31話
グリー「あれ…ここは…」
見知らぬ部屋の天井を見て起きあがろうとすると、身体に痛みが走る。
グリー「いったぁ…」
「あら、起きたの?」
グリー「ここは…保健室?」
「そう。戦闘服があって良かったけど、無かったら内臓ぶちまけてたかもね」
グリー「うわ、真っ青だ」服を捲り上げる。
おそらく一発だけなんだろうが、鳩尾の辺りが変色している。
グリー「また負けたのか…」
「知らないけど、死ぬのだけはやめてねー」
グリー「頑張ります。…あいたた」
「内臓に問題が無かったとはいえ血流が一時的に遮断されたようなもんだからね、気をつけるんだよ。あとこれ、飲み薬出しておくから」
グリー「あー…これまずいやつ…昔飲んだなぁ」
「これは私オリジナルの薬。不味くなんかないよ」目の前で飲み干してみせる。
グリー「ありがとうございます…」
「あ、一応コクロー先生職員室にいるから、挨拶だけしておきなよ。あんたが起きないとあの先生も帰れないんだから」
グリー「ご迷惑をおかけしました」
「死ななければ問題ないわ。今のうち青春しておきなさい」
グリー「失礼します」
「はい、気をつけてねー」
―
「ほら、元気になっただろ?気にしすぎなんだって」
デリオン「本気で殴っちゃったから死んじゃったかと思って」
「誰が戦闘服作ったと思ってるんだ。ダリオンの本気でも即死にはならないだろうさ」
デリオン「はぁ…よかった」
「ったく、あやつの弟子と言う割には臆病だな」
デリオン「あの人とは頭の出来が違うの」
「はいはい、あんたがここにいると私も帰れないから早く帰ってくれるかい?」
デリオン「全く、生徒をあんた呼ばわりだなんて」
「どうでもよい。ほら。帰れ」
デリオン「わかったわよ、帰るわ」
「青春してこいよ〜」
デリオン「そんな仲じゃないから!」
「ほれほれ、さっさと帰れー」




