友人キャラを極みにまでステ振った俺は、喉が渇く。
あ、今日はあと1話も投稿ですよ、はい。
「それじゃぁ、言い訳させてやろうか、こンのクソガキ」
「口調がヤンキーじゃないか」
「ウッせぇー!」ズゴゴゴゴゴゴゴ
あまりきれいではないが、コーラの入ったカップのストローを思い切り音を立てながら吸う。
正直全力疾走による疲労感に襲われ始めた足が震え、喉もガラガラになっていたのでそのコーラは救いだ。
が、それとこれは話が別や。
これからは、言の葉っぱでキャッチボールだ。
「そんでもってだ」
「何で怒ってるのか聞いてもいい?」
「それ答えだろバカ・・・それは今から叱る。けど俺もクズいことを言うからなとだけ言っておく。」
「それはだめなんじゃない?」
「無責任にはなった言葉と選択を後悔しないならその言葉をもう一度言え」
「・・・」
「それじゃ、始めるが、これを見ろ」
「・・・これは、ログ?」
「そうだ」
俺がスマホを上げ、見せた画面にはラインのログが出てきた。
それは俺が誰かとの会話のシーンではなく、はじめと白の会話だ。
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はじめ:どうしたの?
いや、さっき言ったとうりだよ?
はじめ:別に遊ぶくらいどうってことないし
そもそも彼女なんていないし
:それにしてもなんで?
・・・・・・
はじめ:ま、いいや。
それじゃぁさ―――
うん――――
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・・・・。
まず、言質、こいつの言ったことの証拠を出す。
そして俺はカードをもう一枚切る。
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ハク:なぁな
どすたー?
ハク:はじめが、遊んでくれない・・・
ハァぁ!?
以下略・・・
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これを見たこいつはキョトンとした顔をしやがった。
「今すぐそのツラ貸して俺にボコられるか、今から俺の暴言乱打の精神ダメージの暴打とともに説明されるのとどっちがいいか?」
「・・・後者で」
「わかった。それじゃぁなぜ俺が怒っているのかを当てろ」
「白と遊ばないから」
「そもそも今まで遊んでた奴が急に遊ばなくなったらそれは不安だろ、俺とお前がなにもなく遊ばなくなったようなもんだ」
「それは彩音が止めろって」
「ちなみに彩音、お前に近づくためにいろんな根回ししてたんだぜ?俺も白ももちろん、近寄るなとかとかのラインが大量に来た」
「そ、れは」
「見せねぇよ、バカ。お前が再起不能のダメージ負うだろ」
「さっき言葉で殴るって言ったのは君だぞ」
「俺は再起不能じゃなく生き恥をかかせるタイプだ」
「鬼だよ、鬼がいるよォ」
「・・・話を戻す、あいつがちょっちクズい所がある。ついでに言うとヤンデレ気味だな。」
「君、人の彼女をよくもまあ悪びれもなく・・・」
「そら俺の敵じゃけん、カンケー無し」
「なんで訛るし・・・はぁぁー、で?」
「束縛の強め、場合によっては拉致監禁の一歩手前まで来てやがる。ソースは彩音本人」
「何その明確なソース」
「で、だ。」
「うん」
「お前はどうしたい」
「どうしたいとは」
「お前は鈍感系難聴主人公だからしゃーないが、流石に度が過ぎるぞ」
「だから何の話だよ」
「お前は白が好きだってことだな」
「は!?」
「・・・」
「マジ?」
「少なくともそのオーラはガンガン滲んでたし、彼女出来たって聞いたもんだからてっきり白か思ったらこのクズヤロウ、なんかよくわからん女に引っ掛けられ寄ってからに」
「ナンパされた奴みたいじゃないか」
「違うというなら貴様のその顔面は歪む」
「脅迫だ、恐喝だぁー」
「棒読むな・・・っでだ。」
「なにさ」
「いつまでそこでこそついてんだ?彩音」
「「!?」」
そこには、俺が今散々罵倒した彩音が雨合羽のような黒いビニールを纏って隠れていた。