！そう、この流れは必然！」
戦士・アリシア:「あのなぁ…！」
賢者・ソフィア:「話を聞けぇぇぇぇぇ！！！」
⚔️ そして、異常者の登場 ⚔️
国王（厳かな声）:「この世界に再び魔王の影が忍び寄る…。全冒険者、全勇者候補、全ての者たちは、真相を探り、魔王討伐の準備をせよ！」
ギルド関係者たち（次々と立ち上がる）:「…ついにこの時が…！」
戦士・アリシア:「これは本当に…避けられない戦いになるかも…」
賢者・ソフィア:「全世界が動いている…魔王討伐が現実のものに…」
魔法使い・ミレイ:「この戦いで世界の運命が決まる…！」
勇者候補一行（決意を固める）:「よし！私たちもこの戦いに参加する！」
主人公（感動しながら）:「……それよりも騎士団長クラスの殿方が気になる…！」
全員:「いや、何言ってんだよ！！！！！」
⚔️ さらに異次元のズレ、主人公の思考が暴走 ⚔️
主人公:「戦場に向かう漢の姿は、かくも美しく艶めかしいものか…（くぅーっ！たまらん！の顔
）」
勇者候補一行（即座に反応）:「誰か止めろおおおおお！！！！」
戦士・アリシア:「まずい！このままではアイツの妄想が世界の危機になる！」
賢者・ソフィア:「誰か現実を叩き込め！！！」
魔法使い・ミレイ:「もうだめだ…暗黒魔法を使うしかないか…」
勇者候補一行:「そこまでしなくていいから！！！」
⚔️ ついに国王が動く！しかし主人公が場を破壊 ⚔️
国王（厳かな口調で）:「魔王の脅威が再び迫っている。我々は、各地の勇者と冒険者の力を借りねばならぬ。そこで、お前たちに討伐への協力を求める！」
勇者候補一行（真剣な表情）:「もちろんです！私たちの使命は人々を守ること…！」
戦士・アリシア:「この戦いは避けられない…！」
賢者・ソフィア:「魔王討伐は私たちの義務…！」
魔法使い・ミレイ:「世界の運命がかかっている…！」
主人公（厳かな雰囲気をまったく無視して）:「……その討伐に騎士団長は付いてくるのですか？」
国王:「………お前、ちょっと黙れ。」
勇者候補一行:「本当に何の話してんだ！？この場で！！！」
国王（ため息をつきながら）: 「そんな、『遠足のおやつにバナナは含まれますか？』みたいな感覚で聞くんじゃないよ。」
主人公（キリリとした顔で）:「なるほど、つまり騎士団長はおやつではない、と…！」
勇者候補一行: 「いや違う！！！違うだろ！！！」
⚔️ ついに勇者候補がブチギレ！世界の秩序崩壊 ⚔️
勇者候補一行:「いや違う！！！違うだろ！！！」
主人公（頬を赤らめながらゴクリと巨大な音で生唾を飲み）:「なるほど…。メインディッシュで供されるということですね…。」
戦士・アリシア:「おまえぇぇぇぇぇぇ！！！！！」
賢者・ソフィア:「誰かどうにかしろ！！！！！」
魔法使い・ミレイ（無言で闇魔法の詠唱を開始）
国王（震えながら）:「……………」
勇者候補一行（剣を抜きながら）:「私たちは、この世の秩序を守る者だ…。そして、今、目の前にこの世界最大の異常がいる…！！」
戦士・アリシア:「そうだ！魔王を倒すよりも、まずこいつを……！！！」
主人公:「まぁ、待て。落ち着け。まずは、騎士団長殿のナイトウェア事情をだな。個人的にはふんどし派であって欲しいのだが…。」
全員:「黙れええええええ！！！！！」
⚔️ 魔族との遭遇！優雅な狂気 ⚔️
？？？:「今度の英雄候補は、ずいぶんバカそうだな。」
全員驚愕: 「！！！！？」
空気が変わる。 どこからともなく響く 冷たい嘲笑。
その姿は、まるで貴族の晩餐に招かれたかのような優雅さ。
深紅のローブに金の刺繍が施され、黒い手袋の指先で気だるげにワイングラスを回している。
