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最弱眼ですが何か?  作者: 優羽
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第7話 火縄銃スキル【2】



翌日俺は身だしなみを整え、ギルドハウスに行った。



「おはよー!時間通りだね!」



「女性を待たせるわけには行かないからな。では行こう。」




行きの道でカナンから色んな話を聞いた。



— 最弱眼でみんなから虐められてきたこと。



— 俺と同じように母親は他界しており、病弱の父親の為に毎日クエストを受けて何とか生計を立てていること。



— 出会うのも稀な最弱眼に会い、スキルの事をずっと尋ねたかったこと。



「私ね、お父さんの病気を早く治したかったから、ずっとこのスキルが気になっていたの。戦闘系のスキルならいいなって。」



— 凄いな。俺よりも若いはずなのにしっかりしている。早く武器が見つかるといいんだが......。



「着いたよ。多分この村の中にジャスタさんの店があると思う。」



そして村の中を進んでいくと、ジャスタ日本店というジャスタさんの店があった。



店の中に入ると



「おぉ!この前のあんちゃんじゃあねぇか!今日はどうしたんだい?」



「この子のスキルの武器があるかと思って来てみたんだ。この前の刀はジャスタさんがくれたから、もしかしてと思ってな。」



カナンはステータスをジャスタさんに見せる。そうするとジャスタさんはニヤァと笑い店の裏に行った。



少しすると見慣れない武器を持ってきた。


「これが君の探している火縄銃という武器で!名称は【爆撃筒】だ!ここに火薬を入れてこの縄に火をつければ弾が飛び出すって寸法だ!」



— 驚いた、ピストル関係の武器だったとは。


「カナン。一回この武器を持ってみてくれ。」



そう促してみる。俺の時は持った時に名称や使い方が頭に入り込んできたからな。


「分かった。」



そう言われカナンが持つとカナンは眼の色を輝かせて言った。



「凄い!この武器の名称、使い方や火弾業火銃って言う技のやり方が頭に入ってきた!」



「スキルの詳細を見てみて。」



そう言うとカナンは火縄銃スキルの詳細を開く。俺もこのやり方でスキルのことなどを知った。



どうやら火縄銃スキルは、威力の物凄い中距離武器で俺と同じように弾が全属性に変化するらしい。


そして俺と同じようにLvによって使える弾が限られているらしい。



「どうだい?あんちゃんなら半額で売ってやるぜ?」



カナンはお金を持っていないが、俺はウインドドラゴンの討伐金があるので買える。


ここはカナンにプレゼントとして、買ってあげよう。そしてあわよくば仲間になってくれないだろうか。あ、決してプロポーズとかでは無い。



「カナン。俺はこれを君にプレゼントしたい。」




「え?こんなに高いの私なんかに悪いよ......武器だけでも知れただけで十分だよ!」




「じゃあ、俺とパーティーを組んで俺を助けてくれないか?」



中距離役が居たら助かるし、何より仲間は心強い。決してカナンと一緒にいたいからでは無い。




「そんな事でいいなら......うん!私リア君のパーティーに入るよ!」



「交渉成立だな。」



俺は火縄銃を購入し、ジャスタさんに感謝し店を出る。



「これからよろしくね!リア君!」



これが俺の初めての仲間だった......。

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