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君は何の勇者?  作者: はりまる
8/34

8話

――――――――――――――

|グリー・フォンド・アレウス 10

|魔法適性 無         

|職業適性 __勇者      

――――――――――――――


グリー「無し…?」ふと見えた文字に驚きを隠せなかったグリー。


教会員「確認が終わりましたら、ご退出ください」


グリー「はい…」


グリーは肩を落とし、部屋を出、教会も出る。


家に帰る足取りは重く、帰る頃には太陽は翳っていた。



グリー「ただいま…」


母「グリー?どうしたの?」


父「途中で何かあったのか?」


グリー「やっぱり僕は母さんと父さんの子供じゃないらしい…ましてやドリー兄さんの弟でもなかったみたいだ…」


パリンッと音を立て母さんが持っていた皿が割れる。



父「話を聞かせてもらってもいいか?」


グリー「ごめんなさい。今話す元気がない…」


父「そうか、ご飯はどうする?グリーが好きなものばかりだぞ?」


グリー「食欲がない…母さんごめんなさい…」トボトボと自分の部屋へ歩いていく。


母さんの泣き声が僕の身体をさらに蝕んだ。


グリーも自分の部屋で泣き崩れ、涙が枯れた後はそのまま寝入ってしまった。



次の日、グリーは外に出る勇気が無くなった。まさか魔法適性が無いなんて。これまで頑張ったのには意味があると自

分に言い聞かせ続けてきたが、それも虚しくおわった。


母は無理矢理出てこさせようとはせず、部屋の前へ食事を置く。


そんな優しさにも自分の虚しさも相まり、涙が止まらなかった。


そんな日の夜、また森の動物が暴れているらしい。また父は討伐隊に組み込まれたらしい。


父は家を出る前にグリーに言葉を残した。


“お前は何があっても俺たちの子だ。ドリーもグリーも大切な家族だ。それは俺たちが一番知っているはずだ。母さんあ

の後ずっと泣いているんだ。お前が泣き止ませてやれよ。帰ってきたら話聞いてやるから”


父は家を出て、討伐に向かった。


父の言葉が心底響いた。再び足に力を入れ、部屋を出る。


母がいる元へ。話をしてこれからのことを色々話そう。



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