しかし、その瞳は血色の冷たい輝きを宿し、微笑みの奥には底知れぬ悪意が満ちていた。
高貴な衣服――だが、その袖口には魔族特有の漆黒の紋章が浮かび上がる。
まるで皮肉を込めたような服装――貴族のように振る舞いながら、魔族の不気味さを隠そうともしない。
「貴族風の魔族」―― 慇懃無礼で、心の底から性格の悪そうな男。
全員が戦慄しながら、彼の言葉の棘を感じ取る。
⚔️ 美形魔族 vs 主人公、価値観の衝突 ⚔️
主人公（目を輝かせながら）:「む！？誰だ！？そこの美形の魔族は！！？」
戦士・アリシア:「おい…今度こそ黙れ…！」
賢者・ソフィア:「違う…何か『いる』ぞ…！」
魔法使い・ミレイ（いろんな感情で震えながら）:「ブチ殺す…!!!」
勇者候補:「違う違う！！落ち着け！何かが…！」
全員が緊張した空気の中、ゆっくりと影へと視線を向ける。
謎の魔族（じっと主人公を見つめて、優雅にグラスを傾ける）:「ほう…お前、その目…どこか懐かしい気配を感じるな。」
主人公（腕を組みながら）:「ふむ、なるほど…つまり、私の父が魔族で、さらに、かつて魔王側にいたことで、私の中には『魔族の魅力を見抜く力』が宿っているということか…！」
戦士・アリシア: 「いや、違うだろ！！！！！」
賢者・ソフィア（叫びながら）:「何でそんな解釈になるのよ！！！？」
魔法使い・ミレイ（額を押さえながら）:「もうダメ…頭痛がする…。」
⚔️ 魔族との激突！交錯する過去 ⚔️
謎の魔族（わずかに口角を上げながら）:「ほう…。そこまで語れるなら、貴様の父も随分と話が長い男だったようだな。」
主人公（目を細めながら）:「語るに値する者であれば、多少の長話も許されるものだ。」
謎の魔族（目を細めながら、不気味な笑み）:「だが、貴様には関係ない話だ。貴様はただ、ここで死ぬだけの男だ。」
主人公（静かに剣を構えながら）:「貴様のような愚劣な者が、父の話を語る資格はない。」
謎の魔族（微笑みながら）:「ならば、証明してみろ。父の誇りとやらを。」
主人公（剣を構え、静かに前へ踏み込む）:「言われるまでもない。」
全員（緊張しながら息をのむ）:「…………」
謎の魔族（余裕の笑みを浮かべながら）: 「では……、始めようか？。」
⚔️ 開戦！しかし異質な一撃 ⚔️
主人公（ゆっくり剣を構えながら）:「貴様に老いの恐怖を刻んでやる…！」
謎の魔族（余裕の笑み）:「老い？くだらんな…死とは即座に訪れるものだ…！」
主人公（剣を振りかざしながら）:「我が暗黒剣に宿りし「死」の形は『老い』!! 鈍れ、40×50【フォーティ・フィフティー】!!」
謎の魔族（回避しながら）:「ふん…その程度の斬撃…！」
謎の魔族（着地と同時に）:「…む？」
謎の魔族（肩を押さえながら）:「な…何だ！？妙な違和感が…！」
主人公（冷静な目で）: 「肩が重くなっているはずだ…。そして、その痛みは…これから確実に増していく…！」
謎の魔族（じわじわと肩の疼痛を感じ始める）: 「くっ…！？何だこれは！？貴様、一体何をした！？」
主人公（冷酷な笑み）: 「それが四十肩・五十肩の恐怖…！」
⚔️ 魔族、意地の反撃！異質すぎる応戦 ⚔️
謎の魔族（苦しみながらも、ふと冷笑を浮かべる）:「クッ…！貴様、くだらん技を使うな…！」
次の瞬間――
漆黒の魔力が指先から放たれた！！！
「《死灰返り》」
闇がうねり、主人公の剣へと襲いかかる！！！
戦士・アリシア:「やばい！！この魔法は……！！！」
賢者・ソフィア:「武器の強度を逆転させる呪詛……！受ければ刃が崩壊する！！！」
魔法使い・ミレイ（即座に詠唱）:「防御魔法展開！！！阻止する！！！」
しかし――
主人公（冷笑しながら）:「なるほど…つまり、貴様の戦いは “若さの無駄遣い” ということか。」
