友人キャラを極みにまでステ振った俺は、謳わない。
そうそう、友人キャラだからいいやと思っていたが俺の名前は麻枝智徳だ。
あだ名、というか愛称はノリ。
俺の名字はとあるシナリオライターと同じなので少しうれしい。
あの人のアニメイイんだよね、最高。エロゲ?あんまやってねぇな最近。
さて、俺自身は友人キャラにステータスを振り続けていたため、青春や、恋人へのステータスはゼロに等しい。ファッションに関していえば、友人キャラの嗜みなので少しはあると思う。
が、あの日以来、ストーカーに会っている。
うん、彩音さんです。
ちょっちカッコつけてキザいこと言ったのがまずかったかぁ・・・、ちなみに俺はそのあと家で悶え済みだ。
つか作者!おめぇーメリーバットエンドとか言いながらお前はホント―にハッピーエンド中(ハッピーエンド中毒者の略)だなぁ!おい!
フゥ、少し落ち着けた。
まぁ、友人キャラステ振りのおかげで俺は人の挙動である程度の好感度が読める。唯一俺が読めないのは両親だ、読みたくないんだと思う、多分。
まぁ、一と白に関していうなれば、もう問題なし。
あとは進学して遠距離になろうが続くかどうかは彼ら次第俺の出る幕じゃない、と思う。
そしてそのストーキングされていることを、一に取り敢えず吐露するため、あの日から一週間過ぎた土曜に俺は一、白の3人でカラオケに来ていた。
エ、遊びに来てるのかって?一応あいつも俺に話があるらしいからね。
「で、催眠術ってのは何だったんだい?」
「あー、あれな。別に大した話じゃねぇんだがな。男って単純だろ?そこに付け入ったようなもんだ」
「・・ぅんーと?結局つまりどういうこと?」
「催眠術ってのは言い過ぎかもしれねぇが好きって言い続けると男は嬉しくなる、すると自分もそう勘違うって話だ、ストックホルム症候群みたいなそんな話だ」
「ふぅーん」
うん、分かって無いわこいつ。
つか当然のように肩抱いてますね、ちょっと1週間でどこまで言ったんですかねぇねぇ。
「ンで?」
「うん?」
「どこまで行った?」
「・・・」
「その感じだと・・・ほぉーん」
「な、なんだよ、分かってんだろう!?」
「うーん、僕馬鹿だから分かんなーいww」
「wをつけるなようざったい!そうだよしたよなんか文句あっか!!」
「ほうほうww(・∀・)ニヤニヤ」
「う、うぜぇ・・・」
うん、知ってた。
僕が君が『宝を捨てた者』になってしまったことは気付いていたよ。
え?おれ?まだ宝は捨ててないよ。
ま、勘のいい方だけが分かればいいんだ、うんそうだ。
そして本題に入る前に、1曲歌っておこう。