ロマ 優しき人達
短い小説ですけど、読んでみてください。
真夜中の空港に真中千鶴は一人いた。
空港内には他の人も少数ほどいた。
「何もかも捨ててきたけど、これで良いんだ…」
千鶴は、これから日本を離れるのだ。
理由は何もかも嫌になったからだ。
人間、生きている以上辛いことに遭うことが多く、千鶴もその一人であった。
この世に生まれて二十年ほど経つが、楽しいことなんて何一つなかった。
今日も仕事でトラブルに遭い、上司の言葉にカッとなり口論の末に辞職。そのことを両親に言えば父親と大喧嘩。
父親は千鶴が仕事を辞めたことに怒り、「お前は何をやっているんだ!」と千鶴の言い分を聞かずに、声を
張り上げまくった。
千鶴の父親は現役の市役所職員で、仕事の姿勢に対しては厳格であった。自分も職場では上司という立場であり、自分に対して意見をする部下は許せない性分であった。
父親の怒り方は自分を責めた職場の上司と似ており、千鶴は父親と怒鳴り合いを繰り広げた末に自分の全財産を持って家を飛び出したのだ。
「何で私ばかり責められなければならないの…」
千鶴は今までのことを思い出すと、忌々しく思うと同時に悲しくなった。
どうせ、私が突然姿を消したとしても悲しむ人間なんて一人足りとも存在しないだろう…。
むしろ、「あの陰気な女が消えてくれてせいせいした」と喜んでいるに違いない。
そうならばほんとに消えてやる。遠い遠い国で…。
彼女が日本を離れ足を踏み入れた国は東欧諸国のチェコであった。
現地の言葉は話せないものの、多少英語は話せるので良いや、と思っていた。
いや、自分がこの国へ来たのは何も楽しい観光旅行をするためではない。
夕方頃、町から離れた人気のない道路に千鶴は一人立っていた。
これからことを成し遂げようとしている。
バス停の前にあるベンチに座り、荷物を入れたバックパックの中からカプセル型の薬を出した。
青酸カリだ。
「これでもう辛い思いをせずにすむね…」
これ以上生きていても楽しいことなんてない。
この先も辛い思いをしたりするのならば、いっそ消えてしまえば良い話だ。千鶴の目にはウッスラと涙が流れていた。表情は悲しそうでもこれから自分は死の世界へ旅立つのだ、と思うとどこか嬉しそうな笑みを浮かべている。
青酸カリを手にして口元へ近付ける。
その時であった。
「お前さん、そこで何をしているんだい?」
背後から誰かが声をかけた。
千鶴は手を止めて、頭をその方へ振り向ける。
そこには六十代の老人が立っていた。
「あんた、この辺りじゃ見ない顔だな。どこから来たんだね?」
老人は尋ねる。
「に、日本から…」
「日本から? ほお遠いところからご苦労だな…。ところで、腹空いていないか?」
そういえば、ずっと何も食べていなかったため腹は空いていた。
千鶴は無言で頷く。
「そうか」
老人は軽くほほ笑む。
「なら、俺のところへ来なよ。なあに、取って食おうってぇんじゃねえんだ。な?」
自分と老人は初対面であるにもかかわらず、自分に優しくしてくれた。
千鶴は頷く。
「よし。さあ、付いて来な」
空から日は沈み始めている頃、千鶴は人気が全くない草原へ連れられた。
「よう、オスカー。どこ行っていたんだい?」
一人の中年男性が老人に話しかける。
この老人はオスカーという。
「おお、ヘクター。ちょいと散歩していたのさ」
「おや、この娘は誰だい?」
「ああ、近くのバス停で会った日本人の娘だよ。娘さん。彼はヘクターだ」
オスカーは千鶴にヘクターを紹介する。
千鶴はヘクターに挨拶をする。
「ほお、日本からねえ。ご苦労なこった」
千鶴はオスカー達の方に足を歩ます。