漆黒の魔力が主人公へ襲いかかる――が、次の瞬間。
魔力が逆流し、謎の魔族の腕へ跳ね返る！！！
謎の魔族（驚愕しながら）:「！？！？何だこの違和感……？腕が……いや……！！」
主人公（静かに歩み寄りながら）:「今感じているのは…関節の老化現象だ。」
⚔️ 魔族 vs 勇者候補、戦闘技術の崩壊 ⚔️
戦士・アリシア: 「いや、何の戦闘技術だよ！！！」
賢者・ソフィア:「待て待て！それが闇の力なの！？！？」
魔法使い・ミレイ: 「なんで魔族を関節痛で倒そうとしてるんだよ！！！！」
勇者候補（震えながら）:「もはや戦闘なのかこれ…」
謎の魔族（肩の痛みで行動不能になり始める）:「ま…待て……！この…この痛みは……！？いや…こんな戦い方……ありえないだろ！？？」
主人公（剣を収めながら）:「今動けば、その痛みは増すだけだ…。ゆっくり、じわじわと苦しむがいい…！」
謎の魔族（苦痛の表情）:「くそっ……！貴様……！！！」
⚔️ 魔族 vs 主人公！圧倒的な老化の恐怖 ⚔️
謎の魔族（余裕の笑みで主人公を睨みながら）:「フッ…貴様の技など、私には通じん…！」
主人公（静かに剣を構えながら）:「では試してみるがいい…我が魔剣…、命奪のレトゥムによる、六種の歳禍【猛六!」
謎の魔族（余裕で回避）:「フン、そんなもの——む？」
謎の魔族（手を見る）:「……？？？貴様……私の手が…シワだらけになっている…！？？」
主人公（冷酷な微笑）:「時は無慈悲に過ぎ去るもの…貴様も例外ではない。」
戦士・アリシア:「いや、技の説明がカッコよすぎるんだけど効果は完全に老化現象だろ！！！」
魔法使い・ミレイ:「これで魔族を倒すの！？！？！？」
謎の魔族（苛立ちながら）:「くだらん…！私の力は衰えぬ…！」
⚔️ 魔族、意地の反撃！時空を歪める魔法 ⚔️
次の瞬間――
謎の魔族の指先が闇に包まれる。
「《反時回廊》！！！」
時間の流れが逆転し、魔族の体が一瞬若返る！！！
賢者・ソフィア:「これは……！！！」
魔法使い・ミレイ:「若返りの呪術！？老化現象を巻き戻した……！！」
戦士・アリシア（剣を構えながら）:「さすが魔族、簡単には倒れない……！」
しかし――
主人公（冷笑しながら）:「若さを戻しても…蓄積した年齢は消えない。」
魔族の手は一瞬で若々しくなる―― しかし、次の瞬間。
魔族の膝が急に痛み出し、崩れ落ちる！！！
謎の魔族（顔を歪めながら）:「ぐっ……！！？？な……何だこれは……！？」
主人公（冷淡な笑み）:「膝にくるだろう？」
⚔️ 魔族 vs 勇者候補、戦闘技術の崩壊 ⚔️
主人公（剣を掲げながら）:「ならばもう少し進めてやろう…欹て、（そばだて）傾けよ【死群。」
謎の魔族（剣を構え直そうとする）:「！！？」
謎の魔族（耳を押さえながら）:「………ん！？！？おい、何か言ったか！？？」
勇者候補:「もうダメだああああああ！！！！」
賢者・ソフィア:「戦闘不能の概念が完全に変わってる！！！」
主人公（静かに歩み寄りながら）:「少し離れすぎたか……それでは、さらに進めよう…駆けよ【狗摺】！」
謎の魔族（剣を振りかざそうとするが）:「……ぬ？貴様、どこにいる！？？？？」
魔法使い・ミレイ:「老眼まで来たーーーーー！！！？」
⚔️ 老体に鞭打つ魔族！最後の抵抗 ⚔️
謎の魔族（完全に老人になりプルプルしながら立っている）:「わしは…まだ…若いもんには負けん…！（足元をふらつかせながら）」
主人公（腕を組みながら冷静に）:「そうか…ならばもう少し試してみよう…骨瘠ろ（さばらえろ）【朽曲 （ノクブラ）】。」
謎の魔族（さらに老化進行）:「む、むぅ！？何か…体の中が…！」
