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370.分類篇:ジャンルの区分(1/4)

 今回から五回にわたり「分類篇」を投稿致します。

 最もジャンルが細分化されている『小説家になろう』の各ジャンルはどのような分類で選べばいいのでしょうか。

「恋愛」要素のある「ハイファンタジー」は「異世界恋愛」でしょうか「ハイファンタジー」でしょうか。

ジャンルの区分(1/4)


 小説は書いたんだけど「どのジャンルに載せるのが正解なのか」で悩むことがあります。

 ジャンルが豊富にある『小説家になろう』と、比較的少ない『ピクシブ文芸』をもとに、小説のジャンル分けをしてみましょう。




小説家になろうのジャンル

 『小説家になろう』には以下のジャンルがあります。


恋愛

 【異世界恋愛】恋愛を主題とし、異世界を主な舞台とした小説。

 【現実世界恋愛】恋愛を主題とし、現実に近しい世界を舞台とした小説。

ファンタジー

 【ハイファンタジー】現実世界とは異なる世界を主な舞台とした小説。

 【ローファンタジー】現実世界に近しい世界にファンタジー要素を取り入れた小説。

文芸

 【純文学】芸術性に重きをおいた小説。

 【ヒューマンドラマ】人と人との交流、人の一生、人間らしさ等を主題とした小説。

 【歴史】過去を舞台にした小説。時代小説、タイムトラベルものを含む。

 【推理】事件などを推理し、謎解きを行なう過程を主体とした小説。

 【ホラー】読者に恐怖感を与えることを主題とした小説。

 【アクション】戦闘描写、アクションシーンを主体とした小説。

 【コメディー】読者を笑わせることを主題とした小説。

SF

 【VRゲーム】VR技術を利用したゲームが主体となる小説。

 【宇宙】宇宙を舞台とした小説。

 【空想科学】実在、非実在を問わず、何らかの技術・理論の要素を含む小説。

 【パニック】天災・汚染・大事故・侵略などの危機的状況を舞台とした小説。

その他

 【童話】幼年、児童に向けた内容の読み物。

 【詩】言葉に美と響きを乗せて想いを表現している作品。

 【エッセイ】個人的観点により思想や物事を論じている作品。

 【リプレイ】TRPGのプレイ結果を文章にて記録したもの。

 【その他】上記ジャンルに該当しない作品。

ノンジャンル

 【ノンジャンル】※投稿時には選択できないのに『小説を読もう!』になぜか存在している謎のジャンル。




ピクシブ文芸のジャンルと小説家になろうとの対応

 【文学】「純文学」「ヒューマンドラマ」

 【エンタメ】「純文学」「アクション」「コメディー」

 【エッセイ・ノンフィクション】「エッセイ」「その他」

 【恋愛】「異世界恋愛」「現実世界恋愛」

 【SF・ファンタジー】「VRゲーム」「宇宙」「空想科学」「ハイファンタジー」「ローファンタジー」

 【ミステリー】「推理」

 【ホラー】「ホラー」「パニック」

 【歴史】「歴史」

 【子供向け】「童話」

 【ノンジャンル】「詩」「その他」「ノンジャンル」




カクヨムのジャンルと小説家になろうとの対応

 【異世界ファンタジー】「ハイファンタジー」

 【現代ファンタジー】「ローファンタジー」

 【SF】「VRゲーム」「宇宙」「空想科学」

 【恋愛】「異世界恋愛」「現実世界恋愛」

 【ラブコメ】「異世界恋愛」「現実世界恋愛」「コメディー」

 【現代ドラマ】「純文学」「ヒューマンドラマ」「アクション」「コメディー」

 【ホラー】「ホラー」「パニック」

 【ミステリー】「推理」

 【エッセイ・ノンフィクション】「エッセイ」「その他」

 【歴史・時代・伝奇】「歴史」

 【創作論・評論】「エッセイ」「その他」

 【詩・童話・その他】「詩」「童話」「その他」「ノンジャンル」




ジャンルの特定方法

 この中から該当するジャンルを選ぶわけですが、なかなか切り離しにくい作品もあります。

 異世界を舞台にした推理ものは「ハイファンタジー」なのでしょうか「推理」なのでしょうか。

 異世界を舞台にした恋愛ものは「ハイファンタジー」なのでしょうか「異世界恋愛」なのでしょうか。

 異世界の宇宙を舞台にしたら「ハイファンタジー」なのでしょうか「宇宙」なのでしょうか。

『ピクシブ文芸』では、ジャンルの重複が可能なので「SF・ファンタジー」と「ミステリー」のジャンルを同時に選ぶことが可能です。

『小説家になろう』では、まず確実に切り離せる順番に挙げていきましょう。




その他

【リプレイ】TRPGのプレイ結果を文章にて記録したもの。

 まず「リプレイ」です。

 これはTRPGのプレイ結果が書かれていれば、どんなジャンルをも超えて「リプレイ」になります。

 そこに恋愛が入ろうと推理が入ろうとホラーが入ろうと「リプレイ」なのです。

 今では『ソード・ワールド2.0』『アリアンロッドRPG2E』『ログ・ホライズンRPG』のリプレイが目立つのではないでしょうか。

 気をつけたいのは、現在『小説家になろう』の利用規約には『クトゥルフの呼び声』の「リプレイ」は公式に許諾されていないようなのです。

「リプレイ」を投稿したい場合は、前もって利用規約で許諾されているTRPGであることを確認しておきましょう。

 もし『小説家になろう』には投稿できない「リプレイ」でも、『pixiv小説』には投稿できるものがあるようです。

『クトゥルフの呼び声』リプレイは『pixiv小説』に二次創作として投稿するのも一手です。


『小説家になろう』への「リプレイ」投稿にはさらなる注意が必要です。

 現在「ランキング」で「リプレイ」が選べません。

 つまり「リプレイ」を読みたければ、『小説を読もう!』で別途検索をかけないといけないのです。

