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2話 隠れ家

考えてみれば、不思議だ。俺の容姿はディグマス。しかし、あのスティオ達は俺がディグマスだということに気づかなかった。いや、知らなかったのか?ていうか、領主である俺が、あんなところに領主とは思えないような格好をしていたのも謎だ。

...まぁ、細かいことは考えないようにしよう!厄介なことには巻き込まれたくないしね。

こうして、神栖山登はディグマスとしてその隠れ家で一夜を過ごすことにした。本当は隠れ家の入り口で叫んだ時に来てくれた少女、タイナの押しに負けたのだが。その夜はご馳走を用意してくれた。その美味しさに驚いた。肉(多分、魔物)を焼いただけなのだが、めっちゃジューシーだ。さすがにお風呂はなかったが楽しかった。そしてみんなが寝静まった頃、この隠れ家を探検してみた。スティオ達が隠れ家と呼んでいるので、そう言っているだけなのだが、実際は隠れ家とは程遠い。地上1階建てで、大きさは学校の体育館ほど。周りに簡単な柵がしてあるが、あまり意味がなさそうだ。明日、もうちょっとマシなのを造ってあげようかな。

 タイナが説明してくれたのだが、ここにはディグマスが左遷されてきたことでアテラ帝国の首都マキテラスに住んでいるディグマス派の一部がここに住んでいるという。―なぜなら、魔物禁忌派はディグマス派を日常的に差別してして肩身が狭いそうだ。―その数、たったの30余り。今現在、ディグマス派もおよそ1万人程しかいないという。魔物禁忌派はおよそ260万人で、その差は歴然としている。しかし、タイナは、

「大丈夫です。私達には3000万の魔物がついています。」

と言っていた。多分その魔物達には自我があるのだろう。そして、自我の無い魔物達が人間を襲うので、魔物禁忌派が存在するのだろう。

 それにしても、タイナ達にディグマスの中身が神栖山登だということ、つまりディグマスではないことが知られてないことは奇跡だ。

 

途中、ディグマスをディグリスと書いていました。(修正済み)

ディグリスの方がしっくりくるのは僕だけでしょうか...

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