勇者候補: 「あああ！これ以上はもう完全に倒れるだろ！！」
戦士・アリシア:「もうやめとけって！これは戦闘じゃなくて介護だろ！！！」
魔法使い・ミレイ: 「これが…伝説の魔族との戦い…！？！？」
⚔️ 魔族、最後の魔法！老いに抗う執念 ⚔️
しかし――
謎の魔族（歯を食いしばりながら）:「く…このままでは……！」
次の瞬間、魔族の指先から最後の魔法が発動！！！
「《死冥の鼓動》」
魔族の体が一瞬活力を取り戻し、筋肉が膨れ上がる！！！
賢者・ソフィア:「これは……！！！」
魔法使い・ミレイ:「肉体強化の奥義！？一時的に老化を無効化している！！！」
戦士・アリシア（剣を構えながら）:「さすが魔族、根性がすごい……！！！」
しかし――
主人公（冷笑しながら）:「一時しのぎか……だが、反動は計算済みだ。」
魔族の体が一瞬若返る―― しかし、次の瞬間。 魔族の背中が激痛に襲われ、崩れ落ちる！！！
謎の魔族（顔を歪めながら）:「ぐっ……！！？？こ…この痛みは……！！？」
主人公（冷淡な笑み）:「ぎっくり腰の恐怖は計算済みだ。」
⚔️ 魔族 vs 勇者候補、戦闘技術の崩壊 ⚔️
謎の魔族（腰を曲げた瞬間）:「ギャアアアアア！！！！！！腰がァァァァ！！！！！」
主人公（冷静に）:「なるほど…魔族でも、魔女の一撃には抗えぬか。」
勇者候補: 「いや違う違う！！何だよこの戦い！！！！！」
⚔️ 魔族の誇りと介護の狭間 ⚔️
謎の魔族 ヴァルフェルド（プリプリ怒りながら）: 「全く今の魔族ときたら…！昔は誇り高き戦士だったというのに…今では腰の低い連中ばかりよ…！」
主人公（優しくお水のコップを差し出しながら）:「はいはい、おじいちゃん、お水飲んで。口が渇いて誤嚥しちゃうよ？」
ヴァルフェルド（むっとしながらも受け取り）: 「ぬぅ…こんなもの飲まんでも…」
主人公（穏やかな笑顔）:「ほらほら、飲んで落ち着こうね。話しやすくなるよ。」
ヴァルフェルド（ゴクリと飲みながら）: 「……まぁ、話すとするか。魔王の奴め…近頃妙な動きをしておる…！」
勇者候補（驚愕）: 「出た！！重要な情報！！でもめちゃくちゃ介護されてる！！！」
賢者・ソフィア: 「情報提供の仕方が完全に養護老人ホームなんだけど！！」
魔法使い・ミレイ:「この世界の運命が、まさか介護によって救われるのか…！？」
⚔️ 魔王の陰謀とひざ掛けの温もり ⚔️
ヴァルフェルド（プリプリしながら続ける）:「魔王の軍勢が、かつての忠誠の誓いを破り…！裏切り者どもが現れ…！」
主人公（ひざ掛けをそっとかけながら）: 「はいはい、落ち着いて。怒ると血圧上がるよ。」
ヴァルフェルド（さらに怒るが、ひざ掛けに包まれて少し落ち着く）:「ぬぅ……我が魔族の誇りはどこへ行ったのか……！」
勇者候補（半分呆れながら）:「このまま最後まで話を聞けば、魔王の全戦略が介護とともに明かされるのでは…！？」
賢者・ソフィア:「でもこの流れで重要情報が出てくるの、どう考えてもおかしいんだけど！？！？」
⚔️ 最終決戦前夜！ギルドの決戦会議 ⚔️
全ギルドの代表者たちが、一堂に会する。
広大な戦略会議場に集まる勇者、戦士、賢者、魔法使い、指揮官たち――
その中心に座るのは――
ヴァルフェルド（ひざ掛けをかけながら、かすれた声で）:「よぅ……皆の者よ……ワシの話を……よく聞け……。」
ギルドマスターA（真剣な表情）:「魔族の軍勢が再編されつつあるというのは確かなのか？」
ヴァルフェルド（お茶をすする音）:「ぬぅ……魔王め……また……動き出したのじゃ……。」
ギルドマスターB（眉をひそめながら）:「裏切り者が出たとも聞いたが…！」
