第2話 テレビ番組収録でドタバタ 前編B(AI併用)
ソヨンは、韓国で奮闘中の若手女優。
「未来の大女優」を自称する彼女は、どんな小さな仕事も
「断ったら次がない!」とばかりに引き受けるタイプ。
ドラマのモブ役から地方のトークイベント、果ては怪しい
健康ドリンクのCMまで、スケジュールはびっしり。
過去には、撮影の日程を間違えてダブルブッキングし、
両方の現場が「予算不足で中止」になったこともある。(汗)
まあ、結果オーライということで(^^;)
謎の声:お前、運悪いにもほどがあるやろ!
それでも、ソヨンはめげずに突き進む。
とにかく、ソヨンのスケジュールはびっしり。
休みなんて、ここしばらくご無沙汰だった。
そんなある日、珍しいことに空がソヨンに休息をプレゼントしてくれた。
地域によっては大雨が降り、広い範囲に警報や注意報が発令。
予定されていた撮影やイベントは全て中止か延期が決定した。
「やったー! 久々の休み!」と、
ソヨンは朝からベッドやソファーでゴロゴロ。
テーブルは小さくて丸いので、タブレット端末が精一杯。
ノートパソコンも置けないけど、ソヨンは持っていないので無問題。
※ほとんどのことはスマホで済ませている。
実家に学生時代に使っていたデスクトップパソコンがあるけど、
何世代も前のWind○wsOSのため、既にサポート終了。
男の娘同士の恋愛漫画(18禁につき、一部の文章を別に掲載)を
読み漁り、動画配信サービスでドラマやバラエティを観まくり、
さらにはSNS(そう、Xだよ!)で「いいね」をつけまくる。
ちなみに、ソヨンのXアカウントはフォロワー114人、フォロー514人。
主に懸賞応募(最新型ゲーム機が欲しい。いつかは当てろ!海外旅行)用
のアカウントだが、相互フォローのうち1人がなんと
「認証済みアカウント(青いチェックマーク付き)」のキム・ソヨンさん!
「未来の大女優キム・ソヨンと私・ソヨンちゃんが
相互フォローなんて、すごくない?」と自慢げに語るソヨン。
DMを送ると、なぜか自分から瞬時に返信が来るという謎の現象も。
(ドヤァ!)…アレ?(^^;)
絶対、謎の声のツッコミが入ると思っていたのに、反応がない。
謎の声の主:いや、それどういう仕組みやねん…botやスクリプトの類?
どこからどうツッコんだらええのかもわからんわ!
(ソヨンには聞こえていません)
種明かし(^-^)つ
事務所のパソコンは公式アカウント専用だけど、
ソヨンちゃんのスマホはXの2つのアカウントを切り替えられるのよねー。
間違えて公式アカウントで「フォロー&リポストで~」懸賞に
応募して怒られたこともあるけど(^^;)
よって正解は「自分で自分に返信している」でしたー!イェーイ!
実例をみてみん。
サークルリチルノ、イチルノさん、イソンエちゃん。
謎の声:読み方、間違うとるでー
ゴロゴロしながら漫画を読み終え、スナック菓子の空袋や
ペットボトルが周囲に散乱。部屋はまるで嵐の後のよう。
謎の声:それ、女優のすることちゃうで!
飽きてウトウトしていると、突然スマホの着信音が鳴り響き、
ソヨンは飛び起きた。事務所のスタッフからだ。
「先輩女優のミンジさんが体調不良で、レギュラー出演の番組に
出られなくなったの。同じ事務所の女優がいいって話で、
ソヨンちゃん、代役で出られない?」
「え、いいよ! 任せて!」と、いつものノリで気軽にOK。
なにせ、滅多にないテレビ局の仕事だ。
ちなみに、場所は某テレビ局の「第2スタジオ」。
普段はロケ地直行か第1スタジオばかりで、第2スタジオは記憶にない。
まあ、送迎車が来るんだから、場所の確認は不要よね!
