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依存  作者: 橘蒼良
8/12

第八章 「本望」

 あの男はやはりいつものように公園でサッカーをしていた。


「図星」


 そう呟き思わず笑みをこぼした。

「純粋なやつはいいなぁ」

 そう思いながらポケットに手を突っ込み、ナイフを取り出した。後ろから近づき背中に一撃喰らわした。ちょっと浅くしてやった。

 わざとだ、この男と少し話すために。


「即死じゃなくて良かったなぁ」

 倒れ込んだ男の上にまたがって、再度包丁を刺す真似をした。びびっている表情がなんともたまらない。俺の方を見ると驚いたように目を丸くした。


「お前。。何すんだよ」


 痛そうにしてやがる。本望だ。

「お前俺の妹とどういう関係だ?あ?」

「なんの関係でもねえよ、あんな奴」

 笑いながら答えたその顔はなんとも醜い顔だった。今にも心臓を突き破ってやりたかったが、自分の気持ちを押し殺すようにして質問を続けた。

 この男から全て聞き出すまで、後悔させるまで殺せない。

 心の中で再度強く想った。


「あんな奴ってなんだ?お前俺の妹をなんだと思ってる!!」

「なんとも思ってねぇよ」

 震えた声で言った。その後いろいろ聞いた。妹が男のことを好きだったこと、それに男は気づいていてもて遊んでいたこと。次から次へと出てくるこのクズさにひどく呆れた。

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