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三百枚書けるようになるお得な「小説の書き方」コラム  作者: カイ.智水
孫子篇〜孫武の知恵をお借りして
364/1500

364.孫子篇:八.九変篇

 今回は前回から引き続き「ランキング争い」に関してです。

 狙える小説投稿サイトで開催されている「小説賞・新人賞」なら必ず応募しましょう。

 そうでなければ「総合評価ポイント」は伸びません。

孫子篇:八.九変篇


 前回に引き続き「ランキング争い」について述べられていきます。




小説投稿サイトの活用法(2/2)

 小説投稿サイトに作品を投稿するときの原則は以下のようになります。


 小説投稿サイトの「小説賞・新人賞」の告知を見て、資料を集めて知識や情報収集する。

 少しでもおぼつかないところには触れないようにする。

 真っ先に投稿して、後から投稿してくる書き手の小説に触れる機会を増やす。

 自分には書けない分野ならその「小説賞・新人賞」への応募は見送る。

 応募しようとしていたとき他の書き手からの応募が殺到し始めていたら、次回の投稿まで待つのも一手。

 投稿しなければ評価が得られないような「小説賞・新人賞」なら、必死になって書かなければならない。


 一.狙ってはいけない「小説賞・新人賞」もあり、

 二.争ってはいけない「ランキング」の書き手もあり、

 三.目標とすべきでない作品もあり、

 四.踏み込んではいけない分野もあり、

 五.たとえ自分が書きたくても現状を把握したら書かないほうが得策な場合もあります。


 このように書き手が臨機応変に対処すれば、「作品の投稿時機を知っている」と言えます。

 もし臨機応変に対処できなければ、たとえ巧みな小説であろうと実力を発揮できません。

 臨機応変に対処していなければ、「すべきでない」五つのこと(狙ってはいけない「小説賞・新人賞」〜)を知っていても、作品の実力をじゅうぶんに発揮させられません。


 巧みな書き手というのは利害両面を併せて考えます。

 利のあることはその害も併せて考えるので、小説投稿サイトをうまく利用することができるのです。

 害のあることはその利も併せて考えるので、心配もなくなっていきます。


「ランキング」を駆け上がるには、他の書き手に害になることを示します。

 他の書き手に追随させたければ、手を出さずにはいられない魅力があることを示し、他の書き手を振りまわしたければ利を示すのです。

 小説投稿サイトに作品を投稿するときの原則としては、他の書き手がやらないだろうなどと思わず、いつ他の書き手たちが投稿してきてもいいように備えておきます。

 他の書き手が挑んでこないだろうと高をくくらず、他の書き手が挑んでこないような作風をとるようにするべきです。

(つまり「テンプレート」の形をとりながらも実際にはオリジナル色の強い展開を行なえば、他の書き手はあなたの作風を追随してこなくなります)。




書き手に待ち受ける危険

 書き手には五つの危険があります。

 一.駆け引きもなく、ただ必死に投稿することしか考えていない書き手は、読み手の誰にも知られない存在になります。

 二.「連載をできるだけ長く続けたい」ということしか考えらず書き手生命を懸けて挑戦しない者は、フォロワーさんを失います。

 三.短気ですぐ「結果が出ない」と気に病む者は、他の書き手の作品に挑発されて計略に引っかかります。

 四.廉潔すぎる者は、コメントに悪口を書かれると「どこが悪かったのだろうか」と気に病みます。

 五.作品を愛しすぎる者は、いつまでもその作品の面倒を見ることになり苦労させられます。


 この五つのことは書き手の陥りやすい過ちで、投稿するうえでの災いとなるのです。

 作品を台無しにし書き手生命を絶たれるのは、必ずこの五つの危険のどれかによるものです。




―――――――――――――




「ランキング争い」について述べられています。

 小説投稿サイトの「小説賞・新人賞」で応募できそうなものがあれば、積極的に作品を投稿してください。

 もし少しでも「このお題では書きづらい」と感じるようなら、その小説賞はあきらめたほうがよいのです。

 完成度の低い作品を書いて「知名度(ネームバリュー)」を落とすことになります。

 でも「ランキング」に載りたければ、「小説賞・新人賞」に応募するのは積極的であるべきです。

 そして作品の魅力を高めるためには臨機応変に対処すべきで、つねに利害両面を考慮して判断してください。


 書き手には五つの危険があります。

 どんなものかを知っているだけでも危険にはまり込むことが少なくなるのです。

 孫武による五つの指摘は、「負けない戦い」をするための基本であり、書き手がまず身から遠ざけることを考えましょう。

 五で示されている「作品を愛しすぎる」書き手はかなりいます。

 同じ物語を何度も手を替え品を替えて投稿する人が実際に多いのです。(私の『秋暁の霧、地を治む』もそれに当たります)。

 その作品しか書きたくないのかもしれませんし、これしか書けないのかもしれません。(私は現在六作品の計画を持っていますので、これしか書けないわけではないのです)。

 だからいつまでもかかりきりになってしまい、新しい物語を生み出す創造力・構成力が身につかないのです。





最後に

「九変篇」は「臨機応変」の篇といえます。

「九」は古代中国では「さまざまな」「すべて」といった意味合いがあり、それらに「変」つまり「臨機応変」に対処することの重要性が説かれているのです。




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