見れば六台ほどの馬車が止まっており、その前には複数の男女の姿が見えた。
「オスカーさん。夕飯が出来ましたよ。さあ、食べましょう」
青年が言う。
「おお、そうか」
「あれ、オスカーさん。この娘さんは誰です?」
青年は尋ねる。
「日本から来た娘さんだよ。ところで未だお前さんの名前を聞いていなかったね。名前は何と言うんだい?」
オスカーは千鶴に尋ねる。
「…真中千鶴です…」
千鶴は自分の名前を言う。
「チヅル・マナカか。よし、お前さんのことをチヅルと読んで良いか?」
千鶴は頷く。
「そうか。さあ、チヅル。皆と夕飯を食べよう」
オスカー達は切り株に腰を下ろしながら夕飯を食べていた。
まるでキャンプの様だ。
彼らは千鶴に色々と話しかけた。
「さあ、チヅル。沢山お食べなさい」
中年の女性は、千鶴の器にポタージュを注ぐ。タマネギとマッシュルームのポタージュで、羊の肉が少々入っている。
「あ、ありがとうございます」
千鶴は中年の女性に礼を言う。
「チヅル。遠慮しないで沢山食べて良いんだぞ」
オスカーはニッと笑う。
オスカー達と会って未だ何時間も経っていないが、彼らは初対面の自分に対して優しく接してくれる。
こんなに優しい思いは、日本ではしたことがない。
にしても彼らは何者なのか。
人々の移動手段のほとんどが自動車という時代になのに何故馬車なんか使っているのか。
「あの、オスカーさん。こんなことを聞いて申し訳ないのですが、オスカーさん達は何者なんですか?」
千鶴は尋ねる。
オスカーはウィスキーの瓶を掴みんで口元に近付け、ウィスキーを喉に流し込むと、
「俺達はロマさ」
自分達の素性を明かす。
「ロマ?」
オスカーは頷く。
「そうとも。このヨーロッパに昔っから住んでいる民族さ。お前さんがこの世で産声を上げる前から住んでいる民族だよ」
ロマ。それはオスカーの言う通りこのヨーロッパに昔から住んでいる民族で、千鶴がこの世に産声を上げる前から存在している民族だ。ちなみにロマは別名でジプシーとも呼ばれている。
千鶴はロマのことなど聞いたことがなかった。いや、ロマという民族が存在ことさえ知らなかっ
「俺達は各地を旅して回る民族だよ」
彼らは家を持っていない。
彼らは馬車で各地自由にを回っているのだ。
「あの…」
千鶴は小声で言う。
「何だい?」
「……もし、良ければ私も皆さんの旅に同行しても良いでしょうか…?」
千鶴の言葉に皆、「え?」という表情を浮かべる。
「あんた、俺達と一緒に旅をしたいって?」
千鶴は頷く。
オスカーはニッと笑う。
「大歓迎だよ。俺達と旅をしたいなんて人間はそういないからな」
オスカー達は千鶴が自分達に同行をすることをすんなりと受け入れた。
その日の夜は皆が千鶴の歓迎会を行い、ロマ特有の歌や躍りを披露した。
ロマ達とのやり取りに千鶴は明るい笑みを浮かべた。自分でもこれだけ笑ったのは何年振り、いや初めてかも知れなかった。
ここチェコに観光旅行等で訪れる日本人はいるが、ロマと同行する日本人はいないだろう。
オスカー達は千鶴を快く受け入れてくれたのだ。
ロマ達との旅が始まったその日の昼間、千鶴はオスカーの馬車に乗っていた。
目的地はそれほど決めていない。ロマ達は自由気ままに各地を旅しているのだ。
「チヅルは馬車に乗るのは初めてかい?」
オスカーは尋ねる。
「ええ。馬車に乗ったのは今回が初めてです」
「乗り心地はどうだい?」
「とても良いです。外の空気が存分に味わえる。自動車とは違う感じがして気持ち良い…」
千鶴は外の空気を肌で感じて、気持ち良さそうな笑みを浮かべる。
「今の時代は移動の手段が自動車だが、俺は馬車が好きだ。自動車だって悪くはねえのかもしれねえが、馬車は自然の空気を存分に味わえる」
