慟哭。そして、後悔
掲載日:2026/07/14
短い詩です。
死の間際、彼は何を想ったであろうか。
何もかもうまくいかなかった。 失敗した人生。
一生懸けて積み上げたものを喪ってしまった。 なぜ、あのとき、再考しようとしなかったのか。
自分だけならまだいい。
家族をも不幸にした。
取り返しがつかない。 あゝ、取り返しがつかない。
この現実を牽き裂きたい。
過去をなかったことにしたい。 取り消したい。 取り戻したい。
でももう、どうにもならない。 どうにもならないんだ。
神は救ってはくれない。
哲学は救ってはくれない。
芸術は救ってくれない。
現実は変えられない。
Never more! あゝ、エドガー・アラン・ポーよ、あなたの言うとおりだ。 喪われたものは二度と帰らない。
そして、飛び降りた瞬間、後悔しても、もう元には戻れない。




