第13話 トラジ(桔梗)湖水競艇場編 その5 パターン2
大浴場に行き、夕食も済ませて館内の案内を見ていると
最上階に気になるものが。ホテルの展望ラウンジ、別名 高級ラウンジ。
ドレスコードが厳しくて、スーツ、ドレス必須では?と思ってたけど
「高級」は店の名前みたいで、客はほとんどラフな服装。
背広を着ていても、ネクタイをしていないとか。
従業員は男女とも普通の喫茶店の制服。
バーテンダーもベスト+蝶ネクタイではない。
最大の違いはウエイトレスのスカートが短かすぎることぐらい。
私だったらパンチラしちゃう〜
謎の声:パンモロや。
黙れ。値段だけは高い、なんてこともなく普通の喫茶店ってカンジ。
ちょっと拍子抜け。山の高台にあるので、1000万ウォンの夜景!
…と期待したけど、山に隠されて市街地の方角がほんのり明るい程度。
曇っているのか月や星も見えない。近くの集落は壁の向こう側になるので
見えない。隣接する公園も不良の溜まり場になったり、
ホームレスが野宿したりするのを阻止するためか夜間は閉鎖。
ライトアップされるどころか、暗闇に閉ざされている。
窓枠には方位や「ソウルはこの方角」や山の名前、標高などが
表示されたプレートがあるけど、外が真っ暗では何の意味もない。
「これじゃあ100ウォンの闇景だよ、トホホ」。
男性客「黒1つ!」。
ブラックコーヒーか黒ビールを想像していたら、
ウエイター「お待たせいたしました。黒ワインでございます」
ブーッ。グラスに注がれる墨汁のような真っ黒な液体。
瓶はさらに黒く、黒い光を放っているような錯覚がする。
なんか書いてあるようだけど異国の文字で読めない。
意味不明で注文する気にはならない。
メニューを確認したら、確かに黒ワインがある。
グラスか750mlの2択で、ハーフはない。
本当の高級店なら客もソムリエ並みの知識を持っていたりするが、
この店ではワインを色で判断して文句を言う客がいたのか
甘口、辛口などと書く代わりに「ほぼ無色透明ですがロゼです」
「ご当地ワイン:ロゼに見えますが赤ワインです」なんて記述も。
一番高いワインは…白、ロゼ、赤、黒を180mlずつ混ぜたオリジナルブレンド(720ml 瓶で提供)。
マスター「当店1番のおすすめです!90mlずつ混ぜた
360mlのハーフサイズもございます(ドヤァ)」。ナニソレ。
逆に、ブレンドコーヒーには✖がしてあって、
代わりにオリジナルブレンドコーヒーがある。
レギュラーコーヒーよりちょっと高い程度(日本円換算で100円差)なので、
注文しようとしたら、衝撃の事実が発覚。
ウエイトレス「お客様に豆の種類や挽き方などを細かく指定していただく
必要がございます!お客様によって、味や風味が異なる、
究極のブレンドコーヒーでございます(ドヤ顔でわざとらしいパンチラ)」
コーヒー通でないと注文できないじゃん!この店はバカか(^^;)
豆の特徴や、挽き方による違いを説明されても理解できないので、
普通のホットコーヒーにする。
「コーヒー1杯に使う豆の量は、たかが知れている」という考えなのか、
最高級の豆を贅沢に使っても値段は変わらないのだとか。
コーヒー通を自称するなら、注文してみる価値はあるかも。
ただし、最大の問題点はこの店が実在しないこと。
コーヒーを飲んでいたら、自称ファンの若いイケメンの男性が
「僕の女王様」と近づいてきた。
コメディアンみたいな派手な色のスーツ。
LEDが仕込んであるようで、時々点滅する。意味不明すぎる。
「いやあ、それほどでも」
「女王様、僕を殴ってください」
「は?」
謎の声:殴ってやれや(パンパーンッ 往復ビンタの音)イテー!
いや、ワイじゃなくて…(バキッ アッパー)
そっちの女王様かい(^^;)私にそんな趣味はありません!
