368.孫子篇:十二.火攻篇
今回は『孫子』の集大成とされる「火攻篇」です。
本来の『孫子』はこの「火攻篇」と次の「用間篇」が入れ替わっていたと言われています。
孫子篇:十二.火攻篇
「ブックマークや評価などの増やし方」「小説賞への投稿」「知名度を落とさない」ことについて述べています。
ある種の集大成です。
本来『孫子』もこの「火攻篇」と次の「用間篇」は順序が入れ替わっていると言われています。
今回は日本で主に用いられている「火攻篇」「用間篇」の順で書きます。
ブックマークや評価などの増やし方
ブックマークや評価などを増やす方法は五種類あります。
一.読み手が新着投稿順を見て「通りすがり」に目について気になったのでブックマークへ入れる。
二.読み手がジャンルとキーワードで検索した結果から当たりをつけて読んでブックマークへ入れる。
三.『Twitter』など小説投稿サイト外で宣伝し、読みに来てもらってブックマークへ入れてもらう。
四.ブックマークした作品を頭から読んでいって、面白ければ評価する。
五.評価した読み手が感想やレビューを書いてくれる。
ブックマークや評価などを増やすには条件が揃っていなければなりません。
そのために必要なものを準備しておく必要があります。
適切な時機に投稿して宣伝し、需要のある要素を盛り込むのである。
ブックマークや評価などを増やすには、五つの変化に応じて対処します。
一.感想やレビューが書かれたら、素早く呼応して返信する。
二.感想やレビューが書かれてもブックマークが増えなければしばらく様子を見ます。
さらに感想やレビューが増えてブックマークが増えていればその展開を続け、もしブックマークが増えないようなら別の展開を模索してください。
三.『Twitter』などで宣伝できそうなら、小説投稿サイト内で閲覧数が増えるのを待つのではなく、時機を選んで『Twitter』などで宣伝しましょう。
四.もし最新投稿で評価が増えたら、その前までの展開に手を入れてはなりません。
五.昼間に投稿したら高評価を得た作品を、夜に投稿しても評価は得られません。
投稿するときはこの五つの変化を知って、その用法を守るべきです。
このようにブックマークや評価などを増やして「ランキング」を駆け上がるのは聡明な知恵によるものです。
評価を「ランキング」の土台とするには、ひじょうに魅力的な作品である必要があります。
評価は他の書き手より一歩抜きん出る要素ではありますが、それだけで「ランキング」上位の牙城を突き崩すことは難しいのです。
小説賞への投稿
そもそも小説投稿サイトの小説賞へ投稿して「ランキング」を得られたとしても、それによって賞金が得られるのか明確でなければムダな「ランキング」争いをしたにすぎません。
賢明な書き手はよく考えています。
だから小説賞の「ランキング」で賞金や特典が得られなければ小説を投稿すべきではないのです。
また「紙の書籍」化を目指すのでなければ、本命の小説を投稿しないことです。
「知名度」が及ばなくて読み手に名前を憶えてもらいたいような場合を除いて、なんのメリットもない小説賞に投稿してはなりません。
知名度を落とさない
書き手はいっときの感情によって小説を投稿してはなりません。
書き手の「知名度」を高めることができるのであれば投稿し、意味がなければ投稿しないようにします。
いっときの感情はいずれ収まりますが、地に落ちた「知名度」は元には戻せず、ムダに投稿した作品は同じ小説投稿サイトには再度投稿できないのです。
だから賢明な書き手は、投稿について慎重になり軽率な投稿をしないように戒めます。
こうした態度が書き手生命を安泰にし、小説のムダ撃ちをなくすのです。
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ブックマークや評価などを増やすには、とにかく人目につくことが第一です。
読み手に作品の存在が知られていないのであれば、いくら投稿してもなにひとつ反響が起こりません。
そのためには検索結果で表示される「タイトル」「キャッチコピー」が重要です。
それとともに『小説家になろう』の「あらすじ」、『ピクシブ文芸』の「キャプション」などで読み手に「こんなテンプレートを使っています」とアピールしなければなりません。
「タイトル」「キャッチコピー」で人目を惹き、「あらすじ」「キャプション」で「読んでみようかな」という気持ちにさせるから、読み手はあなたの作品を読もうと思ってブックマークに追加するのです。
評価や感想やレビューなどは、実際に読まれてから初めて付きます。
だからまずはブックマークしてもらうことを目指すのです。
内容で読み手を掴んで評価を付けてもらったり感想やレビューを書いてもらったりするのはその後の話になります。
「ランキング」を獲りたければ「小説賞・新人賞」に応募すべきです。
しかしなんでもかんでも応募すればいいというものではありません。
狙うべき「小説賞・新人賞」でなければ本命を投稿しないほうがいいのです。
そして最も気をつけたいのが「知名度」になります。
読み手は「つまらない小説」を読ませた書き手の名前をいつまでも憶えているものです。
だから「つまらない小説」はたとえ書きあげたとしても投稿するべきではありません。
投稿したければ別のアカウントもしくは他の小説投稿サイトにしましょう。
そうすれば、あなたの「知名度」に傷がつくことはありません。
最後に
今回は「ブックマークや評価などの増やし方」「小説賞への投稿」「知名度を落とさない」ことについて述べています。
これまでに述べられてきたさまざまなことの集大成の篇です。
投稿した後のことを考えて行動することの重要性が説かれています。
とくに最後の「知名度を落とさない」は重要で、「商業デビュー」したければ「知名度」を保っている必要があるのです。