馬車は自動車の速度に比べたら断然に遅い。しかし、外の空気を存分に味わえるのは良いものであった。
「俺は自動車は大っきらいだ。あんな操作の難しいものはねえ。車は一度だけ運転したことがあるが、事故っちまってな。それ以来車は乗ってない」
オスカーの隣を行くヘクターは笑いながら言う。
千鶴はロマ達と行動することによって心が癒される。彼らは自分の過去とかについて聞いたりしない。
また、オスカーは昨日のことについても質問をしたりはしなかった。
「なあ、チヅル。あんた得意なことは何かあるかい。例えば、歌がうまいとかさ…」
オスカーは尋ねる。
「歌ならば少々うまいですよ」
「ほお」
千鶴は元々声優で、アニメ作品のテーマ曲などを歌ったことがある。
「チヅルは歌手か何かをやっていたのかな?」
オスカーの馬車に乗る二十代の若者、ロニーは尋ねる。
「元々声優をやっていたの。ま、二流の声優だけどね…」
千鶴は声優であったが、二流であった。
「俺も日本のアニメは少し見たことがあるよ。ここチェコでも日本のアニメは放送されている。もしかしたらその中に千鶴が出演したアニメがあったのかもな…」
オスカーは煙草を吹かしながら言う。
「ところで、こんなことを聞いて申し訳ないが、何で声優をやめたんだい?」
オスカーは尋ねる。
「……上司と衝突したんです…」
千鶴は三十秒ほど黙ってから口を開いた。
「上司と?」
千鶴は無言で頷く。
「…そうか。それは大変だったな。しかしだ、お前さんは自分で『私は二流の声優』と言っていたが、俺はそうは思わないね」
「どうしてそんなことを?」
「何となくさ。俺は声優業界のことなんざ知らねえから何ともいないが、お前さんならば二流の声優から一流の声優になれる」
別におだてている訳ではない。
オスカーは千鶴ならば経験を多くつめば二流声優から一流声優に上昇できると思ったのだ。
「でも、私。もう日本に戻る気はないんです」
「何だって?」
「私がこの国へ来たのは何も観光旅行のためじゃない。この国で自殺しようと思ったから…」
「自殺?」
オスカー達は千鶴の思いもよらない言葉に驚いたように目を丸く大きく見開く。
千鶴は無言で頷く。
「子供の頃から楽しいことなんて何一つなかった…」
幼い頃から内気であった千鶴は学生時代から人と馴染めず、登校拒否も経験したことがあった。
中学卒業後は自分と同じように不登校を経験した生徒達が集うフリースクールに通った卒業後は憧れていた声優の道へ進んだものの、内気な性格が仇になり、他の声優達とも馴染めずにいた。それ故に千鶴は声優業界ではかなり浮いた声優として見なされていた。
「これ以上生きていても楽しいことなんて訪れない。そう思ってあの日…」
ヘクターは、
「…もったいねえよ。自分の人生を自分の手で止めてしまうなんてよ…」
ボソリと呟く。
「お前さんの話を聞けば、お前さんの気持ちもわからなくはねえ。だがよ、だからって自害しちゃいけねぇよ。というのもだ。あんたは俺達以上に恵まれているからだよ」
「恵まれている?」
ヘクターは頷く。
「俺達ロマは今でも周りから迫害を受けている。俺はもう年だから良いよ。周りからの差別なんか子供の頃から受けているから他の奴に『クソジプシー!』とか『ロマ野郎!』と罵られたって痛くもかゆくもねえ。だが、ロマの中にはちゃんとした生活を送りたいと思っている奴少なからずいる。しかし、ちゃんとした生活を送れるのは本の一握りで、後は苦しい生活を強いられている…」
ヨーロッパでのロマの迫害は深刻な問題となっている。
ロマへの迫害は今、始まったことではない。