ヴァルフェルド（ゆっくりと頷きながら）:「……そうじゃ……かつての忠誠の誓いは砕かれ……魔王の側近の中にも……裏切り者が……。」
戦士・アリシア（険しい表情）:「つまり、魔王陣営は不安定な状態ってことか…！」
賢者・ソフィア（分析しながら）:「不安定ならば、そこに付け入る隙がある……！」
魔法使い・ミレイ（魔術書を開きながら）:「魔王が完全復活する前に、決戦に持ち込めば勝機が……！」
ヴァルフェルド（腰をさすりながら）:「ぬぅ……早めに……仕掛けねば……ワシの持病も悪化する……。」
ギルドマスターC（真剣に頷きながら）:「では……全軍を動かし、総攻撃の準備に入る…！！！」
ヴァルフェルド（満足げにうなずきながら）: 「……戦士の誇りは……失っておらんぞ……。」
⚔️ そして戦場へ…主人公の沈黙 ⚔️
勇者候補（真剣な表情で主人公に話しかける）: 「お前…今日、ずっと黙ってたな…。」
戦士・アリシア: 「何か…考え込んでたようにも見えたけど…」
賢者・ソフィア:「ついに…本気で世界の運命について考えたか…？」
魔法使い・ミレイ:「もしかして…戦いの恐怖に向き合っていたのか…？」
主人公（静かに勇者候補を見つめながら）:「……」
⚔️ 戦場の沈黙…そして語られる真実…。⚔️
勇者候補（神妙な表情）:「お前…今日、ずっと黙ってたな…。」
戦士・アリシア: 「何か…考え込んでたようにも見えたけど…」
賢者・ソフィア:「ついに…本気で世界の運命について考えたか…？」
魔法使い・ミレイ:「もしかして…戦いの恐怖に向き合っていたのか…？」
主人公（静かに勇者候補を見つめながら）:「……」
勇者候補（緊張しながら）:「お前がいつもみたいにふざけないってことは…もしかして…」
主人公（深い愛を込めた瞳で）:「…ずっと、言いたかったことがある。」
全員（息をのむ）: 「…！」
主人公（静かに一歩踏み出しながら）: 「出会いから、今この瞬間まで…私はずっとお前を想っていた…！」
勇者候補（死んだ魚のような目）:「……何言ってんの？」
主人公（甘美な微笑み）: 「大丈夫…。魔族と同じで、暗黒騎士も長寿だから…。40年後まで待てる…。」
勇者候補（絶望の叫び）:「いやだぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁッッッッッッッ！！！！！」
戦士・アリシア:「何が今までの沈黙の伏線だったんだよ！！！？」
賢者・ソフィア（思考崩壊）:「戦闘への覚悟じゃなくて告白の準備だったのかよ！！！！！」
魔法使い・ミレイ（空を仰ぎながら）:「こんな最終決戦、聞いたことない！！！！！」
⚔️ 最終決戦前…なのに、さなから結婚式 の様相⚔️
魔法使い・ミレイ（空を仰ぎながら）:「こんな最終決戦、聞いたことない！！！！！」
その時――
ヴァルフェルド（遠くを見つめながら）:「若いもんはええのー……。」
戦士・アリシア:「うぉあ!ビックリした!!ちょっと待って！？何の話してんの！？」
ヴァルフェルド（微笑みながら）:「ワシも若かった頃はそりゃー、モテてモテてのぉ……。」
賢者・ソフィア（驚愕しながら）:「えっ、ヴァルフェルドにもそんな過去あったの！？」
魔法使い・ミレイ（震えながら）:「情報量が渋すぎて処理できない……！！」
ヴァルフェルド（懐かしげに）: 「ばあさんとはー……昔はよう、朝から晩まで愛を語り合ったもんじゃった……。」
勇者候補（絶望しながら）:「もうダメだあああああ！！！！」
主人公（満面の笑み）: 「ほう……つまり、この戦いは夫婦の初の共同作業というわけか…！」
全員:「いや違う！！！！！！！」
⚔️ 魔王の城へ突入！戦場のカオス ⚔️
暗黒の城門が目の前に迫る。
