推敲2
前回、一応書き直して思ったことは、「ミキの裸体の描写が物足りない」だった。
けど、投稿予定…もし投稿するならば、なろうのホラーなので、物足りないないと思ってしまった自分の汚れを感じた。だって、大人なんだもん!
しかし、なろうは年齢制限に厳しいらしいので、ポロッと無意識にその部位を書いちゃ罰せらちゃうこと間違いなしだろう。それなら、ムーンに出せばいいのだろうが、あそこは飢えたエロ世界。エロがないのにムーンに投稿するのは、自分はそれでもそういう作品読みますけど、うるさい読者さんはうるさいよね。質問板で聞いている人を見たことありますからね。なんでエロがないのにムーンに投稿してあるんだ!みたいな。
……運営が注意してないってことは、精神的R18は許されているんじゃなかろうか?と私は思いましたけど…
ま、『女神(仮)』はなろうホラーを目指すべく、曖昧なR15で書いてみたいと思います。
まず、前回ので終わり部分とその続きを合わせる。
【蛍光灯の下で艶かしく輝く肌、薄っすら口紅の残ったそこから甘い誘いが聞こえるようだった。
けれども、安東は手を出すことはしなかった。いや出せなかった。この瑞々しく妖しい色香を放つ身体に神々しさを覚え、こ汚い自身に舞い降りた奇跡に思えたのだ。彼女はそう――女神だ。
▶女神は、この身体を拭け、と言った。
安東は、言われるがまま――自身の妄想であるとわかっていながら、湯を沸かし、一番キレイだろうタオルを引っ張り出した。タオルは仕事場から御中元の余りだと言われて貰ったものだった。
じんわりと『加西工業』の青文字が滲みていくのに、幾分申し訳なさを感じ、安東は明日は柔らかいタオルを買って来ようと決めて、タオルを堅く絞った。
ミキは、次の日の朝まで起きることはなかった。】
“▶”のところから続きなのですが……違和感があります。女神が安東に語りかける、というか妄想なのでありますけれど、何かインパクト…いや読んでる人の注目を引きたい。
変態親父の妄想癖が、嗜好が如実に現れるところで“女神はこの身体を拭けと言った”となると、あまりにも簡潔であっさりし過ぎて、そのせいで違和感を感じるのですがどうでしょうか?
【女神は言った。この身体を拭け、と。】
もしくは
【女神は言った。この身体を拭け――と。】
更には
【女神は言った。「この身体を拭け」と。】
3パターン書いてみましたが、本音はどれがいいのかわからない…ついでに加えるなら、“言った。”の次に改行するかどうか。
【女神は言った。
この身体を拭け、と。】
【女神は言った。
この身体を拭け――と。】
【女神は言った。
「この身体を拭け」と。】
…うん。好みの問題かな?って気がします。私は、改行するより一行ですませたいですね。特にカギ括弧を使うやつなら。でも、あまり好きじゃない。それに、ちゃんと対話しているときに括弧を使いたい。
となると、シンプルな一番かちょっと間を取ったような二番。
二番は、ダッシュを使うと響いてる感じがしません?叫んではいないけれども、「ファッ!」っていう……意味不明ですね。息を呑んだとはまた違う雰囲気の文なので、女神が安東を見下してる感、と言えばいいのか…しかし、女神は横たわってる設定にしたいので、見下してるよりもソッポ向いて「さあ、早くおやり」的な言い方にしたい。なので、一番のシンプルな書き方で行こう。
では、決定したので次です。女神のお言葉を合わせて見直します。
【女神は言った。この身体を拭け、と。
▶安東は、言われるがまま――自身の妄想であるとわかっていながら、湯を沸かし、一番キレイだろうタオルを引っ張り出した。タオルは仕事場から御中元の余りだと言われて貰ったものだった。
じんわりと『加西工業』の青文字が滲みていくのに、幾分申し訳なさを感じ、安東は明日は柔らかいタオルを買って来ようと決めて、タオルを堅く絞った。
ミキは、次の日の朝まで起きることはなかった。】
うーん、気に喰わない。
【安東は、言われるがまま――自身の妄想であるとわかっていながら――湯を沸かし、一番綺麗なタオルを引っ張り出した。タオルは仕事場から御中元の余りだと言われて貰ったもので、少し申し訳なさを感じた。
女神の肌を『加西工業』の青文字が這っていく。
柔らかさもない、安っぽいそれで肌が傷付かないよう安東は優しく動かしていった。明日は、タオルを買いに行こう。ふわふわと柔らかい、女神によく合う美しい色をしたタオルを……
▶女神は、次の日の朝まで目覚めることはなかった。】
どうだろう?もう少し言い回しを変えればしっくり来るだろうか。それに、ミキの状態を書くのを忘れていた。
【安東は、言われるがまま――自身の妄想であるとわかっていながら――湯を沸かし、一番綺麗なタオルを引っ張り出した。▶『加西工業』と青文字が入ったそれは、御中元の余りだと言われて仕事場から貰ったものだった。】
↓
【安東は、言われるがまま――自身の妄想であるとわかっていながら――湯を沸かし、一番綺麗なタオルを引っ張り出した。御中元の余りだと言われて仕事場から貰ったそれは、『加西工業』の青文字が印刷されている。ゴワゴワとした▶それに申し訳なく思ったが、いまだビニール袋に入ていたものはそれしかない。誰にも触れられていなく、まっさらなものだ。
▶安東は、溜め息を零し、仕方なく湯に浸した。そして、堅く絞り、畳の上に寝かしたミキの身体を優しく丹念に拭いていく。明日は、彼女に見合ったものを買いに行こう。柔らかで、色鮮やかな彼女だけのものを……
ミキは、次の日の朝まで目覚めることはなかった。】
↓
【安東は、言われるがまま――自身の妄想であるとわかっていながら――湯を沸かし、一番綺麗なタオルを引っ張り出した。御中元の余りだと言われて仕事場から貰ったそれは、『加西工業』の青文字が印刷されている。ゴワゴワとした安っぽい手触りに申し訳なく思ったが、いまだビニール袋に入ていたものはそれしかない。誰にも触れられていなく、まっさらなものだ。
仕方なく、溜め息を零し、湯に浸▶す。そして、堅く絞り、畳の上に寝かしたミキの身体を優しく、丹念に拭いていった。明日は、彼女に見合ったものを買いに行こう。柔らかで、色鮮やかな彼女だけのものを……】
↓
【仕方なく、溜め息を零し、湯に浸した。そして、堅く絞り、畳の上に寝かしたミキの身体を優しく、丹念に拭いていった。〜】
以上。次は、ミキが目覚めてからの話しを考えていきたいと思います。女神だと瞬時に錯覚、妄想、狂信的になっていく若しくはその過程を書いてみたいですが、難しそうですね…
そんな男が振り回されていく様、最低な女を作り出したいが上手くいくだろうか?最低だと理解しつつも従い、ご機嫌をとろうと必死な男――
頑張りどころであります。
何度も読み直すことが大事だと思っていますので、同じような文を何度も載せていますが、読んでいらっしゃる方も、是非!読み比べてただけると嬉しいです。
これぞ、足掻き!
なんて。