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三百枚書けるようになるお得な「小説の書き方」コラム  作者: カイ.智水
飛翔篇〜ワンランク上の書き手へ向かおう
483/1500

483.飛翔篇:創作論も数撃ちゃ当たる

 今回は「創作論」についてです。

 本コラムもそうですが、「創作論」は書き手の数だけあると思います。

 『小説家になろう』や『カクヨム』などでは、多くの書き手が「創作論」を記しています。

 だから本コラムが合う方は本コラムで学べばいいですし、合わない方は他の方の「創作論」を読んでみましょう。

 情報はたくさんあるに越したことはないのです。

創作論も数撃ちゃ当たる


 世の中には「小説の創作論」が数多くあります。

 本コラムもそのひとつです。

 しかし私のコラムがわからない方も、他の方が書いた「創作論」なら理解できる共感できることがあります。

 これは私の力不足もありますが、受け手にとっては「合う」「合わない」があるからです。

 他の方が書いた「創作論」が合わなくて、本コラムが合う方も実際にいらっしゃいます。

「創作論」の本質は同じはずなのに、書いた人によって、書かれた文章によって、読み手の理解に差が生じるのです。




万能の創作論はない

 つまり万人が読んで納得できる「創作論」というものは存在しません。

 万能の「創作論」はないという事実を知ると、「じゃあ創作論は役に立たないんだ」と早合点する人もいるでしょう。

 「創作論」は多岐にわたり、読み手のレベルや特性によって求められるものが異なります。

 助詞の「てにをは」や句読点、係り受けなど日本語の文法から知りたい方もいらっしゃるでしょう。

 日本語の文法は知っているが、原稿用紙の使い方がわからない方もいらっしゃるでしょう。

 日本語の文法も原稿用紙の使い方も知っているが、物語をどう文章にしていけばよいのかわからない方もいらっしゃるでしょう。

 そのすべてのレベルに対応できる「創作論」はあるはずがないのです。

 だから「紙の書籍」でも電子書籍でも小説投稿サイトでも、「創作論」が書いてある作品を片っ端からチェックすることをオススメします。

 そのうち腑に落ちる「創作論」に出会えることでしょう。


 もちろん本コラムを480回以上執筆している私としては、本コラムが皆様の腑に落ちることを願っています。

 そのための工夫として「篇」ごとに切り口を変えて、さまざまな創作論に対応できるようにしているのです。

 ここまで無節操にしたおかげで、実にさまざまな切り口を提示できたと思います。

 そのうちどの「篇」が腑に落ちるのか。

 またこれまで以上に理解していただける「篇」を作れないのかをつねに考えております。

 原稿用紙の使い方は何度か触れていますが、別に「篇」を作るかもしれません。

 日本語の文法については、「篇」を作りたいと思っています。 

 現時点での本「小説の書き方コラム」は日本語の文法と原稿用紙の使い方を知っている方向けでしたが、それ未満の方にも対応できるようにしたいところです。




創作論はコツを身につけるためにある

 どうすれば読み手の方に「小説を書く」コツを憶えてもらえるか。

 詰まるところ「創作論」はそのために存在します。

 しかし「小説を書く」コツを憶えるためには、試行錯誤を繰り返すしかありません。

「創作論」を読んで、あるテクニックを用いて実際に書いてみる。

 反響を見て、その書き方が正しかったのか間違っていたのかをチェックします。

 そういった試行錯誤で「創作論」のテクニックが身につくのです。

 多くの失敗の上に「小説を書く」コツが存在しています。

 近道はもちろん「創作論」を読むことですが、上記したとおり読み手にとって「合う」「合わない」があるのです。


「創作論」については大きく分けて、テクニック重視のものと、メンタル重視のものがあります。

 書きたいものをどう書いていいのかと、書きたいけれど書いていいものかどうか。

 どちらを解消するための「創作論」かということです。

 テクニック重視のものは「説明と描写の違い」や「起承転結で構成する」といったものを解説します。

 本コラムも基本的には「テクニック重視」の「創作論」です。

 メンタル重視のものは「なぜ書けないのか」「まずは書いてみよう」といった励ましの言葉に満ちています。

 どちらが書き手にとって有用なのかは、書き手のスキルや状態によって左右されるのです。

「創作論」には、どう書いていいかのコツと、書きたいものを書くコツの二面性があります。




創作論も数撃ちゃ当たる

 ではどの「創作論」を読めば、書き手の意欲を増したりスキルを高めたりすることができるのでしょうか。

「数撃ちゃ当たる」としか言いようがありません。

 とりあえず小説投稿サイトで「小説の書き方」「文章読本」「創作論」などの「キーワード」「タグ」を用いて検索してみてください。

 その中からタイトルと「あらすじ」「キャプション」を読んで「これはいいこと書いてありそう」というものを片っ端から読んでみましょう。

 読んだ結果、期待はずれだったら次の作品を読んでみるのです。

 期待どおりならそれを熟読しましょう。

 書く勇気は湧いてきたでしょうか。紹介されているテクニックを使ってみたくなったでしょうか。

 そうなったらその「創作論」は「当たり」です。ブックマークしておきましょう。

 そして次の作品を読んでいくのです。

「小説の書き方」「創作論」は『小説家になろう』だけでも400作ほどありますので、読み応えもあります。

 とりあえず「創作論」にはすべて目を通すつもりで読みましょう。

 そこから得られる情報が正しいか間違っているかは、実践するまでわかりません。

 ですが「情報を知らない」ことの不利のほうが、間違った知識を知っていることよりも大きいのです。

 ですので「創作論」は貪欲に読むようにしてください。

 結果間違っていたとしても、「これは間違った情報だ」と判断するには実践して試してみるしかないからです。

 




最後に

 今回は「創作論も数撃ちゃ当たる」ことについて述べてみました。

 世の中には「紙の書籍」や「電子書籍」、小説投稿サイトに掲載されている作品の形で「小説の書き方」つまり「創作論」が数多あります。

 今まで自己流で書いてみて、どうもうまく書けていないように感じたら、改めて「創作論」を読んでみましょう。

 今悩んでいることが解消されるような作品もありますし、別のことで「気づき」を得ることもできます。

 読まないよりも読んだほうが断然いいのです。

 もしその「創作論」の内容が間違えていたとしても、あなたが実践して反響を見なければ間違えているかどうかわかりません。

 人によっては「創作論」を読んでいる時点で「これは間違っているな」と思うものもあります。

 そういうものは「間違っている」と断定してかまいません。

 ただ「どういう内容のものが間違えているのか」を知るために、その「創作論」は最後まで読んでおきましょう。

 書き方が下手なだけで、最後にはまっとうなことを言っている「創作論」というのもあるのです。




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