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最強4姉妹は異世界でも最強だそうです  作者: 紫煙人
第一章 新たな現実
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第0話プロローグ

以前、いくつか作品を書いていてちょっとした手違いで全て消去してしまい、そこから立ち直ってようやく投稿しました。VRMMOをテーマにした異世界モノを書くのはこれが初めてなので生暖かい目で見守ってください。完結を目指してがんばりますのでよろしくお願いします。

「え~このようにして・・・」


カチッカチッ


 時計の秒針が進む音がやけに大きく感じる。いつもなら集中してノートを写すゼミ担の教授の講義内容も今日だけはまったく耳に入ってこない。


(あ~早く終わってよ~サービス再会に間に合わなくなっちゃうよ)


「さて、今日はこのくらいにしておくか。来週までに今回の講義内容をまとめて提出するように」


 そんなことを思って講義に集中できてない私の考えを察したわけではないだろうがいつもより早めに講義が終わりを告げる。教授のその言葉を皮切りに講義室が学生たちのたわいも無い会話でザワザワし始めた。


しずく、学食行こうよ」


「今日は、Bランチがオススメらしいよ」


 友達が昼食の誘いを断るのは、心苦しいけど今日はあいにくと学食で昼食を食べている暇は無い。


「ごめん。今日は、どうしてもはずせない用事があるの!また今度ね」


 私は、両手を合わせて友人達に謝る。


「え~珍しいじゃん。雫が学食に行かないなんて。あっ!今日だっけ?FWOファンタジー・ワールド・オンラインのサービス再開って?」


「そうなの。今日だけは妹達と一緒にログインしようって約束だから、私帰るね」


 この会話をしているだけでもワクワクが止まらない。今の時刻は11時50分。サービス再開が13時からだから帰宅の時間も入れるとそろそろ大学を出ないと間に合わない。


「いいな~雫はもう講義無いもんね。私達はログインできるの夕方かな。彼氏の久遠くどう先輩によろしくね」


じんは彼氏じゃないから!単なる幼馴染だから!」


「はいはい。ご馳走様」


 友人達のからかいで少し火照った顔で自宅えと急ぐ。







 FWOファンタジー・ワールド・オンライン、サービス開始わずか数ヶ月でプレイヤー人口2000万人を超えた日本で超有名なVRMMOだ。そのFWOが大型アップデートをうたってサービスが中断されてから1ヶ月。β版をプレイしていた3女と4女に誘われて次女と始めてから私はその世界観の虜になっていた。そして、私が今回のアップデートで一番期待しているのがPGMプレイヤーゲームマスター制度の導入だ。これはプレイヤー人口が増えたゲーム内で運営側では把握できないような悪質なプレイヤーが増加しつつあるために導入された制度だ。これは、プレイヤーにGMの仕事を担ってもらいマナーの悪いプレイヤーに対して相応の処罰を与えることが出来るという制度だ。まだ試験的な段階らしく今回のアップデートではゲーム内での噂などを参考に1名選ばれたらしい。そして、そのPGMに私が選ばれたのだ!これはワクワクしないわけにはいかないと思う。ちなみに、私がPGMに選ばれたことを知っているのはギルドメンバーでもあり、リアルでは姉妹である下の妹達3人と幼馴染で大学の先輩の4人だけだ。




 そんな新しい制度にワクワクしていると自宅に着いた。


「ただいま~。間に合ったわよね?」


 家に入り私が帰宅を知らせるとドタドタと妹たちが走ってきた。


「姉さんギリギリよ」


「雫お姉ちゃん遅いよ!」


「シズ姉、ゲーム前にお昼ご飯」


 次女のめいと3女のひびきが文句を言い4女のじゅんがご飯の催促をしてきた。潤め、今日は晩御飯までゲームに没頭する気だな。うちは両親が長期の海外出張に出ているため一家の家事を長女である私が担っている。


「ごめんごめん。すぐに用意するからちょっと待ってて」


 謝りながら私は台所に向かい簡単に食べれるものを作り食卓に並べる。


「食べ終わったら食器は水に浸しておいて。区切りが良い所でログアウトして洗うから」


「「「は~い」」」


 妹たちが行儀よく席に着き昼食を開始する。食事中の会話はもちろんFWOについてだ。


「本当に雫お姉ちゃんは運がいいよね。たった1人の枠のPGMに選ばれるんだから。私が選ばれたかったな~」


 そんなことを響が愚痴り始める。


「掲示板ではやっぱり実力のあるプレイヤーが選ばれるんじゃないかって噂されてたし、数少ないカンストプレイヤーでトップギルドのギルマスだから妥当じゃないかな。シズ姉が選ばれたのは」


「そうだけどさ~。やっぱり憧れるじゃん。オンリーワンって!」


「けど、実際PGMってどんな特典があるのかな?姉さん何か知ってる?」


 潤と響がそんな会話をしていると鳴がそんな疑問を口にした。


「運営からは当日のお楽しみです。って返信しかなかったから私もまだ知らないんだログインしてからのおたのしみだね」


 私がそう言うと妹達は各々の特典を言いながらゲームをするために自分の部屋に向かっていった。さて、私も自分の部屋で待機しますか。



 部屋に入り、ログインするためにヘッドギアを装着する。ヘッドギアの液晶には時刻が表示されており、私は時刻が13時になった瞬間にヘッドギアのスイッチをオンにする。しかし、ここで私は少し違和感を感じた。いつもならそんな違和感は無く、スムーズにログインが出来るのに今回は平衡感覚が狂ったような感覚を感じた。


 これが私達の仮想世界ゲーム現実世界リアルが反転した瞬間だった。


 

 

何番煎じかわかりませんが欲望のままに書きました。後悔はしていません!できるだけ定期的に投稿しようと思うので良かったら感想やお気に入り登録をお願いします。

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