魔王の居城へと続く最後の道――
その中で繰り広げられる激戦。
魔族の軍勢が迎え撃つ中、勇者候補一行は果敢に前進する！！
戦士・アリシア（剣を振りかざしながら）:「ここで足止めされるわけにはいかない！」
賢者・ソフィア（魔術を展開しながら）:「突破して魔王のもとへ辿り着く！！！」
魔法使い・ミレイ（炎の魔法を放ちながら）:「進め！！魔王との決着をつける！！」
その中――
主人公（勇者候補を熱い視線で見つめながら）:「……この戦場に咲く、一輪の美しい華よ……。」
勇者候補（剣を振るいながら）:「戦えよ！！！！！」
魔族兵（主人公を襲おうとする）:「貴様の命、ここで潰す！！」
主人公（剣を構えながら）:「貴様、俺の未来の伴侶を脅かすとは……！！！」
魔族兵:「は！？！？！？」
主人公（剣を振りかざしながら）:「俺の嫁に手を出すなあああああ！！！！！」
勇者候補（絶望の叫び）:「誰が嫁だああああああ！！！！！」
戦士・アリシア（呆れながら）:「……もう戦場の概念が崩壊してる。」
そして魔王のもとへ…
暗黒の扉を突破し、ついに魔王の謁見の間へ！！
魔王（威厳たっぷりに立ち上がりながら）:「余の力が復活した今、世界は再び混沌に包まれる…！」
⚔️ 魔王降臨！しかし戦場は愛の場へ ⚔️
魔王（威厳たっぷりに立ち上がりながら）: 「余の力が復活した今、世界は再び混沌に包まれる…！」
勇者候補（剣を構えながら）:「ここで決めるぞ…！」
戦士・アリシア:「この世界の未来は私たちの手に…！」
賢者・ソフィア:「魔王よ、ここで討ち滅ぼされるがいい…！」
主人公（全く違う方向を向いている）:「………」
魔王（主人公を睨みながら）:「……ふむ。貴様も、我と戦う意思があるか。」
主人公（穏やかに頷きながら）:「ああ…この戦いにすべてをかける。」
魔王（不敵な笑み）:「ほう……。ならば死ぬまでかかってくるがいい…！」
⚔️ しかし戦場は告白の場へ ⚔️
主人公（剣を握りながら）:「それは違う。」
全員（驚愕）: 「！？！？！？」
主人公（愛を込めた瞳で勇者候補を見つめながら）:「私がこの戦いにすべてをかける理由は一つ…ロマンスを成就させるためだ…！」
勇者候補（絶望の叫び）:「いやだぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁッッッッッッッ！！！！！」
魔王（困惑）:「……待て、なぜ戦場で愛を語るのだ？」
戦士・アリシア:「こっちが聞きたいわ！！！」
賢者・ソフィア（思考崩壊）:「いや、もう何なんだよこの戦い！！！！！」
魔法使い・ミレイ（震えながら）:「最終決戦の意味が完全に狂ってる！！！！！」
⚔️ 魔王の真実！？しかし主人公の解釈が異次元 ⚔️
主人公（剣を構えながら）:「魔王よ……ついに対峙する時が来たな！！！」
魔王（不敵に微笑みながら）:「……愚かな者どもよ……余の前に跪け……。」
主人公（鋭い眼光で魔王を睨みながら）:「……だが、お前の罪はすでに暴かれている！！！」
勇者候補（驚愕）:「え！？何の話！？！？？」
主人公（剣を振りかざしながら）:「お前が俺の父を殺した理由……それは！！！」
全員（息をのむ）:「………！」
主人公（叫ぶ）: 「お前は！！俺の父を！！ **愛ゆえに粛正したんだろう！！！**」
魔王（微笑が消え）: 「…………は？」
勇者候補（目を疑いながら）:「え……？？？」
戦士・アリシア（頭を抱えながら）:「もう何の決戦か分からなくなってきた……。」
⚔️ 異次元すぎる誤解、そして決戦の崩壊 ⚔️
魔王（額に手を当てながら）:「……待て。余が、貴様の父を粛正した理由が、愛故……？？」
