第7話 ソヨンのキム蹴り伝説
変質者に金的の元ネタはレディコミの読み切り漫画。
マダムの攻撃!
ワン 顔に回し蹴り
ツー 顎にアッパー
スリー 金的キックでKO
変質者はエレベーターのかごに沈む。
ソヨンはキム蹴りの伝説を持つ女。
彼女の必殺技(と本人は信じて疑わない)は、
敵を一撃で仕留めるどころか、いつも自分にブーメラン直撃の自爆技。
キムさん(被害者)は中ダメージ、
周囲の巻き添えキムさんたち(なぜか複数いる)は小ダメージ、
そしてソヨン自身は…服が破れてパンツ丸見え、羞恥心で悶絶、
物理的に倒れることもある大ダメージ。
まさに「キム蹴り=究極の自滅奥義」である。
ある日、ソヨンの住むマンションのエントランスに貼り紙が。
「変質者に注意!」とデカデカ書かれ、
似顔絵付きで「自称:キム(偽名の可能性あり)、
特徴:コートの下は全裸の、典型的な露出狂」とある。
ソヨンは「そのうち捕まるでしょ。私には関係ないわ」と一笑に付す。
だが、彼女の人生、確率ほぼ0%の出来事すら100%「絶対に起きる」
呪われたフラグ体質。謎の声が脳内に響く。
「フラグたっとるで、ソヨンちゃん…」
運命の日はやってきた。マンションの廊下で、
例の「キム」とバッタリ遭遇。コートをはだけさせ、ニヤリと笑う変質者。
だが、先に悲鳴を上げたのはキムの方だった。
ソヨンの超ウルトラスーパースペシャルキム蹴り!
普段なら左右に微妙にズレることもあるその一撃が、
今回はなぜか完璧に急所を直撃した!
「グハッ!」と白目をむき、泡を吹いてキムは一撃KO。
見事、変質者を撃退!…と思いきや、ソヨンの運命はここからが本番。
キム蹴りの衝撃で、彼女が着ていた韓服のチマの紐がほどけ、
落ちて砕け散る(物理的にどういうことかは聞かないで)。
ソヨンは倒れる寸前に無意識に壁の非常ボタンをポチッ。
たちまち住人たちが集まり、彼女のパンツをガン見。
誰が通報したのか、警察官も駆けつけてきた。
ここでようやくパンツ丸見えなことに気が付く。
ソヨン、顔から火が出る思いで硬直。
一方、キムは意識を取り戻すや否や問答無用で現行犯逮捕。
警官の無線からは「キムナントカと思われる男の身柄を確保」との声。
どうやら名前は本当にキムだったらしい。
ソヨンは事情聴取だけで解放され、「やれやれ、終わった…」と
胸をなでおろす。が、人生はそう甘くない。
謎の声が囁く。「させへんよ、ソヨンちゃん…」。
実は、破壊した韓服は個人撮影会用のレンタル高級品。
このレンタル衣装店は韓服専門ではなく、異国の民族衣装なども扱っている。
弁償を求められたソヨン、別のチマチョゴリを選んだが、
なぜかチマは渡されず、チョゴリとショーツだけを渡される。
「ショーツはサービスです。買取扱いにさせていただきますので、
ご返却は不要です」。
こうして彼女のドジパターンの新作が誕生した。すなわち
寝ぼけて鍵を持たず外に出て締め出され、チョゴリ+下着姿で立ち尽くす。
撮影会当日、ソヨンは「水着+チョゴリでキメる!」と意気込むが、
色が似ていたせいで下着+チマチョゴリで登場。
後半は「インナーは水着」のつもりでチマを脱いだため下着+チョゴリ姿に。
公開歓迎設定の写真と動画がネットにアップされ、案の定大炎上。
ソヨンは作者に「責任取れ!」と凄んだが、
作者は「俺はイだからセーフ」とヘラヘラ。
しまいには「いざとなったらメガンテ唱えて全員消滅や!
俺も消えるけどな!」と意味不明な開き直り。
謎の声が冷静に突っ込む。「何の解決にもなってへんで…」
こうして、ソヨンのキム蹴り伝説は、
また一つ新たな自爆エピソードを刻んだのだった。




