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内政野望に燃える転生公爵令息の場合

そう言えばロベルタン公爵家には神童がいるって噂だな。

俺の耳目として放ったメイド隊の1人から神童wの様子を報告させたら…


ベビーベッドの周りに火の玉光の球や水流が一日中グルグルしてたり

近付くと誰でも彼でも見境無くステータスを無理矢理開示されて困るとか、

神童wがハイハイする頃になるには公爵殿の書斎からウチの国の歴史書や

魔法テキストを引っ張り出して散らかしてた困った悪戯坊主だったんだって。

高熱を出したとかが原因の、赤ん坊の頃に前世を思い出して

"オムツで排泄、乳母の胸に吸い付くって!?"とか脳内で絶賛羞恥プレイ開催中とか

それでも"乳母っていってもまだ10代!巨乳ロリたんのパイパイおいち〜"とか

セルフ漫才と性欲全開な幼児の営み全否定な思い上がりも甚だしい

幼児の姿を利用しまくったセクハラ天国な下卑た幼少期を送りましたか(笑)

全世界の健やかな成長過程にある赤ん坊に謝れよw

公爵殿も奇行に走る我が子をネグレクトせずにちゃんと養育してんのに浮かばれねぇな。

そんな風に知識を蓄え、魔力量を増やす努力を人知れず(笑)行って5歳になったら

親に連れられ王城に魔力測定の儀式と、王への目通りに参上って訳ですね。


「ロベルタン公爵家次男、ヒューイット」


魔術士が厳かに取り出す水晶玉、ヒューイット坊を"鑑定"した所

並みの水晶玉じゃ坊やの魔力量を受け切れずに

破裂すると判ってたので特大サイズに取り換えておいたよ☆俺って親切。

もうテンプレの波状攻撃でウチの財政が虫の息になりそう(笑)


ヒューイット坊が全魔力を注ぎ込んで8割、直径5メートルの水晶玉を

用意しておいて正解だったね♪一般の成人貴族でも直径10センチの水晶玉で

十分なんだけどさ、流石はオシメして頑張って魔力量を増やしていた転生坊やだね〜


ギルドに水晶の買い取り依頼を出して、掻き集めたのを魔術士達が錬金術でくっつけて

育て上げ研磨した逸品!それにエーリッヒ君が魔力をたっぷり注いでくれたから

この特大水晶玉は徳用魔力バッテリーとして、王城の地下に設置して

様々な魔方陣や魔道具と、城下のインフラの動力として有効活用される予定です。


「ヒューイット君は優秀なお子さんですね」


魔道士の褒め言葉に公爵殿は上機嫌です、その腕の中の坊やも

得意の絶頂って感じのドヤ顔(笑)


「ロベルタン公爵殿、それでは王国の法により次男殿は王立魔術研究所預かりとなります」


公爵殿も了解してるから坊やを魔術士に押し付けます。


「へ、父上?」


いきなり魔術士に渡された坊やは驚いて父親の方へと振り返る。


研究所所属じゃ無くて預かりなのは、魔術士として教育するんじゃなくて

バッテリーの充電係りとして接収ですw

だって公爵殿、赤ん坊からダダ漏れの異常な魔力と毎日がポルターガイストな自宅に

嫌気が差してたらしいんだもん。

よくもまぁ息子を悪魔の子とか言って虐待しなかったよなぁ〜と感心して

内心を読み取ってみたら、次男が森から瀕死の魔族の子(けも耳美少女)を拾ってから

毎日毎日フラフラと出掛けて、何かしら珍妙な魔道具を拵えては

ロベルタン領の山を吹き飛ばしたり森を焼き払ったりとヤンチャの限りを尽くしてたそうで

頭を痛めていたようだ、もういい加減次男を勘当放逐したいと考えてたけど

合法的に縁切りの出来るこの魔力量測定の儀式までの我慢だと耐えていたらしい。

ただ捨てるより、支度金と定期的な給金の出る接収のが得だしね。



魔力量だけはウチの魔術士長を軽く超える逸材なのが救いだった、

それで王様に次男を国で引き取って欲しいと願い出た訳。

ヒューイット坊やとしては、これからチート魔術士として

けも耳美少女を従えて魔獣狩りしたり冒険したりしてお金を稼いだら

ロベルタン領を再開発して内政チートを目指してたっぽいんだけど…


君は次男でしょ?


公爵殿の跡継ぎには長男君がいます、何の功績も無くいきなり長男君を差し置いて

魔力量だけで次男がロベルタン領の領主にはなれません。

それを高位の魔獣狩りとかファンタジー鉱石の鉱脈を発見すれば

簡単に爵位を授けられるとか勘違いして無い?

あくまで爵位はウチの国に貢献して忠誠を誓ってくれなきゃあげらんないの。

そうホイホイくれてたら権威が下がるし貴族大量発生で国破産するわ!

だからそういった分野ではギルドランクってのがある訳だし。

あ、妙な真似して逃亡されちゃ敵わないって魔術士長さんが公爵殿許可の下

エーリッヒ君に隷属の首輪着けてる、そりゃ領地目当てに長男君に

なんかされたら困るもんね。


上流家庭にはメイドとかの他人の目が必ずあるんだから少しは自重しようよ…

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