10話
次の日父は帰ってこなかった。
グリーは父に自分のことをすぐに話したかった。
だが、まだ出てはいけないと母さんに言われ、父さんの帰りを待った。
また次の日、今度は父さんが帰ってきた。
しかし今度は重症で息も絶え絶えでいつ死んでもおかしくないと。今回は傷者は多かったものの父さんが引き受け、こ
となきを得たらしい。同じような父さん仲間がずっとお礼を行ってくる。
父さんをベットに乗せ、話す。
グリー「僕ね、悪者を倒す職業になれるらしいんだ。魔法適性のところが無って書いてあって落ち込んでいたんだけど、
僕これから頑張るからさ、頑張るからさ、生きていてよ…父さん…」
父「そう…か…、よかった…な…、だから…いっただろ…?おまえは…おれたちの…こどもだ…って…」
母「まだ早いわ。グリーが成長していく様子を一緒に見守りましょう?ねえあなた?」
父「あ…俺も…そう…したかった…なぁ…」目から涙が落ちる。端からスーッと。
グリー「父さん?ねぇ、父さん?」身体を覆うように身体を寄せる。
母「まだ…まだ早いわよ…」母さんの声も涙ぐむ。
父「おま…えら…と、か、ぞく…でよ…」言葉を語り切らないまま途切れる。
グリー「父さんー!」
―
グリー「父さん…父さん…」
母「あなた…」
?「ん…」
グリー「父さん…?」
父「体が痛くねぇ…?」
母「え?これって何?」
父「わからねぇ、傷が全部消えている?」
母「これは奇跡なの?」
グリー「っとおさん!」
父「グリー、迷惑かけたな。この通り俺はまだ元気みたいだ」
母「あなた…」
父「悪かったな、お前を残していっちまうところだった」
母「あなた…!」
父「こいよ」
グリー「父さん!父さん!」
母「あなた!あなたぁ!」