と、呑気に構えていたのが、今回のドタバタ劇の始まりだった。
準備を済ませ、マンションの前で待っていると、送迎車が到着。
だが、いつもの頼りになるベテラン運転手のキムさんではなく、
見慣れない若い男性運転手だ。名前は…聞きそびれた。(汗)
双方同時に「よろしくお願いします」と挨拶し、ソヨンは車に乗り込む。
カーナビの目的地は「第1スタジオ駐車場」に設定済み。
「え、でも第2スタジオって聞いてるんですけど?」
「多分、同じ建物か隣の建物じゃないですか? 隣は第2ビルって名前ですし」
と運転手。
「多分」という言葉に一瞬引っかかったが、ソヨン自身も
第2スタジオの場所を知らないのでツッコめない。
まあ、大丈夫でしょ、と楽観的に考えた。
カーナビの到着予想時刻より少し早く、第1スタジオ前に到着。
受付のお姉さんに「第2スタジオってどこですか?」と尋ねると、
意外な返答が。
「人気番組『隣のスタジオまで歩いてみよう』企画に出演される方ですか? 休みなく歩いても2〜3時間かかりますよ。こちらが地図です!」
「いや、違う違う! その番組じゃない!」
そういえば、そんなバラエティ番組があったっけ。
ソヨンは以前、逆ルート(第2スタジオから第1スタジオへ)の回を
観た記憶がある。おすすめスポットに寄り道したり、
わざと遠回りしたりするので、朝出発して昼過ぎに到着する設定だった。
でも、約束の時間まで1時間を切ってるのに、
2〜3時間もかかったら収録が終わっちゃう!
アスリートならフルマラソンを完走できるじゃん!
絶対、間に合わないよ!焦るソヨン。
すると、送迎車は彼女を降ろすと颯爽と走り去ってしまった。
あとで聞いた話をまとめると、こんなカンジ。
駐車場の一角に若者たちが集まっていた。
「人気アイドルグループでも来るのかな?」と思っていたら、
レース用の特別仕様の車が2台並び、車両運搬車にも何台か積まれていた。
これらのことから彼は「悪天候で峠やサーキットでの収録が
中止になって、ここにいる」と推測。
「誰だか知らないが、オレの運転テクニックの方が上だ!」とばかりに、
駐車場でドリフトを披露し、駐車場を一周(距離的には半周)して戻り、
イキリダッシュからのフルカウンター、S字走行(素人目にはフラフラと
蛇行してるように見えるが、完璧に制御されている)、
最後はドリフトをキメて出口に向かって走り去ったとか。
ナニソレ。
謎の声: 何書いてんねん。作者もわかってへんやろ!
作者:ギク(^^;)
連絡を取ろうにも、いつものキムさんじゃないから
電話番号もメールアドレスも不明。
名刺を渡されていたが、それはスカウトマンが配っているもの。
「キミもアイドルやヒーローになれるかも?
@スターライト・セントマリー・エンターテイメント」の文言のみ。
運転手の名前や連絡先は一切なし。
謎の声:これやと、ソヨンが芸能界入りしても、
彼は成功報酬をもらえまへんで~w(イテッ!)
「すでにプロ(?)女優よっ!」とソヨンは虚空に向かってツッコむが、
状況は変わらない。仕方なくマネージャーにメールし、
事務所経由で運転手に連絡してもらった。しばらくして車が戻ってきた。
急いで乗り込むソヨン。カーナビは随時、最新の交通情報を取得するが、
マップは古いディスクのままで、第2スタジオの改築後の情報が
反映されていなかったことが判明。
やっとのことで第2スタジオ駐車場に到着したが、約束の時間ギリギリ。
「収録が終わったら迎えに来るぜ!」と運転手はまた颯爽と走り去った。
マネージャーに「何やってんのよ!」と怒られたが、
ソヨンは心の中で叫ぶ。「私のせいなの?!」(泣)
こうして、ソヨンのドタバタな一日はなんとか幕を閉じた…のか?
続く後編では、収録中のハプニングが待っている!
謎の声:もうええわ、休ませたれ!