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竹取桃語  作者: たくワン
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桃から産まれた少年

連載小説、三作品目になります! 桃太郎とかぐや姫、2つの物語が交差する未来であって昔の話。時代を超えた鬼退治の始まりです。

「ばぁさんばぁさん!! これ運ぶの手伝ってくれんかー?」


「うわ、なんですかその大きな桃」


「川から流れてきたんじゃ、ホントじゃよ」




せーのっ ー ...。




2人でも持ち上がらないので、

諦めて転がしながら家まで運ぶ。


ゴロゴロ ゴロゴロゴロ...


ん、声がしたような、、気のせいか。



ドンッ!



部屋のちょうど真ん中に、桃を置く。


「よっしゃ、ばーちゃん包丁」


「あいよ」


今にも垂れそうなヨダレを我慢して、

じいさんが包丁を握る。


「ほなさっそく、いただきまぁー (ザクッ)」


テッペンから包丁を刺し、下までいっきに降ろす。






「「んぎゃぁあああ!!」」






「な、なんじゃなんじゃ!?」


切った隙間から見えた赤ん坊が

凄まじいスピードで少年へと変貌した。


「え、え、あ、足、足を切ってしもうた、いけるか?」


桃から流れる少量の血。


「あ、ああ...」


それを見たばあさんが気絶して前に倒れたのを、

少年がキャッチする。


「これぐらいの怪我、なんともありません」


少年はばあさんをゆっくりと地面に寝かせた。


「こ、これはいったい...」


じいさんは状況の理解に頭が追いつかなかった。


「ありがとう、助かりました、ですが時間がありません」


「どういうことじゃ、説明してくれ!」


「必ず説明します、御恩は忘れません、だから今は武装できるものと何か食料を頂けないですか?」


「訳ありの用じゃな、そこに護身用の鎧と刀があるじゃろ、持ってったらええ、足を傷つけた詫びじゃ」


「感謝します」


裸の少年は鎧に着替えた。


「ばあちゃん特性のだんごもある、持っていきんさい」


いつ目を覚ましたのか、

ばあさんからだんごを受け取る。


「ワシも歳じゃ、生きてるうちに帰ってきて、なにがあったか聞かせとくれ」


「約束します、必ず」



少年は急いだ様子で、家を出た。



「ばあさんや」


「なんだい」






「長生きは、してみるもんじゃな」


次話の更新は未定ですが、必ず完結させますので、気長にお楽しみください!!! Twitterにて、更新のお知らせをします。

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