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三百枚書けるようになるお得な「小説の書き方」コラム  作者: カイ.智水
事典篇〜剣と魔法のファンタジーの決まりごと
659/1500

659.事典篇:北欧神話:ヴァルキュリア

 今回は「ヴァルキュリア」についてです。

「北欧神話」において、気高い戦士の魂をオーディンの治める死者の館へと誘い、来るべき「ラグナロク」の尖兵となるべく備えさせる役目を持っています。

 とくに詳しくわかるのはブリュンヒルドくらいなもので、後は名前がわかるヴァルキュリアだけを掲載しています。

事典【北欧神話:ヴァルキュリア】


 今回は「ヴァルキュリア」についてまとめてみました。

 ヴァルキュリアによってラグナロクの手駒を増やそうとするオーディンの企みが現れています。




ヴァルキュリア

 戦場で生きる者と死ぬ者を定める女性、およびその軍団のことを「ヴァルキュリア」と呼びます。ヴァルキュリヤ、ヴァルキリー、ヴァルキューレ、ワルキューレとも。

 戦場で死んだ者の半分をオーディンの治める死者の館ヴァルホッルに連れていく役割を担います。ヴァルホッルでは死んだ戦士たちは終末戦争「ラグナロク」に備える兵士エインヘリャルとなるが、ヴァルキュリアは彼らに蜜酒を与える給仕ともなります。またヴァルキュリアは英雄を始めとする人間たちの恋人としても登場し、そのような場合は王族の娘として描かれることもあるのです。




ブリュンヒルド

 盾乙女ないしヴァルキュリアとして登場する。力強いアマゾネスの如き女王として描かれる。ブルグントの王グンナルと結婚させられた後にシグルズに死をもたらす役割を担います。

 オーディンが勝利を与えようとした王にでなく、若いアグナルに勝利を与えたことで憎まれ「眠りのトゲ」で刺されて、炎に包まれた山上で眠らされます。

 ファフニール竜を屠ったシグルズは、その帰途で山の上に立つ館に立ち寄り、そこで鎧をまとったまま眠る女性を見つけます。彼がその鎧を外すと彼女は目覚め、自分はヒルドという名のヴァルキュリアでブリュンヒルドと呼ばれていると述べるのです。このときシグルズは馬に乗って去ります。

 その後シグルズはグンナルをブリュンヒルドと結婚させるため、ブリュンヒルドの兄アトリのもとにグンナルを送る。ブリュンヒルドはヒンダルフィヨルの山の上、炎に包まれた館に住まっていたのです。アトリはブリュンヒルドとの結婚はこの炎の壁を越えられる者のみが許されると告げます。グンナルは越えられなかったため、シグルズはグンナルと互いの変装をして、シグルズが炎を越える。シグルズはグンナルとしてブリュンヒルドと結婚したが、その初夜ブリュンヒルドとの間に剣を置いて眠るのです。翌朝シグルズはニーベルンゲンの宝物庫より持参した指輪をブリュンヒルドに渡し、ブリュンヒルドも返答の指輪を返します。それからグンナルとシグルドは変装を解き、グンナルの父ギューキの宮廷へと戻ります。

 しばらく後、ブリュンヒルドとグズルーン(クリームヒルト)は、川で髪を洗っているときに自分の夫のほうが勇敢だと口論を始めます。グズルーンはブリュンヒルドの炎の壁を越えたのはシグルズであり、その指輪が証拠だと明かすのです。ブリュンヒルドはグンナルをそそのかしてシグルズを殺させました。シグルズが死ぬとブリュンヒルドは自害し、シグルズと同じ火の中に身を投げました。




シグルドリーヴァの言葉に登場するヴァルキュリア

 『ニーベルンゲンの歌』のブリュンヒルドにあたる。シグルドリーヴァ。英雄シグルズにルーンの書き方、魔術、予言の知識を与えたとされます。



巫女ヴォルヴァがオーディンに告げたヴァルキュリア

 スクルド(負債ないし未来)、スコグル(揺らすもの)、グン(戦)、ヒルド(争い)、ゴンドゥル(杖を振るうもの)、ゲイルスコグル(槍のスコグル)



拷問されたオーディンが小さなアグナルに向かって挙げたヴァルキュリア

 フリスト(震えるもの)、ミスト(雲)



エインヘリャルにエールを注ぐ役目のヴァルキュリア

 スケッギョルド(斧の時代)、スコグル、ヒルド、スルーズ(力)、フロック(騒音ないし戦闘)、ヘルフィヨトゥル(軍勢の縛め)、ゴッル(騒音)、ゲイラホズ(槍の戦い)、ランドグリーズ(楯を壊すもの)、ラーズグリーズ(計画を壊すもの)、レギンレイヴ(神々の娘)



ヴォルンド三兄弟の妻となったヴァルキュリア

 スラグフィズがフラズグズ・スヴァンフヴィート(白鳥の白)を、エギルがオルルーン(エールのルーンの意)を、ヴォルンドがヘルヴォル・アルヴィト(おそらく全知の意)を妻とし、連れ帰った。

 七つの冬の間一緒に暮らしたが、女たちはある日戦場へと飛び去って戻ってくることはなかった。エギルは雪靴を履いてオルルーンを探しに行き、スラグフィズもフラズグズを探しに出たが、ヴォルンドはウールヴダリル(狼の谷)に留まった。



フンディング殺しのヘルギの歌に登場するヴァルキュリア

 馬に乗ったシグルーン(勝利のルーン)





最後に

 今回は「ヴァルキュリア」についてまとめてみました。

 ヴァルキュリアは気高き戦士の魂をアスガルドへ導き、「ラグナロク」の尖兵とするべくミッドガルドの戦場を見守る者たちです。

「ラグナロク」において巨人たちや死者たちと戦う戦士エインヘリャルたちを集めてくるのが彼女たちの役割となっています。




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