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どうして、と言われても

作者: 麻の葉りり

ストレスの勢いで書きました。

コツコツと足音が響く。

やがて1つの部屋の前で止まる。

コンコンコン、とノックをして入る。

「・・・あら?わざわざお越しとは。

てっきり来ないと思っていました。

何かご用ですか?」

部屋の主が言う。

「聞きたいことがあって」

「何を聞きたいのです?

あら?今日は香水、つけていないのですね。

珍しい」

「・・・何故、傷つけた?拒絶した?

実の家族を。この私を」

「それ、本気で言ってます?

言いましたよね?あの時。

貴方達は何も分かっていないと。

いつもそう。

        私が辛くても 

      『辛いのは皆同じ』


         寒くても 

     『そうだね』『寒いよ』


        起きられなくても

       『頑張れ!!』


香水などの匂いが辛くて使いたくない、

使わないでと言った時も

      『いい匂いなのに』

      『もったいない』

       『なんで?』


誰かが飛び降りて、巻き添えになった人が亡くなったと聴いた時も

       『他所で死ね』

怒って喧嘩したら

     『今更考えは変わらない』


根本的な事が分かっていない、理解していないから

話をしても噛み合わない。

寄り添おうとしたけど分からないと言う。

そして理解しようとするのをやめたと。


分かるわけ、有りませんわ。

実際体験したわけではない。

体験したとしても一時的で、すぐに忘れて

しばらくして同じことをまた言う。

そして忘れる。これの繰り返し。


私は口下手で、説明が苦手だからというのもありますわ。

自分のせいでもあるから我慢しなければ。

説明を頑張らなければ。

そう思いました。でも

全然ダメ。

分かってもらえない。

どんなに苦しいのか、辛いのか。

心がボロボロなのかを。 

考えるのを止めてしまえば寂しさや辛さがすぐ出てきてしまうこの気持ちを頑張って押さえ込んで。

毎日生きて。


何度も何度も説明して、

例えなども使って、

実際体験しても理解してくれない、

理解されない。



そんな事が何年、いいえ10数年続けば

諦めます。

もういいって、説明するのも面倒くさい。

分かってもらえない。なら言わない。

言っても意味ないから。


最近はため息をつく事も、愚痴を溢すこともしなくなりました。

うるさいですからね。あれ。


病気もそう。

たとえ同じ病気を持っていても、

症状が出るから使いたくない。使わないで。

そう言っているのに、

まさか理解されないなんて。

最悪ですわ。最悪死亡する病気なのに。


嗅覚が敏感になるのに、それで苦しんでいるのは

分からない。

辛いのに。苦しいのに。


もう、限界です。

だから拒絶しました。

いけない事ですか?

他に方法が分かりませんでした」

そう彼女は言う。


「お前も勝手をしていただろう?

周りの言う事を聞かず、好き勝手して傷ついて。

それで拒絶するとは」

私がそう言うと


「・・・はぁ、もういいです。

部屋から出て行って下さい。疲れました」


彼女はそう言って、ベッドに移動し横たわる。


「おい、まだ話が・・・」

「・・・・・」

話をする気は失せたらしい。

「とにかく、また来る。

話は終わってないからな」

そう言って、部屋を出ていった。


お読みいただきありがとうございます。


心の声を書き殴ってみた。

どうすればいいんでしょうねー?


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