主人公（断言しながら）: 「そうだ！！貴様は、俺の父があまりにも 漢前すぎたが故に、嫉妬したのだ！！！」
魔王（完全に思考停止）:「…………？？？」
勇者候補（呆れながら）:「いやいやいや！！！違うだろ！！！？」
戦士・アリシア（冷静に）:「そんな理由で国を滅ぼすやつ、聞いたことないんだけど……。」
賢者・ソフィア（困惑しながら）:「でもこの流れ、主人公は本気でそう思ってるよね……！？」
魔法使い・ミレイ（震えながら）:「魔王の威厳が、秒で崩壊してる……！！！」
⚔️ 魔王の混乱、そして主人公の愛の説得 ⚔️
魔王:「待て、余は断じてそのような理由で……！」
主人公（前へ踏み出しながら）:「愛ゆえに、君は父を討った……ならば！！！」
勇者候補（息をのむ）:「まさか！！！」
主人公（拳を握りしめながら）:「今こそ、お前自身も愛の力を知るべき時が来た！！！」
魔王（完全に困惑）:「………何を言っている！！？」
主人公（熱い瞳で勇者候補を見つめながら）:「俺が、愛とは何かをこの戦いで証明する！！！」
勇者候補（絶望の叫び）:「いやだぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁッッッッッッッ！！！！！」
⚔️ 戦場の異常と魔王の冷静な反応 ⚔️
主人公（熱い瞳で勇者候補を見つめながら）:「俺が、愛とは何かをこの戦いで証明する！！！」
勇者候補（絶望の叫び）:「いやだぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁッッッッッッッ！！！！！」
戦士・アリシア:「いやいやいや！！戦いの緊張感どこ行ったの！？」
賢者・ソフィア（半分呆れながら）:「もうこの場の秩序が完全崩壊してるんだけど……。」
魔法使い・ミレイ（震えながら）:「最終決戦のはずなのに、異常事態が止まらない……！！！」
その時――
魔王（目を閉じて深く息を吸い込みながら）:「…………気を取り直して。」
全員（息をのむ）:「……！？」
⚔️ 魔王、気を取り直しつつ戦場の威厳を回復 ⚔️
魔王（目を閉じて深く息を吸い込みながら）:「…………気を取り直して。」
全員（息をのむ）:「……！？」
魔王（漆黒の玉座からゆっくり立ち上がりながら）:「貴様ら……ようやくここまで辿り着いたか。」
空間が歪む。
魔王の力が解放され、黒き雷が周囲に奔る――最終決戦が始まる！！！
戦士・アリシア（剣を構えながら）:「魔王の力……一瞬で肌を刺すような気配だ……！！」
賢者・ソフィア（魔術を展開しながら）:「この魔力濃度……ただの攻撃では通用しない！！！」
魔法使い・ミレイ（呪文を詠唱しながら）:「魔族最強の王……まさしく、ここで倒さなければ世界は滅ぶ！！！」
魔王（冷笑しながら）:「だが……貴様らごときが、余に挑む資格などあるのか？」
次の瞬間、魔王の腕が動いた――！！
漆黒の刃が空間を裂き、一瞬で勇者候補一行へ迫る！！！
勇者候補（剣を振るいながら）: 「来る！！全員、気を引き締めろ！！！」
戦士・アリシア（剣で防ぎながら）:「くっ……重い！！」
賢者・ソフィア（結界を張りながら）:「魔法障壁が崩れる！？圧倒的な力……！」
魔法使い・ミレイ（炎の魔法を展開しながら）:「まずい……この攻撃、反射もできない……！！！」
魔王（冷酷な微笑を浮かべながら）:「――この場を、余の闇で染めるとしよう。」
次の瞬間、 魔王がゆっくりと片腕を上げる。
闇の瘴気が広がり、天空が漆黒に塗り潰される！！！
戦士・アリシア:「この圧……っ！！ただの魔力じゃない……！！！」
賢者・ソフィア（魔術を展開しながら）:「重力が歪んでる……！？空間そのものを支配する力！！？」