でも、彼は「僕の名前はキム・オクナム(金 玉 男)です。
殴ってもらえる日まで永遠に待ってます」だって。
たぶん偽名だろうけど、尾行、つきまといなどのストーカー行為は嫌だし、
サドマゾ逆転してどこかに監禁されて「お前は今日から俺の奴隷だ」
はもっと嫌だし。ここで葬っておくか。
キムよ、待ち時間はゼロよ。覚悟はいい?
頭の中でゴングが鳴って、ソヨンのキム蹴り(金的攻撃)がさく裂。
彼は願いが叶って満点の笑みを浮かべながら意識を失って昇天。
ラウンジのマットに沈む。頭の中でゴングが鳴り響く。
が、同時にソヨンのスカートが脱げ落ちる。
下は見せパンのつもりが、生パンツw
幸い他にマゾはいなかったみたいだし、
「無関係なキムさんまで巻き添え」現象も起きず。
スカートを直し、とっとと会計を済ませて退散。
ロビーでボーっと立っていると、視線を感じる。
小さい男の子が私のスカートの中を観察中。
父親と思われる男性が走って来て「やめなさい!すいません、うちの子が…」
と言いながら、スマホをスカートの中に差し込んでパシャ!ん?(・・;)
子供に「直接見るのは危険だから、これで観察しなさい」
と言ってUekusaブランドの手鏡を渡し、
「早速Xに投稿だ。#ミニにタコ #一般女性 #パンツ
これはバズるぞ(^^)ノシ!」とつぶやいて、子供を置き去りにして立ち去る。
一般女性じゃないー!ミニにタコってなぬー?
バズる前に炎上して凍結されてしまえ!
謎の声:炎 VS 水はいいが、炎の魔法と氷の魔法を同時に発動したら
アカンで。某RPGやと水蒸気爆発を起こして敵も味方も全滅や!
意味不明なので無視。
しばらくして、今度は母親と思われる女性が子供を迎えに来たので
ヤレヤレと思ったけど、期待は一瞬で粉砕される。
男の子が大声で「お姉ちゃんのパンツ、ピンクだった―!」
母親「縞々がいいよね」
男の子「僕は水玉がいい」
恥ずかしいからやめてー(><)
キッズコーナーの丸いクッションを重ねてイス代わりにしたものに座って、
ドヤ顔モニターでニュースや天気予報を見ていた。
それらが終わってしばらくすると、懸賞企画の案内。
「懸賞大好き」ソヨンは史上最速(本人談)で反応。
URLやQRコードが表示された瞬間にスキャン。
だが、これが難易度ゼロの珍問題。なになに…
「究極のバラエティ番組からの挑戦状。女優Sに起きるハプニングは
次のどっち? A 頭から水をかぶる。B スカートが破れる」
ズコー。これ、応募者全員正解になるやつ―。私はずっこけて転落。
「クッションがソヨンに座っている」謎シチュエーションが完成。
ソファーに座っていたら、ソファーの下敷きになって
「助けてー!」と叫んで笑いものになってたかも。
周囲はAだ、Bだと騒いでいて、こっちを見てなかったのでセーフ!
(作者:それはどうかな)
謎の声はBで応募しろやと言うけど、思い出すだけで恥ずかしいので
Aを選択して応募完了。当たるといいな(^^)ニコ。
結局、番組終了までロビーにいたけど、
誰も「ここに女優Sことソヨンがいる」と気が付かなかった。
そろそろ寝るか…
部屋に浴衣や寝巻きは置いていない。
レンタルがあるかどうかもわからない。
フロントに確認するのも面倒だし、
疲れて眠いので下着+ブラウスで寝る。
zzz ムニャムニャノシってなぬ? 見てぬぇって何よ!(共に寝言)
やめてー→ブーや、ラジオの息の根を止めた→なぬぴーの歌、
頭から水をバシャーッ!を夢の中でも見て飛び起きたら、
シングルベッドから落ちていた(^^;)




