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出会い

翌日

「起きろ~もう時間だぞ~」

「なんだよお父さ...そうだった!!!」

俺は急いで身支度をして出掛ける準備をした。もちろん、魔法剣を持って。

「今日は少し遠回りしていくぞ、魔法剣がどんなものかも使ってみたいだろ?」

「うん。お父さんの魔法剣はどのくらい強いのか試して見たいね。」

俺はそう言って魔法剣の柄頭を触った。

「それじゃマイハニーぃ!少し出掛けて来るねん!」

「行ってらっしゃい!ダーリン!」

朝からどうやったらこんなに元気が出るのか。

「ガチャ━」

「んじゃあ経路を教えるぞ。師匠は現在『悲願の森』にある小屋に隠居している。普段ならモンスターと会わないためにここから真っ直ぐに進むとあるトロッコに乗るんだが今回は迂回して行くぞ。」

「分かったよ。」

そして、父が言う師匠の元へ向かった。

「そうだ!久しぶりに師匠に会うからウイスキーでも買っていこう。師匠は酒が好きなんだよ。」

「へぇ...師匠様ってどんな見た目なの?」

「んー...見た目は身長170後半ぐらいの爺さんって感じだが...喧嘩を売るのはやめとけよ。戦いに関してはめちゃくちゃ強いからな。」

「そんなに強いんだね。師匠様は。」

少し話しながら道を歩いているとゴブリンの群れの出会った。

「あれ、ゴブリンの群れじゃないか?」

と父が言うとゴブリンの群れはこっちを見て、襲いかかってきた。

「ヘヘッ、ヒサシブリノニンゲン!」

俺はすぐに鞘から魔法剣を抜き、魔力を込めた。

「急に現れて挨拶もしないなんて悪いヤツだ!この魔法剣カクヅチで葬り去ってやる!」

「ダサいぞ、その名前。」

「お父さんそれ今言わないで!」

「オマエラ、ソンナニナカガワルイノカ?ケドソレハカンケイナイ。ココデヒキサイテヤル!」

「「うるさい!!!」」

俺はカクヅチ、父は拳でゴブリンを倒した。

そしてゴブリンと交戦して10分たった頃。明らかにオーラが違うゴブリンが現れた。

「これさ...多分群れのボスだよね?」

「あぁ...そうだな。俺は周りのゴブリンを倒す。アルガドは群れの親玉を倒してこい。その剣なら簡単に倒せるだろ。」

「えぇ...それって普通父さんがやるんじゃ...」

「俺は鍛治職人だ!剣や防具を作ることしか出来ん!だから頼む!」

「分かったよ...」

父がゴブリンを殴り倒しているのを横目に俺は、親玉の方へ向かった。

「グゥオォォォォォォォォォォ!!!!!!」

親玉が雄叫びを上げた。

「うるさいなっ!これでも喰らえ!」

俺はそう言い、横に薙ぎ払った。だが親玉はまだ生きている。

「ゴブリンめ...意外としぶといな...…しょうがない。体重軽化ウェイトライト!!!」

体重が軽くなって跳躍力が上がった。俺は思いっきり飛んで剣を構えた。

雷轟らいごう!!!」

そう叫び親玉の脳天目掛けて切りつけた。

「ゴゥワァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」

そう聞こえた気がするが地面に着地した時は親玉は骨だけになっていた。

「ん...なにか落ちているな。なんだろ」

俺は落ちていた指輪を拾った。

「お父さん~結婚指輪落とした?」

「いや、俺は落としてないが...どうしてだ?」

「なんか指輪落ちてたからさ。」

「あぁ、それは多分戦利品だろ。つけてみればいいんじゃないか?」

「うん。つけてみる」

俺は利き手じゃない左手の中指に指輪をはめた。

「んー...なんも変わんないな...」

「まぁ、のちのち分かるんじゃないか?とりあえず続きだ続き!行くぞ!」

父がそういい歩き始めたのを見て、俺は急いでついて行った。道中、隣街の酒屋にある高いウイスキーを買って行った。

そして森へ入り小屋へ着いた

「さて...着いたぞ」

「本当にここなんだね...?」

目の前には物凄くボロボロな小屋と誰も使ってなさそうな鍛冶場があった。

「お父さん。疑ってるわけじゃないけど実はもっと先に引っ越したとかじゃないよね?」

「いやいやいやいやいやいやいやいや...」

「ガサガザ...」

なにか物音が聞こえた。

「ピュィイイイイイイイイイイイイイイン!!!」

金属音みたいな咆哮と共に龍が現れた。

「あ...あれってさ...まさかだけど...金龍きんりゅうじゃないよね...?」

金龍きんりゅうだぞ。」

終わった。金龍きんりゅうは龍の中でも弱い部類に入るが腐っても龍だ。都市ひとつは破壊できる。

破滅火炎球ルインフランマ

そう聞こえた。目の前には黒い炎に焼かれている金龍きんりゅうの姿とそれを見て酒を飲んでいる爺さんがいた。

「グビッ...ったくここに来る時は連絡鳩で連絡せぃと言っただろうが馬鹿者め...」

「息子が師匠に会いたいと言いまして...」

言った記憶がない。

「それで連絡しない理由になるか?...まあいい。」

そういうと爺さんはこっちを見た。

「え...嘘だろ...」

俺は驚いた。多少歳を取ってるものの、俺の憧れている人に非常に似ているのだ。

「ワシの名前はシグルズ。一時期グランツェロ...だっけ?と名乗ってSランクになった元冒険者じゃ。」

「えええええええええええええええええ?!?!?!」

「この方が俺の師匠だ。」

「お、この子がお前の息子か。」

「そうですよ。それで少しお願いがあるのですが...」

「なんじゃ?」

「この子を弟子に取って欲しいのです。」

取って貰えるわけが無い。

「んー...いいよ?」

軽いノリで承諾してくれた。

「じゃが...」

「はい...?」

「この子とワシを一旦勝負させてくれんか?どのくらいの実力か見てみたいんじゃ。」

「わ、分かりました。ほら、行ってきな」

俺は緊張のあたり体が上手く動かなかった。なんせ憧れの人と会って急に弟子入りするための戦いをするからだ。

「おう、名前は?」

「あ、アルガドです!!」

「よろしくなアルガード」

名前を間違えているがそんなのはどうでもいい。

「あ、貴方に会えて光栄です!」

「そうかそうか。可愛らしいヤツめ。」

シグルズはそう言いながら剣を構えた。それを見て俺も剣を構えた。

「それじゃ...始めるかの」

「よぉい...はじめェ!」

今、戦いが始まった。

読んでいただいてありがとうございますm(_ _)m

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