第5話 依頼を受けてみよう
今日はランクを上げる為に討伐しようと思う。
朝にギルドに向かった。
「おはようございます。ユウトくん!今日はどのようなご用件でしょうか?」
「おはよう。ケーナ!昨日は世話になった。今日は依頼を受けに来たんだけど何かある?」
「そうね…ユウトくんは、まだFランクなので簡単な依頼が良いですね。ゴブリン討伐や薬草採取等、どうですか?」
「それを、お願いします。!」
俺は簡単な依頼を受けギルドを出て街の外に来た。
とりあえず森の方に向かった。
森に入ってウロウロしてると、ゴブリンに遭遇した。新しい武器の具合いを見ながら、
ゴブリンを10匹ほど適当に狩ってると…
「ウサギ?」
あれは、ホーンラビット。初めて見る魔物だ。
体長は中型犬くらいのウサギだ。
耳が角のように硬くなり、それで攻撃してくるウサギだ。
肉は一般的に食べられてる肉で、毛皮も売れる。
10匹程のウサギがぴょんぴょん跳ね回ってこちらを窺ってる。
俺に気づいて向かってくるホーンラビットを躱わし、剣で首をはね飛ばした。残りのホーンラビットも次々と襲いかかってきた。同じように首をはね飛ばした。
そのまま血抜きをして毛皮を剥いだ。
本を見ながら初めての解体で難しかったけどキズをつけないように丁寧に剥いだのだが、
解体するのに、かなり時間かかったので帰りながら薬草を探した。
俺には物品鑑定があるので、薬草はすぐ見つかり20個ほど採取してギルドに戻った。
ケーナのカウンターに向かうと…
「ユウトくん。お帰りなさい。どうでした?」
「戦闘は問題ないが解体って面倒だな!」
「そうですね。解体は慣れというか、練習するしかありませんね。後はギルドに頼むか、解体の依頼する方もいますが金額が合うかどうかですね〜」
なるほど、依頼する手もあるんだな。ギルドの場合は買い取り金額から解体手数料が引かれる事。
依頼の場合は、解体が上手な人に頼まないと買い取りの金額が下がって揉め事になる等、話をしながら今日倒したのを出した。
・ゴブリン10匹
・ホーンラビット10匹
・薬草20個
を出した。
ゴブリンは討伐部位と魔石で銀貨1枚 × 10 = 金貨1枚
ホーンラビットは肉と毛皮で金貨1枚 × 10 = 金貨10枚
薬草は銀貨1枚 ×10 = 金貨1枚になった。
1日で12万って冒険者スゲーな。日本じゃ考えられんわ…
「こちらが支払い金額です。それとユウトくんはEランクに上がります。おめでとうございます!」
ケーナにギルドカードを渡し更新してもらうと、ランクEと表示されてるのを確認して
「ありがとう」と答え宿に戻った。
ここ数日依頼を受けて、剣や魔法の練習していた。
今日も依頼を受けて森の中に入るとゴブリン、ホーンラビット、オバケキノコ、ウルフなどを発見しては討伐を繰り返し戦闘していたのだが、剣に血が付いたりすると切れ味が悪くなるんだよな。と考えていた時、
剣に魔力を流せないかと思い、剣に魔力を集めてみた。すると剣が、薄っすら光ってるように見えた。
試しに木を切ってみるとスパッと切れた。
「なんだこれ、豆腐切るみたいにみたいにスーっと斬れる。」
そのまま木をスパッスパッと斬って楽しんでると森の奥の方に来ていた。
「随分と奥まで来たようだ。」
ふと、周りを見てみると、こちらに近づいてくる気配を感じた。
俺は警戒しながら、ジッと辺りを見るとシルバーウルフの群れに囲まれてた。
「あれはシルバーウルフか?」
シルバーウルフは群れで行動し集団で攻撃してくる為にCランク上位の魔物だ…ヤバイかも
見ると13匹くらい居た。集団で攻撃される前に…
俺は「先手必勝」とウィンドカッターを10発放ち、近くにいた4匹がウィンドカッターで死んだ。そのまま駆け寄り3匹を斬り伏せた所に、4匹が左右から同時に襲いかかってきた。爪やキバで攻撃してくるのをで躱わしながら、バックステップして剣を振ろうとした時に背後からキバを剥き出しに口を開け襲いかかってきた。
「ちっ…」俺は咄嗟に剣を突き出し口の中に刺したが体勢を崩してしまう。
そこにシルバーウルフが追撃を仕掛けてきたが、なんとか横に躱して「ファイアボール」と唱えるが、シルバーウルフはその攻撃を簡単に避けてしまう。
さらに俺は「サンダー」3発を唱え今度は当たった。サンダーで麻痺してる隙を逃すわけもなく俺は体勢を立て直して3匹の首を切り飛ばした。ダメージこそ受けてないが面倒い…
残り2匹後ろに居るのがリーダーぽい…
シルバーウルフの素早さを考え遠距離攻撃は無理そうなので、剣を握りしめ一気に接近して1匹を仕留めた。そこにリーダーが正面からキバで攻撃してきたが喉を切り裂いた。
「ふぅ〜!さすが群れで行動するだけあって手強いな。」
疲れたのでシルバーウルフをそのままアイテムボックスに入れてギルドに戻った。
「ユウトくんお帰りなさい。今日はどうでした?」
「今日は、シルバーウルフの群れに囲まれて参ったよ。」
「えっ…シルバーウルフの群れ?大丈夫ですか?怪我してないですか?」
「怪我はしてないから大丈夫だよ。」
ケーナが突然カウンターから出て来て、俺の身体をペタペタと触りながら聞いてくる。
俺の返事を聞いて安心すると「はっ」と自分のしてる事に気づいて、顔を赤くしながらカウンターの中に戻った。俺はアイテムボックスから13匹のシルバーウルフを出したら凄く驚かれた。
それとここ数日の依頼と今回のシルバーウルフ討伐でDランクに上がった。
ケーナにシルバーウルフの買い取りと解体も頼んだよ。だってめんどくさいんだもん…