魔法使い・ミレイ（怯えながら）:「まるで……世界が終わるような……！！！」
魔王（静かに呟く）:「『奈落刻印』」
地面が崩れ、黒い紋様が広がる――闇の刻印が世界を侵蝕する！！！
⚔️ 勇者候補一行、反撃の開始 ⚔️
勇者候補（剣を構えながら）: 「……ここで止まるわけにはいかない！！！」
戦士・アリシア（気合を込めながら剣を構え）:「私たちが、未来を取り戻す！！！」
賢者・ソフィア（魔術の光を強めながら）: 「魔王の力に対抗する魔法を展開する！！！」
魔法使い・ミレイ（詠唱を加速しながら）: 「この闇を打ち払う！！！全力で行くぞ！！！」
⚔️ しかし…場違いな技が決戦を破壊!? ⚔️
魔王（余裕の笑みで主人公たちを睨みながら）:「ふん…今のこの状況…絶望しかないだろう？貴様らに勝機はない。」
勇者候補（絶望しながら）:「くっ…！！まだ何か策はあるはず…！」
主人公（ニヤリと笑いながら）:「あるとも…だが、勇者よ…お前の協力が不可欠だ。」
勇者候補（警戒しながら）:「……なんだ…？」
主人公（愛の？波動を込めながら）:「この技を使う時が来た…！」
勇者候補（嫌な予感しかしない）:「いや、なんか嫌な予感がするぞ…？」
主人公（キリリと叫ぶ）:「発動ッ！！『激烈愛欲極光融溶抱擁爆砕』！！！！」
全員（絶望の顔）:「………え？」
魔王（沈黙したまま主人公をじっと見つめる）:「………」
魔王（顔をしかめながら）:「………いや、え？」
戦士・アリシア（呆れながら）:「……ハズイ…。そして…ダセぇ…。な、何だ…その…技名は…」
賢者・ソフィア（思考崩壊）:「いや、私たちが予想してた最終決戦と違う……！！！」
魔法使い・ミレイ（震えながら）:「ダサハズすぎて一瞬魔王の威圧感が消えたんだけど！！！！」
魔王（納得いかない顔で主人公を見る）:「え、ちょっと待て…余は魔王だぞ？これで倒されるのか？」
勇者候補（泣きそうな顔で）:「やめてくれ…お願いだからやめてくれ…！！！」
魔王（衝撃を受けながら）:「ぐっ…ッ！？ま、まさか……！！！」
魔王（愛の輝きに包まれながら）:「いやだああああああ！！！こんな技で倒されるのはいやだああああ！！！」
勇者候補（号泣）:「俺もいやだああああああ！！！なんでこんな終わり方なんだああああ！！！！！」
⚔️世界を救った英雄（？）と元勇者（生贄？）と元魔王の異常な未来 。そしてほんのちょこっと歪んだファンタジー世界 ⚔️
―時代は少し流れ―
主人公（壮大なファンタジー世界を眺めながら）:*「思えば、これまで色々なことがあったな…。」
勇者候補（嫁）（ため息をつきながら）: 「気持ち悪いこと言わないでください… 。」
幼児魔王（無邪気に駆け寄りながら）:「とうさまー！！かっこいいー！！」
主人公（満面の笑みで抱きかかえながら）:「ははは！そうかそうか、未来の勇者は元・魔王だな！」
勇者候補（嫁）（頭を抱えながら）:「何がどうしてこうなったの…？？」
幼児魔王（元魔王の威厳ゼロ）:「わしはまだ若いもんには負けんのじゃ！！」
主人公（目を輝かせながら）:「おぉ！なんという愛らしさ…！両親の愛の力を糧にすくすく成長するのだぞ…。そして、ゆくゆくは魔王級の可愛らしさを持った、立派なショタボーイとなるがいい！」
勇者候補（嫁）（結婚式の写真を見つめながら）:「…事実改変ができる魔王とかいないかなー…。」
戦士・アリシア（静かに写真を見ながら）:「これ、本当に歴史に刻まれるの？」
賢者・ソフィア（冷静に分析しながら）:「何かがおかしい……いや全部がおかしい……。」
魔法使い・ミレイ（震えながら）:「これがこの世界の未来……なの……！？」
―continue…？―
