第2話 初めての戦闘
白い輝きが消えて行き目を開けると、左には森、右には草原、そうな場所に俺は立っていた。
見たこともない景色、来たこともない場所。
俺は本当に異世界に来たんだな。新しい人生にワクワクしていた。
まずは状況確認だな!こいうときは
【メニュー】?
【ステータス オン】?
【ステータス オープン】
「おぉ...なんか出た!」
名前 : カガミ ユウト
年齢 : 18歳
種族 : 人間族
職業 : 村人
→次←
「へぇ...こんな風になってるのか!」
「ん? 次?なんだこれは」
ーステータスー
生命 : 9999/9999
魔力 : 9999/9999
筋力 : 999
物耐 : 999
器用 : 999
敏捷 : 999
魔耐 : 999
幸運 : 999
スキル :
〈錬金術〉〈物品鑑定〉〈空間魔法〉〈アイテムボックス〉
〈全属性魔法〉〈言語理解〉〈女神の加護〉
「えっ...? 全部カンストしてるじゃねーか。どんだけだよ。女神の加護スゲーな!」
俺ってこの世界じゃアレじゃね?
まぁ楽出来るなら良いか!
まずは、飛んだり走って身体の状況確認した、スゲージャンプ力で身体は軽くて全然疲れない。
さて、近くの街を見つけて情報収集だな。
そのまま歩いてると。森の方から何か見えた。
見てるとモンスターが2匹居た。アレはゴブリン?
「おいおい! 武器もなしに、いきなり戦闘かよ!」
向こうも俺に気づいたらしく。
「キキッー」と雄叫びを上げて突進して来た。
手にナイフに持って俺の胸めがけて、ナイフを突き出して来た。
「よっと!」
俺はそれをサラリと回避して、殴りつけた。そのまま後方にいる、もう1匹のゴブリンに向かって地面を蹴った。2メートル近く跳んでゴブリンの顔面に蹴りをぶちかました。2匹とも首が折れ曲がって確実に死んでる....辺りを確認して
「完全にオーバーキルだな!ふぅ〜」
モンスターを倒しても罪悪感とか無いんだな。初戦闘での気持ちの高ぶりを抑え、ゴブリンの死体の側に行き、アイテムボックスってどうやって使うんだ? 試しに収納と念じて見たら、スッっと目の前から消えた。とりあえず解体など無理なので閉まっとこう。落ちてるゴブリンのナイフを拾い武器が手に入った事に安堵した。
そのまま道なりに歩いてると金属音が聞こえて来た。
「誰かが戦ってるのかな?」
音の方に近づいて見ると盗賊らしいのと商人達の戦闘が見えた。5対2の戦いでやられるのは時間の問題だ。
俺は走りながら近づき
「助けはいるか?」
「頼む!」と返事があったので左側に回って1人目を蹴り飛ばした。
「なんだ貴様は?」
「テメェ...よくもやりやがったな!」
盗賊が俺に気づいて武器を手にかかって来た。俺は振り下ろしてきた剣を横に交わし、ゴブリンから拾ったナイフで胴を切り裂き、2人目3人目4人と流れるように倒した。最後の1人が商人達に襲いかかろうとしていたので、俺は背後から斬った。
「おい!大丈夫か?」
「助かった。危ない所ありがとう!君は命の恩人だ!」
「助けてくれてありがとうございます」
2人が声をかけて来たので、お互いに自己紹介をした。
この人たちは商人のグレンさんロイスさん親子で、この先のイルムの街に帰る途中に盗賊に襲われたの事、
そこに俺が現れた。
「この盗賊達はどうするんだ?」
「盗賊の金品や武器などは倒した方の物なので、全部ユウトさんのです。あとはIDカードを持って衛兵に見せれば報奨金が貰えます。」
「IDカード?」
IDカードは街などに入る為の身分証の事らしい。名前、年齢、種族、職業だけ見る事が出来る。冒険者カードも同じで、これにランクが書かれるそうだ。俺は盗賊から金品や武器を回収してアイテムボックスに閉まった。
とりあえず、お金が手に入ったので安心だ。
お礼にイルムの街まで乗せてもらえる事になった。
グレンさんの馬車に乗せてもらい、この世界の事を教えてもらった。
ここはエストニア大陸、中央に王都がありイルムの街は東側にある。種族は人間族以外に、獣人、ドワーフ、エルフ、魔族などが存在する。
やはりと言うか、仲の良いところと悪いところは存在するらしい。
魔物や魔獣いてダンジョンもあり、冒険者はそれらを討伐して魔石や素材でお金を稼いでる。
貨幣ついて
王金貨 : 100万円
白金貨 : 10万円
金貨 : 10000円
銀貨 : 1000円
銅貨 : 100円
鉄貨 : 10円………日本円と同じだね。
ちなみに盗賊達は金貨40枚ほど持っていた。
馬車に揺られ進んでると街が見えて来た。