14話
グリー「幻術内で死骸を見つけ出すのは不可能。木を切り倒す」
隠し持っていた折り畳みの斧を出す。
グリー「自分で開発しておいてよかった。いずれ森に来ることになるとは思ったから作っておいたけど、まさか役に立つとは思わなかった」
全力で切りつける。流石に一発では倒れないが、4分の1くらいは切れ込みが入った。そのまま続ける。
20分もして周りの木もだいぶなくなった。
グリー「まだ解けないみたいだ…」このままでは受験に遅れてしまう。
目の前には大きな木。これを倒せば色々壊れるだろうが…仕方ない。
助走をつけて全力で切り掛かる。
大きい衝撃が…来なかった。
幻術は解けたみたいで周りに知らない人がいる。これはやばいかもしれない。
人なんだろうか…見たことのない種である。
グリー「あなたたちは…?」
?「我々はこの森に住む者だ」
グリー「この森は侵入禁止ですが…」
?「それは下等な人間風情が決めたことだ。我々には関係ない」
グリー「幻術はあなたたちが使用しているのですか」
?「この窓わしは森自体に備わっているものだ」
グリー「僕は武術学園に向かわなければなりません。先に行かせてもらってもいいでしょうか」
?「一つ条件がある。ここからは出してやる。その代わり、ここのことを絶対に他言するな」
グリー「出していただけるのであれば…」
?「それでは契約だ」目の前に魔法陣が現れる。この魔法は契約魔法で裏切れば死という。
グリーは目を閉じ、左手を出し、魔法陣へ手を入れる。
グリーが再び目を開けた時は森から脱出していた。武術学園へはあと2日間くらいだろう。
見たことは決して他言しないと決意し、学園へ向け走り始める。
走り、食い、寝、走る。
二日後に無事武術学園のある街に着く。武聖ダオリンからの名前を取ったのか、ダオリン街と言われている。
衛兵「受験希望か?それであるならば早く行け。もうすぐ終わってしまう」
グリー「はい!ありがとうございます!」
衛兵「ここをまっすぐ行けば学園に着くから右側にいる受付の人に言え」
グリー「ありがとうございます!」
グリーはまた走る。
衛兵「これで受験生は最後か…」扉を閉める。定員に達したら閉まる決まりであった。




