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第一話

題名は気にしないでください。物語とは一切関係ありません。企画書からそのまま持ってきました。

 車窓から差し込む春の朝日が電車内を陽気に明るくしている。眠りから覚めた俺は、まだ電車を乗り過ごしてないことを確かめた。そして、首がポカポカ暖かいのを感じつつ再び眠ろう.......としたとき、ほんのり甘い香りとともに少し重たいものを右肩に感じた。

「え、ちょっ......ぁ......」

な、何だ?と、取りあえず落ち着いて状況を確認するんだ俺。今、俺の右肩で黒髪ショートボブの清楚系のJKが居眠りをしているだけなんだ。うん、それだんだ......JK?!しかも俺の学校の制服だとぅ。

これってもしかして一大イベントなんじゃないのか。運命の出会いってやつが俺にも来たってことだよなぁ!。きっとそろそろ目を覚まして、恥じらいの顔を見せて、お詫びに、という面目であんなことやこんなことを......

「ん、ん~~~っ」

お、起きた......のか?なんて話しかければいいんだろうか?それとも彼女の言葉を待つべきなんだろうか......

「~~~っ」

彼女は艶やかな髪を耳にかきあげつつ瞳を開いた。

「......と、翔和とわくん......?」

くん付けキターーー、やっぱ最初はくん付けが初々しくて一番萌え......って、え?

「なんで、俺の名前を......?」

「やっぱり翔和くんだぁ!翔和くんの声、におい............やっと......やっと会えたんだね」

そんな俺の問いも届かなかったのか彼女は言葉を続ける。なんだよこの人。

「べ、別に私、においフェチとかじゃないよ!」

聞いてないんですけど!この人、結構な天然だな。

「ずっと......ずっと会いたかった」

!?なんだろう、この感情は......

「私は......私はこれでよかったんだよね。でも、どんなことがあっても私、と、翔和く......んの.....こと......し、信じてっ!......るか......ら、えっと、その......」

とぎれとぎれの彼女の言葉は、意味が分からなくて、分かるわけがなくて、それでもなぜだか俺の心に響いてきて、

「私ね、私、翔和くんの......隣に、いたかった。......ずっと!」

なんでこんなにも言葉が胸にささるののだろう。なんで、なんで、俺は......

「翔和くんは、私のもの、だから........だから......だから........だからっ!」



「-----------------------------」



ガタン、ゴトン、ガタン、ゴトン.......................................



一体、どれくらいの時間が経ったのだろうか。あるいは時間が止まっていたのではないかとも感じられるような長い時間が過ぎたような気がする。


確かに俺は聞いた。けど、けど、なぜか最後に彼女が言った言葉、


ソレダケガ、イマモオモイダセナイ..........



※ ※ ※

「な、なぁ?本当に覚えてないんだよな?」

「うん、だからさっきから言ってるじゃん」

あの時間は何だったのだろうか。ただの夢だったのだろうか。じゃあなぜ俺の夢に初対面の人が出てくるのだろうか。そもそもなんで俺の名前を知ってたんだろうか.......。そんな終わりのない疑問を抱えて俺は高校二年生の始業式を迎える。

「なんか、肩を並べて登校するってカップルみたいだよね」

確かにカップルみたいだな。そうなんだけど、いつもの俺ならこの萌えシチュに間違いなく興奮すると思うんだけど、なんせあんなことがあったあとですからねぇ。

「ってかいいの?俺なんかと一緒に登校して。俺、割と学校で知られてるアニヲタだよ?!」

「......」

「やっぱ、迷惑だよな。ごめん。先、行くわ」

きっと運命の出会いなんて俺にはないんだろう。きっと「萌え」っていうのは二次元にしか........

「なんか言った?」

え、

「ごめん、イヤホンつけてたからなんて言ってるのか聞こえなかった」

「............ぉい......」

それは、ないんじゃないかなぁ。いくら天然でもさぁ~。そこは、「てへぺろ♡」とかしてくれると素直に許せるのに。まぁ仕方ないか.....。

というか、俺は、さっきから女子と話しているのになぜこんなにも落ち着けているんだ?いつもならてんぱっているはずなのに、何だろうこのいやな安心感は?彼女と居ても男女の緊張感が皆無に等しいんだが....。

彼女のキャラが天然と言うほか何もわからないまま、とぼとぼ歩いているといつの間にか学校に着いていた。校門には俺のルーズな心の空気を読まない桃色の花びらが舞っていた......。

「桜、かぁ......」

「桜、だね」



「あのさ、美紅みくはさ.......」

「ん?」



あれ、俺、なんて言おうとしたんだっけ......?





なんで、彼女の名前を知ってるんだっけ......?





題名のとうり高校生である私が書かせていただきました。こんな恥ずかしい文章を載せるのは恐れ多いのですがギャルゲーのシナリオを書く第一歩としてこの物語を作りました。

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