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三百枚書けるようになるお得な「小説の書き方」コラム  作者: カイ.智水
鍛錬篇〜まったく書けない方が書けるようになる
1143/1500

1143.鍛錬篇:逆境で真価が試される

 今回は「逆境での真価」についてです。

 小説を書いていれば、いつか必ずやってくるのが逆境です。

 どんな逆境が現れても、それを乗り越えられるだけの自信は持ちたい。

 ピンチのときこそ真価が問われます。

逆境で真価が試される


 小説を書いているとさまざまな障害が立ちはだかります。

「何本も書いているのにうまくならない」「練習する時間がとれない」「小説賞・新人賞に挑むとき失敗してしまう」「ライバルのように上達していかない」など、どうにもならなそうな逆境に見舞われるのです。




プレッシャーで実力を発揮できない

 普通に小説投稿サイトで連載しているときは、ひじょうに筆が乗る。そして評価も高い。それなのに「小説賞・新人賞」では一次選考すら通過できない。

 多くの書き手がこのような事態に陥ります。

「プロ」になるほどの人物は、プレッシャーのかかる場面でも普段どおりの結果を残すものです。

 どんなに実力が高くても、本番に弱いのでは話になりません。それでは大成しないのです。

 もしあなたがプレッシャー耐性つまり「ストレス対処能力」に劣っていたら、まずその改善が求められます。

 いくら小説投稿サイトの連載で自信を深めても、肝心の「小説賞・新人賞」で実力を発揮できなければ意味がないのです。

 むしろ「小説賞・新人賞」をチャンスと捉えられる人だけが大成します。




よくない状況から脱する具体策を考える

 いくら努力を重ねても、「悲観的」な人は成功しません。

「小説賞・新人賞」に落選して「あぁやっぱり自分には才能がなかったのだ」と落ち込んでしまったら、成長する余地なんてありませんよね。

 しかし「楽観的」な人は「今回は落選したけど、どこが悪かったのかを洗い出して、そこを改善して次の賞を目指そう」という思考になります。これならいくらでも才能を伸ばせそうですよね。

 よくない状況に陥っても、そこから脱する具体策を考えられる。どんな逆境でも必ず乗り越えられる。

 そう自分に言い聞かせられる方だけが逆境に立ち向かえるのです。

 ほとんどの方は自分を過小評価しています。「才能のない人物」に思えて「小説賞・新人賞」への挑戦を挫折してしまうのです。

 しかし受賞者のほとんどが「自分は大賞を獲る物語の主人公」だと思っています。

 そのためになにが足りないのか、なにが必要なのか。具体的に考えるクセがついているのです。

 そう考えられる方だけが、輝かしい未来を手に入れられます。




プレッシャーは克服するものではない

 多くの方はプレッシャーを感じたとき「これを克服しなければ進歩できない」と考えがちです。しかしプレッシャーは克服するものではないのです。

 心にかかる負荷を克服しようとすれば、相当な精神力を要します。心にマイナスの影響を与えている負荷のひとつひとつを見極めて、その原因をひとつずつ取り除いていかなければならないからです。

 そうではなく「プレッシャーを抱えながら、平常心を維持してベストを尽くす」ように意識してください。

 周囲の期待感が身に降りかかっても、その期待感を受け止めながらも、平常心を保ってベストを尽くすのです。

 これがプレッシャーとうまく付き合うコツ。意外と簡単です。




本番で力を発揮するには

 本番の「小説賞・新人賞」で実力を発揮するには、充実した休暇が不可欠です。

 自分のやりたいことをやる時間を作ってください。

 オフが充実すると、本番へ向けてエネルギーを充填できます。

 たとえば週末の半日で好きなことをする。ゲームに熱中してもよいし、マンガを読んでもよい。カラオケで腹の底から大声を出すのも、ドライブに出かけるのもよいですね。

 とにかく、ひとりきりになって自分を解放してください。

 人には社会生活を通してさまざまなしがらみがまとわりついています。そのしがらみを一時的であってもすべて取り除き、完全な素の状態に戻れば、オフはより充実したものとなるのです。

 オフが充実しているほど、本番も充実して実力を発揮できるようになります。

 本番がうまくいかない理由を「本番の過ごし方」に求める方が大勢いらっしゃいます。しかしたいていの場合本番には問題がなく、オフの過ごし方に問題があるのです。

 小説の構成や展開が悪いのは、私の実力が足りないから。

 それだけが理由ではありません。充実したオフを過ごせれば、構成や展開などはいくらでもアイデアが浮かんできます。

 オフが充実しないと本番の集中力に欠けるのです。

 自分のみならず家族の幸せまで犠牲にして、本番での成果を追い求めた人だけが成功できる。そう考えられていた時代も確かにありました。ですが、すでにそんな時代ではありません。

 オフの時間を作り、徹底的に楽しんだ人だけが成功するのです。

 労苦を前面に押し出した書き手の作品など、読んでいて面白くもなんともありません。

 労苦が透けて見えるぶん「読んでいて疲れる」と思われるだけです。





最後に

 今回は「逆境で真価が試される」について述べました。

 プレッシャーのかかる場面で、いかに実力を発揮できるのか。

 プレッシャーは克服するものではないのです。その中で平常心を保ってベストを尽くしましょう。

 そのためには難局を突破する工夫を凝らすのです。打開策は必ずありますよ。

 そしてオフを充実させて、本番に向けて心を整えましょう。




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