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君は何の勇者?  作者: はりまる
29/34

29話

朝起きると昨日の疲れが嘘みたいに無くなっていた。


グリー「本当にちゃんと言えばご飯をその人用に作ってくれるんだな…助かる」


戦闘服を着て制服を詰める。



ハオリ「あら、治ったみたいね」


グリー「君のおかげで夜ご飯に間に合ったからね。無事復活したよ」


ハオリ「それじゃ遠慮なくできるね」


グリー「どうぞ」


コクロー「それではハオリ対グリー5点がけ勝負始め」


ハオリはボクシングスタイル。


それに蹴りが混ざってくる。ヴェルよりやり難い。


拳を避ける先には蹴りがあり、蹴りを避ける先には拳がある。


捌き切るにはなかなか難しい。振りが大きいものは避け、捌ききれない攻撃は甘んじで受け入れる。急所に

は入らないように捌く。


ハオリ「なかなか上手くいきませんね」


グリー「そんな上手くいかれちゃ困るんだけどね」


ハオリ「呼吸を乱さず5分間捌かれるとは思わなかったです」


コクロー「戦闘終了、引き分けにより点数移動なし。それでは握手を」


ハオリ「今度は本気でやってもらうから」


グリー「なんのことかな?」


ハオリ「ふん」腕を組んで歩いていく。


グリー「コクロー先生、今日も特別授業はしてもらえないですか?」


コクロー「もう少し体を鍛えてから来てください。一週間に一回です」


グリー「わかりました…」


コクロー「あなたは手加減などをしている余裕がないように思えるのですが」


そういい、先生は教室へ向かう。


先生が放った言葉が心に突き刺さった。


グリー「あれで手加減に思われるのか…割と頑張ってたんだけどな」


無意識に手加減をしていたみたいだ。


自分では気づかないうちに…女性だからだったのだろうか。


グリー「甘さは捨てなきゃ…カドウ先輩にも勝てない」


更衣室で戦闘服を脱ぎ、制服に着替える。


教室に戻り、授業を受ける。


コクロー先生の授業は至ってわかりやすい。


面白いことを言っているわけではないのに、どんどん身に染みていっている様に感じる。


あっという間に1日が終わってしまった。


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