生み出す。
生み出したい。
私は、ゲームと音楽と小説を愛していた。
周りがFPSなど対戦ゲームやソーシャルゲームを好む中、私一人、据え置き機で過去の名作RPGばかりやっていた。
周りが歌詞がユニークで個性的なメロディの曲を好む中、私一人、詩的な歌詞や心の叫びを歌う曲ばかり聴いていた。
周りがライトノベルや、そもそも読まないと言う中、私一人、恋愛、サスペンス、ヒューマンドラマ、純文学、たくさん、たくさん読んだ。
それらを生み出す人たちが、心底羨ましかった。
私は、私を取り巻く友人たちとはどこか違かった。
いや、そう思うのは早計なのだろう。
たかが齢十余年の歳月で得た知識や経験は少な過ぎる。
私をどうか、許してほしい。
ただし、私の目には確かに、彼らが自分より幼く見えていた。
容姿の話ではない。
彼らの価値観は子供じみている。
私は、誰かに対して死ね、などと絶対に言うことができない。
また、死にたい、とも言えない。
彼らは命を軽んじている。
命の重さを理解できていない。
許せなかった。
哀れだ、とも思ったが、自身の、上からものを言う態度が、勝手に嫌になって、結局何も言わなかった。
私は、恥の多い人生を送ってきたと、はっきり言えてしまうだろう。
私は時たま正義感が強いだとか、根っからの善人だと言われる。
違うのだ。
私には何も価値がない。
善行に及べない善人など、筆を忘れた画家の様に、存在する価値などないのだ。
私は、学生であることから、現在は家族、友人、教師、たくさんの繋がりがある。
それらは全て、私が手に入れたものではない。
私は偶然両親のもとに生まれ、偶然同じ学級だった人間と知り合い、偶然学校の教員をやっていた人間と知り合った。
私が、自ら何かを手に入れたことがあっただろうか。
これから大人になるにつれ、私自身のものは何もないわけだから、いずれ私は他者との繋がりを失い、独りになるだろう。世界に忘れ去られることだろう。
私の中で、死とは存在がないことである。
この世にも、人の中にも、記録にも。
私は、死にたくない。
死にたくない。
死にたくない。
だから、私は残す。
私は生きている。
何があろうと、私はここに在る。
誰も見なくともいいのだ。
これは、証明。