千鶴が生まれる前からロマは迫害され、特にルーマニアでのロマへの差別と迫害は深刻なものであった。それはルーマニアに限らずここチェコでもロマへの差別と迫害は年々酷さを増している。
しかし、ロマが死のうが滅びようが誰も興味はない。
たとえロマが全滅しても悲しむ人間など存在しないに等しいというのが欧州全体の現状であり、それは社会問題でもあった。
「例えばだよ。あんたは異国へ訪れようとしたら『ここはお前の来るところじゃない。帰れ!』って、断られたことはあるかい? 俺達はそんな理不尽なことを今も受け続けている。何でかって。それは俺達がロマという民族である故にだよ」
ヘクターは悲しそうな表情を浮かべながら千鶴にロマ民族が欧州で理不尽で不条理な扱いを受けていることを話した。
「お前さんはかつてナチス党がユダヤ人を迫害した歴史を知っているよな。あのチョビヒゲ(ヒトラー)が迫害の対象にしたのは何もユダヤ人だけではない。そう、俺達ロマもその対象になった。しかし、多くのロマが迫害されても世間や世論やユダヤ人ばかりに目を向けて、同情する。そして俺達には同情など無しだ。良くてもわずかな同情しかない…」
ヘクターはロマ民族がかつてナチス党によって迫害された歴史を千鶴に話した。
千鶴には信じ難く、ショッキングな話だった。何も悪い事をしていないロマ民族がかつてナチス党から迫害され、ナチス党が滅んだ現代でも周囲から疎まれているなど信じられない話だった。
しかし、ヘクターの言っていることは嘘ではなく、作り話でもなく、単なる自己憐憫でもない。ロマ民族への差別と迫害の問題は欧州全体の問題であり、そして欧州全体の負の歴史でもあるのだ。
「…私に日本へ帰れって言うんですか…?」
「そうは言わねえよ。あんたが俺達と何日、何年共に行動しようが構わねえ。しかし、自殺なんてするな。あんたは未だ若い。死ぬには早過ぎる。自殺なんてダメだ。生きろ。そして限られた時間を無駄にするな」
ヘクターは千鶴を叱咤する。
その時だ、千鶴はある事に気が付いた。それはヘクターの目から光るものが見えた。ヘクターは子供の頃から他のヨーロッパ人から疎まれ、差別される事が多かった故に、千鶴が抱える悲しみと苦悩が何となく理解できて、それに伴って悲しくなった。
オスカーは千鶴に言った。「そうとも、チヅル。お前さんは未だ未だ死んではならねえ。お前さんは『自分が死んでも悲しむ奴なんかいない』と思っているだろ? だが、それは違う。俺や皆はお前が死んだりしたら悲しむよ。ああ、そうか…あの時、お前さんと出会っていなければお前さんは天に召されてしまったということか…」
オスカーはあの時、千鶴と会えたのはきっと神様が自分に対して「迷っている千鶴を救ってやってくれ」と言って、千鶴と会わせてくれたのだろう、と思った。
千鶴は生まれて人からこんなことを言われたのは初めてであった。それ故に次第に目から涙がこぼれる。
千鶴は今までためてきた感情が爆発し、泣いた。オスカーはそんな千鶴をやさしく抱きしめた。
気付けば外の日を沈んでいた。千鶴はオスカーに話しかける。
「……あの、お願いがあります」
「何だい?」
「私、二度と自殺なんてしないからこの先も皆さんと行動させてください」
千鶴はオスカーに頼む。
「それは構わんよ。しかし、俺達と行動すると何かと嫌な目に遇ったりするよ。それでも良いのかい?」
「大丈夫です。皆さんと一緒に行動すれば嫌なことも乗り越えられる…」
「そうかい。じゃあ今日からお前さんをロマの一員として受け入れてやろう」
皆、千鶴が共に行動することを反対はなかった。
むしろ嬉しい言葉であった。
「あの、ライターはありますか?」
