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第十の魔法「マルグリット~恋する女の子~」

レクスと仲良くなっていくクロ。しかし、そんなクロを良く思わないクラスメートのマルグリット。彼女はクロに嫉妬する余り、様々な嫌がらせを講じてくる。

 どんな手を使ったのか知らないけど、なんであんな不良女がレクス様と一緒にいるの?

 クロと同じクラスでエルフ族のマルグリットは食堂の物影からレクスとクロを見つめる。


「あんな不良女がレクス様と話しているなんて。私でも一回しか喋ったことないのに」


 レクス様は学園でも珍しいプレミア族。成績優秀に加えてルックスも抜群。女子からの評判が高く、私もそんなレクス様に恋する可憐な少女。毎日レクス様を見つめるだけでとっても満足している。でも当然、レクス様を狙っている女子生徒は多い。同じクラスなんだからもっと積極的に行かなくちゃ。レクス様と付き合うため、敵は一人でも少ないほうがいいと思っていたのに、なんでクロなんて妙な奴があんな仲良くなってるのよ。


「ねぇ、サフィラも言っていたし、クロは別に不良なんかじゃ」


「冗談じゃない!あんな女の言う事なんて聞くもんですか!」


 一緒にいるのは同じくエルフ族で幼馴染のイーリス。サフィラも昔からの友達だけど、同じエルフ族としてキャラが被っている。私だって学園ではそれなりに人気がある。けど、サフィラの人気には敵わない。昔から何かと競い合っていたけど、私が勝てることなんてほんの少し。あんな大食い女の何処が良いの?自分の方が何倍もかわいいのに。


「まぁ、あんな不良女にレクス様が惹かれるはずないし」


「何してんのアンタ?」


 いつの間にか憎きサフィラが後ろに立っていた。明らかに一人前ではない量の食事をトレイに載せて。


「あ、サフィラちゃん。お昼なの?」


「お呼びじゃないわよ。あっち行ってよ」


 私の言葉などお構いなしに視線の先に目を向ける。


「クロとレクスじゃん。覗き見なんて相変わらず趣味悪いな」


 サフィラは二人に近づいて、会話に入っていった。


「マルちゃんも仲良くすれば良いのに」


「あんな不良と仲良くなれるわけ無いでしょ」


 言い合っているうちに三人はどこかへ行ってしまい、見失ってしまったと思ったが、サフィラが座っているテーブルを見つけた。


「ねぇ、レクス様とあの不良女。何話していたの?」


「あのさ、クロは別に不良じゃないって前に言っただろ?」


「そんなことどうでもいいのよ。ねぇ、教えなさいよ」


「今度の授業、野外活動でしょ。それで一緒の班になるんだって」


「はぁ!それ本当なの!」


「嘘言ってどうするのよ。アンタ、変なこと考えないでよね」


 マルグリットはその言葉を聞かずして食堂を出て行った。後を追うようにイーリスも食堂を後にする。


「マルちゃん。どうしたの?」


「許さない。あんな不良に。レクス様……」


 独り言のように小言を口にするマルグリット。イーリスの声は届いていないようだった。



 とりあえずやっとの思いで十話まで書くことが出来ました。今更になって女の子を主人公にしたのは自分でも後悔しています。ケッコー難しいですね。ファンタジーもので女の子が主人公って……。けど、書きたいこともいっぱいあるので頑張っていきたいと思っています。応援ヨロシクお願いします!

 あと、お気に入り登録してくれた人アリガトー!こんな作品を登録してくれただけで感謝です^^

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