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ギルド勤務の元リーマンの場合

学園の食堂で飯食ってたらギルドの買い取りカウンターで事務員をしてるサトシが来てる。

しかも俺に用があるらしく俺を見つけ軽く手を振ってこっちに寄って来る。


「ジョンさん!」


「どうしてまた学園に?」


珍しい、ギルドからの指名依頼とかなら学園ギルド経由で伝えられるから

サトシが態々俺を訪ねて来る理由が判らん。


「実はですね僕、新しい商売を始めまして」


ニコニコと向かいの席に座ると一枚の紙を広げる、汚しちゃマズいとホーンラビット定食のトレイを引いた。


「商売って?ギルドの給料って悪くないよな?」


副業しないとヤバいような懐事情なのかと心配になって尋ねるが、サトシはフルフルと首を横に振る。


「商売っていうのはコレです」


広げられた紙に描かれたのは見目麗しい少年や線の細い男達が集まりキャッキャしてる絵姿。


「何コレ?」


「逆娼館です!」


サトシは男には娼館という性欲を程良く発散する場があるのに女にはそれが無いのはおかしいのではと

鼻息荒く暑苦しく語る、現代日本にはホストクラブや大人なお楽しみ希望だと出張ナンタラなんて

チャラ男が勝手にCEO名乗っちゃってるシャンパングラス片手にチャラポーズ決めてる痛い広告を

見た記憶あったでしょと迫ってきやがった。


「まぁなぁ〜」


「お陰で毎日毎日ギルドの窓口で…」


クッ、と歯を食いしばるサトシは見た目可愛い系の草食だからなぁ、そりゃ毎日ギルドに来る

逞しいアマゾネスなお姉様方からしたら可愛がりたいとチョッカイ掛けるにはピッタリな相手だろう。


「もしかして筋肉ガッチリ系なアマゾネスからのセクハラ避け?」


サトシの好みはツルペタツインテールだからアマゾネスのスキンシップは辛いんだろう、


「何でタダで好き勝手に触らせなきゃなんないんですか!

欲望満たしたきゃ払うモン払って堂々すればいいじゃないですか?

僕だって払うモン払って貰えたら喜んで下の棒だって差し出しますよ」


あぁ…そういやサトシの前世ってばブラック会社に入社して半年、社畜調教の最中に社の構内で暴走した

重機に挟まれたんだか轢かれてコッチに来たんだったよな。

だから社畜としてプライドや世間の常識や倫理を捨ててる所までの教育は済んでるんだけど、

会社に全てを捧げ尽くすまでの躾が仕上がって無かったからタチの悪い銭ゲバ(ロリコン)のままだ。


「…上手くいくといいな」


「コレで儲けが出たらツインテ合法ロリ買いに行きましょうよ、それでロリっ娘天国な店作りましょう!

JKリフレみたいな、それから老け専デブ専ウリ有りメイド喫茶」


異世界でウリ有りなホストクラブ経営の次は濃い性癖の奴等から金を搾り取る算段をしていやがる。


「女ドワーフな、あれの見た目が幼いからって合法ロリ呼ばわりは止めろ…んで

ホストクラブ経営すんだろ?ギルド職員の方ははどうすんだ」


「へ?辞めませんよ、ギルドは副業禁止してませんし

起業なんてギャンブルを前に安定を捨てる馬鹿は居ませんって」


体力だけは自信あります!と言うサトシは俺の趣味の果てに出た頭がハッピーセットな

"マヌケ"なお嬢さんやチャラ男が居たら紹介してくれと、連絡用の魔石を置いて帰って行った。

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