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忘れなほらー

マッチ売りの少女

作者: 忘れな草

 大晦日の夜、小さな少女が一人、寒空の下でマッチを売っていた。

「マッチはいかがですか~」と一人さみしくマッチを売っていた。

マッチが売れなければ父親に叱られるので、すべてを売り切るまでは家には帰れない。

しかし、街ゆく人々は、年の瀬の慌ただしさから少女には目もくれず、目の前を通り過ぎていくばかりだった。

「お腹空いたなあ……」


 ところが、怪しいおじさんが通りかかりマッチより君を売ってくれと言い出したのだった。

少女は怖くて後ずさりしたのだが、 誰も助けてくれなかった。

怪しいおじさんの手が伸びてきて少女の恐怖心は限界を超え手にしたマッチでおじさんに

火をつけたのでした、おじさんが炎上して断末魔の悲鳴を上げて瘴気に勝った少女だったが、

なんで私だけこんな目に合わなきゃならないのよと気づき、

お腹が空いていたのでこんがり焼けたおじさんを「いただきま~す」

と食べてしまったのだった。


通報があり警察に追われる少女だったが、

手にしたマッチで周囲に片っ端から放火して警察を撒いたのだった。

家に帰り酔った父親に「マッチは売れたのか?」と尋ねられると

「たっぷり売れたわよ」と満面の笑顔で答えて。

父親は「そうかそうか、なら売り上げをよこせ」と言われたので

少女は「たっぷり召し上がれ」とマッチで父親を燃やしたのでした。




おっさん二人はこんがり逝きました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 童話のマッチ売りの少女好きなのですが、ホラーに生まれ変わっても魅力的っ!! こんがりや笑顔という表現にゾっとしました……!
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