 そして日別・週別・月別などの順で並べ替えれば、順位は自分がカウントするしかありませんが、いちおうの「ランキング」として見ることはできます。

 閲読に手間がかかるだけあって、『小説家になろう』ではほとんど総合評価ポイントが伸びないジャンルです。

『カクヨム』のリプレイは許諾されたTRPGのみ投稿可能ですのでご注意ください。




【童話】幼年、児童に向けた内容の読み物。

 「童話」は「幼年、児童向け」の物語です。

 「幼年、児童向け」であれば、どんな物語であっても「童話」にできます。

 小さな子どもが読めるように、難しい漢字や言葉を用いるべきではありません。

 漢字は常用漢字までを許容範囲として、必ずルビを振ってください。

 難しい言葉たとえば「おもねる」「かまびすしい」「けたたましい」「おののく」なんて言葉は小学生までで教えられたり読まされたりすることはまずありません。

 また慣用句や故事成語もあまり用いないほうがよいでしょう。

 言葉の「由来」をいちいち説明しなければならないようなら、用いるべきではないのです。


「童話」ジャンルに、登録必須キーワードの「R15」「残酷な描写あり」「ボーイズラブ」「ガールズラブ」を付ける、などという意味不明なことは避けましょう。

 でも「童話」には結構「残酷な描写あり」なものが多いのもたしかです。

 たとえば『赤ずきん』はお婆さんが狼に食べられ、『三匹のこぶた』は二頭の豚は狼に、その狼は三頭目の豚に食べられます。

 極めつけが『カチカチ山』で、タヌキがお爺さんを騙してお婆さん汁を食べさせるという「残酷な描写あり」を付けないと説明できない「童話」もあるくらいです。

 ただし注意したいのが『赤ずきん』と『三匹のこぶた』は「食べられた」という表現だけで、殺害手段まで事細かく書かれていない点です。

『白雪姫』は毒リンゴを食べて魔女に殺された(ように見えてリンゴは喉につかえていただけだったわけですが)のですが、やはり「死ぬ」ことに変わりはないわけです。

 それなら「食べられた」「殺された」「死んだ」程度の単語を用いた描写は「残酷な描写あり」を付けなくてもよいことになります。

 まぁ『カチカチ山』はウサギがタヌキを殺害する手段をあれこれ詳細に書いてありますから、「残酷な描写あり」を設定すべきでしょう。これは特殊な事例です。




【詩】言葉に美と響きを乗せて想いを表現している作品。

「詩」は主に「韻文」と「俳句・短歌・都々逸」と「歌詞」と「自由詩」に分けられます。

「韻文」は行頭または行末に同じ文字や発音を用いてリズムをつけて読ませる詩です。

 皆様御存知の「起承転結」は元々中国の四行詩で用いられたものなので、「韻文」向きと言えます。

「俳句・短歌・都々逸」は文字数制限のある『小説家になろう』ではなかなか投稿しづらいでしょう。

「歌詞」はメロディーを付けて「歌える」ようにした「詩」です。

『小説家になろう』には音源をアップロードする機能はありません。

「歌詞」だけを載せてもあまり意味がないので、音符の縛りのある「自由詩」の一種と考えていいかもしれません。

「自由詩」は本当に自由で、文字数制限もないですし、韻を踏む必要もない。音符による縛りもない。

 それであっても書き手の「想いを表現している」ことは最低限必要なので、ただ思いついただけの文章を載せてはなりません。それらは「エッセイ」ジャンルに回します。




【エッセイ】個人的観点により思想や物事を論じている作品。

「エッセイ」はとても簡単で、書き手が感じたこと思ったこと考えたことについてまとまりのある文章として書いてあれば成立するのです。

「随筆」や「コラム」も「個人的観点により思想や物事を論じている作品」なので「エッセイ」に入ります。

 本コラムも「エッセイ」で投稿しているので、「こんなくだらないコラムでもエッセイでいいのか」と思っていただいて結構です。

 基本的に「エッセイ」では、ある出来事に対して独自の視点で切り込んでみたり、日々の暮らしの中で感じたことを短い文章にして書いたりします。

 もう見なくなりましたが「青年の主張」なども「エッセイ」の類いですね。



【その他】上記ジャンルに該当しない作品。

 「その他」は本当になんでもありです。

 「童話」「詩」「エッセイ」のような意味が必要な作品ではなく、まったく意味のない「無駄文」や「落書き」などでもいいのです。

 そのため、新連載の「あらすじ」を思いついたときに「その他」ジャンルの「短編小説」として投稿するなんていう使い方もできます。

 新連載の「あらすじ」を書いたらパクられるのではないか不安な方もいるでしょう。

 ですが訴訟社会になりつつある現在では「自分のほうが先に思いついた物語」であることを証明するために、あえて「あらすじ」を「その他」ジャンルで投稿して押さえておくことも今後必要になってきます。

 また「TRPGのリプレイ」がジャンルにあるのなら、「TRPGのシナリオ」も投稿したいとお考えの方もいらっしゃると思います。

 その場合も「その他」ジャンルを利用しましょう。

 また「ノンフィクション」小説は『小説家になろう』ではジャンル化されていないため、「エッセイ」か「その他」で扱います。

『カクヨム』では「エッセイ・ノンフィクション」に類すればよいでしょう。




最後に

 これから『小説家になろう』のジャンル分けを適切に行なうためのひじょうに短い連載が始まります。

 「適切なジャンル」を選ばなければ「せっかくの名作が誰にも読まれない」事態が発生するはずです。

 そうならないために「適切なジャンル」はどれかを一緒に考えてみてください。




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