千鶴はオスカーに尋ねる。
「ああ、あるよ」
「貸してくれますか?」
「良いよ。煙草でも吸うのかね?」
千鶴は首を横に振ると、馬車から下りる。
「何をするんだね?」
「すべて一からやりなおすの」
千鶴はバックパックから青酸カリの入った袋を出すと、オスカーから借りたライターの火に近付けた。
袋はたちまち炎に包まれる。
その時だった。彼らの前に一台の車が止まった。運転席のドアが開き、中から一人の紳士が出てきた。紳士はヘクター達と目が会うと、ペコリと挨拶をした。
「やあ、こんなところであなた方とお会いできるなんて奇遇ですね」
千鶴はその紳士に対して一瞬何者なんだ、と怪しんだが、ヘクターは千鶴に言った。
「チヅル。案ずるな。彼はロマだ。シンティ・ロマだよ」
「シンティ・ロマ?」
シンティ・ロマは主にドイツに住んでいるロマであり、自分達におじぎをして話しかけて来た紳士はシンティ・ロマであった。
シンティ・ロマの紳士は千鶴と目が合うとペコリとお辞儀をすると、千鶴に近付いた。
「あなたは日本人の方ですね?」
「ええ、そうです…」
紳士に千鶴の目を見てニコリと笑った。
「あなたの目には優しさがある。皆さんがあなたを受け入れたのはあなたが上辺のない優しさを持っているからです」
千鶴は「それはどういう事ですか?」とシンティ・ロマの紳士に尋ねた。
「あなたは日本から来た方ですよね? そこらの日本人ならばロマとかかわったり、旅をするなんて事はしないし、しようとも思わない。しかし、あなたは違う。あなたはロマと旅をしている。つまり、ロマと旅をするという事はあなた自身に上辺のない寛容性と多様性があるということですよ」
それがシンティ・ロマの紳士に答えだった。千鶴は紳士の言った答えの意味がいまいちわからなかったが、紳士は優しい口調で「私の言った事はいずれわかりますよ」と言った。
そしてシンティ・ロマの紳士は皆にペコリとお辞儀をしてから車に戻り、車を走らせた。
紳士が去ってからオスカーは千鶴に話しかけた。「あの紳士が言った事は戯言と解釈してはダメだぞ。あの紳士はお前の人柄を見抜いた上で言ったんだ」
「私の人柄?」
オスカーは頷いた。
「チヅル。お前は日本にいた時、何かと苦労をしたり嫌な思いもしたんだろうが、過去にこだわるな。俺達はお前を受け入れる。あのシンティ・ロマの紳士だってお前を受け入れたんだ。だからお前はもう一人じゃない」
千鶴はオスカーの言葉を聞いて、過去のわだかまりが失せた気がした。日本では自分を肯定したり、受け入れてくれる人物は滅多にいなかったが、ここチェコに来てロマという民族が自分を受け入れてくれたのだ。
千鶴はコクリと頷いた。
私は彼らと共に旅をし、生きる。そう、千鶴の再生という名の物語が今、始まったのだ。
end...
自分がロマについての小説を書こうと思った動機は勝鹿北星の代表作【マスターキートン】(以下:【キートン】)を読んだことでした。
【キートン】の話にロマの話があり、その話でロマ達が欧州で迫害を受けていること知り、多くの人にロマ民族のこと・及びロマ民族が今も欧州で意味もなく嫌われているということを知って欲しくてこの小説を執筆しました。
さて、小説の中でロマと出会い共に行動をすることにした千鶴ですが、自分も千鶴と同じように要領が悪い人間です。要領の悪い人間は何かと損をしたりしますが、要領が悪いということは決して悪いことではないと思います。
本編は短編小説ですが、後で読み返したら千鶴とオスカー達のその後の話を書きたいと思いました。その後の話はどういう内容にするかは案を練っている最中ですが、時期が訪れたら執筆したいと思っています。