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序章
大きな断末魔が、校庭に響き渡る。それと共に、地面に何かが倒れる音がする。
奇妙な風が吹く。 嫌な風だ。言葉では表しずらい、とても 嫌な風
倒れたのは男だ。その男の息が絶えたのを確認すると、少年は刀を鞘に納める。
近くから、もう一人の少年が近寄ってくる。
「お~~い旦那ぁー、終わったかいな?」
「・・・あぁ・・たいそうな断末魔だったぜ」
その二人の少年は、不気味な校庭を並んで歩く。 校舎に向かっていく。
---岡田仁助---
俺は仁助。この柊中学校の二年生。そして隣にいるのは井伊康也。クラスメイトだ。俺達はこの学校を守っている。ここには毎日のように浪人が学校を狙ってきやがる。それを駆逐するのが俺達の仕事。連中の目的はよくわからねぇ。だが戦い続けないといけない。それが俺達の宿命だからだ。