32話
―職員室―
グリー「失礼します。コクロー先生いらっしゃいますか?」
「コクロー先生ならもういないよ」
グリー「え?そうなんですか?」
「グリー君だね、君なら大丈夫だろう、からってもう帰っちゃったよ」
グリー「はぁ…わかりました。失礼します」
扉を閉め、帰路に着く。
グリー「よくわかんないや」
―
グリー「負傷者専用のご飯なんてあるんだな…」
消化にいいものの詰め合わせというのだろうか。これを食べているところを見られるだけで少し恥ずかしく感じるのではないだろうか…
「へぇ、君負けたんだ」
グリー「カドウ先輩…」
カドウ「それ薄味にしては美味しいよね」
グリー「は、はぁ…」
カドウ「見られて恥ずかしいとか思ってる?」
グリー「はい…」
カドウ「そんなのは強いと思ってるだけの人間よ」
グリー「というと?」
カドウ「それを食べているということは負けたという証拠かもしれない。でも挑戦した証拠でもあるの。それを恥ずかしがって食べているようじゃいつまで経っても強くならないんじゃないの?って話」
キカン「カドウは下級生の時ほとんど毎日食べてたしね」
カドウ「だってこれ美味しいし」
キカン「美味しいのは知ってるけど、毎日はちょっとねぇ」
カドウ「週5位だけだし」
キカン「はいはい」
グリー「キカン先輩も食べたことあるんですか?1位なのに…」
キカン「学校の1位じゃないからね。あくまでも中級生の中で1位ってだけ。上級生には10番目にも勝てないわ」
グリー「カドウ先輩よりも強いキカン先輩より強い…?」
カドウ「何を考えているのかわからないけどそれだけこの学校が凄いってこと」
キカン「前半ビリが後半になって巻き返した例を短で見ているから嘘とは言えないわ」
グリー「僕ってまだまだだったんだなぁ…」
カドウ「当たり前でしょ。自分が特別だなんて思ったことないわ」




